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祭りだ!大騒ぎだ
改
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ウェンディーの強化は順調。
作業ロボの人工知能を改良し、その結果作業ロボの頭脳は少し向上している。
彼らが頑張ってくれているおかげで、ウェンディーは大会までに完成するだろう。
命令したら、パーツの製造から組み立ての大半をやってくれるから、僕は別の作業ができる。
ロボットはハードも重要だけど、ソフトも重要だ。
基本はウェンディーに使われているOSで大丈夫だけど、それだけでは僕のウェンディーを活かしきれない。
通常のウェンディーにはないブースターの制御など、必要な制御プログラムを組み込んでいく。
モーションプログラムの作成もしなきゃならない。
ブースターを用いた緊急回避、武器の振り回しなどだ。
ソフトは僕の専門。
持てる技術をつぎ込み、最上のプログラムをウェンディーに与えた。
そうして、改良型ウェンディーが完成した。
強攻型ウェンディー改。
名付けて、ウェンディーFA3。フルアーマーじゃないよ。フルアクセルだ。
3なのは試運転を重ねて、完成度を高めたから。
1は特に酷かった。ブースターの接続を失敗していたらしく、制御が効かずに暴走寸前まで行ったのだ。
万が一のことを考えて、推進剤の量を少なくしておいてよかった。
ウィングブレードは折り畳み式に。
展開していなくても、通常のウィングブレードと同じ長さがあるが、開くと1.5倍ほどの長さになる。
空気抵抗で最高速度に影響が出るが、FA3の速度なら大した問題にはならない。
高速移動中でも瞬時に展開できるようにこだわって作った。いきなり伸びるから初見じゃ回避は無理だろう。
槍の代わりに持たせたのはハルバード。
斬る・突く・払うなど多彩な攻撃が可能だ。
柄にはネオアイアンを使用しているが、斧の部分は違う。
そこはブルーアイアンアントの甲殻で作った。
ブルーアイアンアントの甲殻は生体金属。多少の刃こぼれなら勝手に修復してくれる。
甲殻は本体の関節など摩耗しやすい部分にも使ってある。
メンテナンスフリーとまでは行かないけど、少しだけ整備の手間が減る。
他にも様々な強化をしておいた。
大会で大暴れさせるのが楽しみ。
ウェンディーが終わったから次はマリクシと棺。
残り日数は10日。間に合うかなぁ。
作業ロボの経験値も高まって、最初の頃より作業スピードは向上しているけど、ギリギリだと思う。
余裕があったら、大会予選を見に行くつもりだったけど、そんな余裕は全くなかった。
公式動画も戦略などの情報漏えいを防ぐために、大会終了まで予選の模様は公開されない。
後日、結果が公開された。番狂わせはなく、ヴィンディスの三等民の古参プレイヤーが勝ち抜いたようだ。
掲示板で予選の模様を確認すると、新規プレイヤーは鎧袖一触されたそうだ。
掲示板には僕への悪口もある。
一人でレギオン戦に出るということに対しての文句だった。こんなの無視でいい。
出場者に警告ぐらいしといてあげたほうがいいかな。
コネコから聞いた毒ガスなど初見では対応できない戦法のことだ。
余計なお世話かもしれないが教えてあげよう。
距離の関係で全員は不可能だったけど、出場者に文字メッセージを送っておいた。結局、返答はなかったけど。
信じなくてもいいよ、痛い目を見るのは自分なんだから。
棺は放置し、マリクシの方を始める。棺は改良点が多すぎて、間に合わない可能性が高いからだ。
マリクシのフレームの損傷の修理も時間は掛かるが、やりようはある。
コネコ考案のTHプラン。もう設計は完了してある。あとは作るだけである。
毎日、限界までログインして製作を続け、明日はいよいよお祭りだ。
マリクシは完成した。
ただ棺は間に合わなかった。
理由は棺の改良が難しかったこともあるけど、コネコの手伝いをしていたせいでもある。
コネコが制作している作品はアイレーをベースにしていたけど、使用したのは中身だけ。
アドレ―のデザインを活かすことをせず、外装全部を取り換えていた。
しかも、その外装も複雑で、制作に時間が掛かってしまった。
デザインコンクールの提出期限は祭り本番より早く、とてもじゃないが間に合いそうになかったので、作業ロボたちにそちらの作業を優先するように命令したのだ。
遅れたのはマリクシに付けたある物の作成をコネコに任せたからでもある。
試作品のやつでも十分だったのに必要以上にこだわって、何度も作り直すからだ。
さらに鋳造装置を別のことに使っていたから、棺は新パーツの製造も終わっていなかった。
棺は大会終了後に完成させる。
時間に空きができたおかげで、操縦訓練の時間が増えたから、逆に良かったかもしれない。
操縦ミスで撃墜なんてしまらない終わり方をせずに済んだ。
ウェンディーとマリクシ。この二機で戦い抜く。
勝てなくても楽しかったらいいかな。
作業ロボの人工知能を改良し、その結果作業ロボの頭脳は少し向上している。
彼らが頑張ってくれているおかげで、ウェンディーは大会までに完成するだろう。
命令したら、パーツの製造から組み立ての大半をやってくれるから、僕は別の作業ができる。
ロボットはハードも重要だけど、ソフトも重要だ。
基本はウェンディーに使われているOSで大丈夫だけど、それだけでは僕のウェンディーを活かしきれない。
通常のウェンディーにはないブースターの制御など、必要な制御プログラムを組み込んでいく。
モーションプログラムの作成もしなきゃならない。
ブースターを用いた緊急回避、武器の振り回しなどだ。
ソフトは僕の専門。
持てる技術をつぎ込み、最上のプログラムをウェンディーに与えた。
そうして、改良型ウェンディーが完成した。
強攻型ウェンディー改。
名付けて、ウェンディーFA3。フルアーマーじゃないよ。フルアクセルだ。
3なのは試運転を重ねて、完成度を高めたから。
1は特に酷かった。ブースターの接続を失敗していたらしく、制御が効かずに暴走寸前まで行ったのだ。
万が一のことを考えて、推進剤の量を少なくしておいてよかった。
ウィングブレードは折り畳み式に。
展開していなくても、通常のウィングブレードと同じ長さがあるが、開くと1.5倍ほどの長さになる。
空気抵抗で最高速度に影響が出るが、FA3の速度なら大した問題にはならない。
高速移動中でも瞬時に展開できるようにこだわって作った。いきなり伸びるから初見じゃ回避は無理だろう。
槍の代わりに持たせたのはハルバード。
斬る・突く・払うなど多彩な攻撃が可能だ。
柄にはネオアイアンを使用しているが、斧の部分は違う。
そこはブルーアイアンアントの甲殻で作った。
ブルーアイアンアントの甲殻は生体金属。多少の刃こぼれなら勝手に修復してくれる。
甲殻は本体の関節など摩耗しやすい部分にも使ってある。
メンテナンスフリーとまでは行かないけど、少しだけ整備の手間が減る。
他にも様々な強化をしておいた。
大会で大暴れさせるのが楽しみ。
ウェンディーが終わったから次はマリクシと棺。
残り日数は10日。間に合うかなぁ。
作業ロボの経験値も高まって、最初の頃より作業スピードは向上しているけど、ギリギリだと思う。
余裕があったら、大会予選を見に行くつもりだったけど、そんな余裕は全くなかった。
公式動画も戦略などの情報漏えいを防ぐために、大会終了まで予選の模様は公開されない。
後日、結果が公開された。番狂わせはなく、ヴィンディスの三等民の古参プレイヤーが勝ち抜いたようだ。
掲示板で予選の模様を確認すると、新規プレイヤーは鎧袖一触されたそうだ。
掲示板には僕への悪口もある。
一人でレギオン戦に出るということに対しての文句だった。こんなの無視でいい。
出場者に警告ぐらいしといてあげたほうがいいかな。
コネコから聞いた毒ガスなど初見では対応できない戦法のことだ。
余計なお世話かもしれないが教えてあげよう。
距離の関係で全員は不可能だったけど、出場者に文字メッセージを送っておいた。結局、返答はなかったけど。
信じなくてもいいよ、痛い目を見るのは自分なんだから。
棺は放置し、マリクシの方を始める。棺は改良点が多すぎて、間に合わない可能性が高いからだ。
マリクシのフレームの損傷の修理も時間は掛かるが、やりようはある。
コネコ考案のTHプラン。もう設計は完了してある。あとは作るだけである。
毎日、限界までログインして製作を続け、明日はいよいよお祭りだ。
マリクシは完成した。
ただ棺は間に合わなかった。
理由は棺の改良が難しかったこともあるけど、コネコの手伝いをしていたせいでもある。
コネコが制作している作品はアイレーをベースにしていたけど、使用したのは中身だけ。
アドレ―のデザインを活かすことをせず、外装全部を取り換えていた。
しかも、その外装も複雑で、制作に時間が掛かってしまった。
デザインコンクールの提出期限は祭り本番より早く、とてもじゃないが間に合いそうになかったので、作業ロボたちにそちらの作業を優先するように命令したのだ。
遅れたのはマリクシに付けたある物の作成をコネコに任せたからでもある。
試作品のやつでも十分だったのに必要以上にこだわって、何度も作り直すからだ。
さらに鋳造装置を別のことに使っていたから、棺は新パーツの製造も終わっていなかった。
棺は大会終了後に完成させる。
時間に空きができたおかげで、操縦訓練の時間が増えたから、逆に良かったかもしれない。
操縦ミスで撃墜なんてしまらない終わり方をせずに済んだ。
ウェンディーとマリクシ。この二機で戦い抜く。
勝てなくても楽しかったらいいかな。
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