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9月27日
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9月27日。
それは幻の。
陽光の船の上に金髪の兄妹が海を眺めては楽しんでいるのがわかる。
元々金髪ではない二人にとっては見た目に違和感を覚えるかもしれないのだが、こう見えて気に入ってるようだ。
「よっしゃ、やるぜぇ!」
黄色い作業着を着こなしてはガッツポーズの玄弥であり、いつもは緑の風見自然開発センターの作業着は、特注の黄色バージョンで雰囲気作り!
「やるよぉー!」
菊花は戦艦漁船天照のクルーのセーラー服を着こなしているも、サイズは一番小さなエスサイズ。
それでも可愛らしいと言えばとてもキュート。
「さて、やるよぉ。」
この船の船長であり、陽光のお偉いさんのいつも通りの天音。
この三人で今日は底引き網の引き上げをしようと言う話なのだが、三人でできるか不安しかない玄弥。
「底引き網ってぇのは、重いんだろ? 三人で引き上げられるか?」
「その点は船の横にウインチがあるから自動で引き上げるからね? 心配しないでね。」
手元にあるボタンひとつで強力に巻き上げてくれる大変便利な代物なのだから、わざわざやらなくても済みそうだと安堵の玄弥。
しかし、菊花は船の横へ移動しては下ろされている網を見つめている。
「何が捕れるのかなぁ?」
編みは無作為に来る魚を捕まえてしまうために、何が捕れるかは決まっていないのだから、そこが楽しいところでもある。
「さぁねぇ、じゃっ、スイッチオン!」
キリキリキリキリと歯車は力強く回転しては水しぶきをあげ編みは巻き取られて行く。
突然のことに菊花は驚きを隠すことはできず、玄弥が少しだけ寄せる。
「わわっ!?」
「ほらほら、危ないぜ……。 ネットに巻き込まれたら大ケガする。 うおっとぉ!?」
魚はネットの下の滑り台へ勝手に落ちては地下の巨大いけすへと移されるも、どうにも勝手が外れたのか妙なものがジタバタと暴れては甲板の上でもがいている。
その奇妙な動きに玄弥はドン引きしている。
「なんだこの甲殻類!?」
潰したスリッパに似たような蟹なのか海老なのかよくわからないものに飛び退く。
「おおっ、これはウチワエビだねぇ。 珍しいね。」
「そうなのか? うわぁっ、こっちに跳ねて……気持ち悪いぃっ!!」
珍しいのはよくわかったが形からして見慣れず、それを海老だと認識できず頼形状なのだから木持悪いのは当たり前だし、不気味にジタバタ跳ねられては尤もなご意見である。
それを菊花は捕まえては天に掲げる。
「あははぁっ、キモーイっ!!」
菊花の手でジタバタして無数の脚はウネウネと蠢いているが、それを見て玄弥はたくましくなったものだとある意味ドン引きしている。
「伊勢海老よりも美味しいからね、あとでお刺身にして食べようね。」
天音の一言に大興奮の二人。
菊花と玄弥はここぞとばかりに甲板に椅子と机とビールを用意するも、その早さとせっかちさは本来の風見のものだと笑って手を降る天音。
常夏の地方で、シーフードなランチは幕を開けたとさ。
あまり市場で見かけないウチワエビ。
伊勢海老よりも美味しいが、身は少ない。
それは幻の。
陽光の船の上に金髪の兄妹が海を眺めては楽しんでいるのがわかる。
元々金髪ではない二人にとっては見た目に違和感を覚えるかもしれないのだが、こう見えて気に入ってるようだ。
「よっしゃ、やるぜぇ!」
黄色い作業着を着こなしてはガッツポーズの玄弥であり、いつもは緑の風見自然開発センターの作業着は、特注の黄色バージョンで雰囲気作り!
「やるよぉー!」
菊花は戦艦漁船天照のクルーのセーラー服を着こなしているも、サイズは一番小さなエスサイズ。
それでも可愛らしいと言えばとてもキュート。
「さて、やるよぉ。」
この船の船長であり、陽光のお偉いさんのいつも通りの天音。
この三人で今日は底引き網の引き上げをしようと言う話なのだが、三人でできるか不安しかない玄弥。
「底引き網ってぇのは、重いんだろ? 三人で引き上げられるか?」
「その点は船の横にウインチがあるから自動で引き上げるからね? 心配しないでね。」
手元にあるボタンひとつで強力に巻き上げてくれる大変便利な代物なのだから、わざわざやらなくても済みそうだと安堵の玄弥。
しかし、菊花は船の横へ移動しては下ろされている網を見つめている。
「何が捕れるのかなぁ?」
編みは無作為に来る魚を捕まえてしまうために、何が捕れるかは決まっていないのだから、そこが楽しいところでもある。
「さぁねぇ、じゃっ、スイッチオン!」
キリキリキリキリと歯車は力強く回転しては水しぶきをあげ編みは巻き取られて行く。
突然のことに菊花は驚きを隠すことはできず、玄弥が少しだけ寄せる。
「わわっ!?」
「ほらほら、危ないぜ……。 ネットに巻き込まれたら大ケガする。 うおっとぉ!?」
魚はネットの下の滑り台へ勝手に落ちては地下の巨大いけすへと移されるも、どうにも勝手が外れたのか妙なものがジタバタと暴れては甲板の上でもがいている。
その奇妙な動きに玄弥はドン引きしている。
「なんだこの甲殻類!?」
潰したスリッパに似たような蟹なのか海老なのかよくわからないものに飛び退く。
「おおっ、これはウチワエビだねぇ。 珍しいね。」
「そうなのか? うわぁっ、こっちに跳ねて……気持ち悪いぃっ!!」
珍しいのはよくわかったが形からして見慣れず、それを海老だと認識できず頼形状なのだから木持悪いのは当たり前だし、不気味にジタバタ跳ねられては尤もなご意見である。
それを菊花は捕まえては天に掲げる。
「あははぁっ、キモーイっ!!」
菊花の手でジタバタして無数の脚はウネウネと蠢いているが、それを見て玄弥はたくましくなったものだとある意味ドン引きしている。
「伊勢海老よりも美味しいからね、あとでお刺身にして食べようね。」
天音の一言に大興奮の二人。
菊花と玄弥はここぞとばかりに甲板に椅子と机とビールを用意するも、その早さとせっかちさは本来の風見のものだと笑って手を降る天音。
常夏の地方で、シーフードなランチは幕を開けたとさ。
あまり市場で見かけないウチワエビ。
伊勢海老よりも美味しいが、身は少ない。
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