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魔王VS魔王?
第31話 女装勇者とミノ兄弟
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薄暗い廊下を、1人の少女が歩いている。その瞳はガラス玉のよう・・・否、ガラス玉そのものである。彼女に感情は無い。今も無表情のままに、廊下を歩く男女の集団の横を通り過ぎた。
「すっげぇ、全く相手にされなかった・・・。」
「でしょ?」
「本当だね。これは便利だ。」
やはりと言うか、集団とは勇者パーティーのことである。夏樹にコスプレをさせた後、現在は人形屋敷へ潜入中だ。屋敷の中は薄暗く、いかにも何か出そうな雰囲気を醸し出している。現につい今しがた、屋敷の代名詞とも言える人形とすれ違ったばかりである。と、
「本当ですね・・・そういえば、何故私達は襲われなかったのでしょうか?私やフレイア様とアガン様はいつもの格好のままですが・・・?」
シャロンが割と今更な事に気がついたようだ。その質問に、普段着からして既に人形の様であるミストが答える。
「パーティーメンバーの内の誰か1人でもそういった格好をしてれば問題ないよ。」
「無いのかよ!?じゃあ俺がこんな格好してる意味は!?」
「無い!!!」
「言い切った!?てか取り敢えず、せめて剣だけでもいいから返してくれ!」
あんまりな話に叫ぶ夏樹。ちなみに今の彼の姿は、ピンクのひらひらロリータ服に、これまたピンクのハートと翼の装飾がついた可愛らしい剣である。いつものかっこいい剣はミストに没収されている。
ついでにミストの今の格好だが、いつものゴシックワンピではなく、以前この屋敷で入手した可愛らしいゴシックドレスになっている。人形度割り増し状態であった。理由?それはまあ、あれだ。何となくだ。
「えー。でもその剣、勇者が使ってるやつよりもランク上だよ?常時回復効果とHP・MP増加、しかも攻撃力も申し分無し。ロリータ服も合わせて金貨1000枚のところ、今ならお値段たったの金貨398枚!」
「よし買っ・・・わねえよ!?これ買ったら毎日着せられるフラグだろ絶対!」
「・・・ッチ」
「舌打ち!?今舌打ちした!?」
どさくさに紛れて売り込むミスト。と、そこで
「おいミスト、せっかく可愛い格好してんだから、舌打ちは止めとけよ?」
「うん、わかった!」
アガンからの言葉がくる。
途端、さきほどまでの何処か黒さを感じさせる表情を一変させて、周囲に花を撒き散らしながらの満面の笑み。頭をなでるアガンの手もあり、ミストは一気にご機嫌状態である。
「俺と対応が違いすぎないか!?」
諦めろ。
_______________
場所は少し移り、同じ人形屋敷の別の廊下を歩くミノタウルス兄弟がいた。既にモンスターと化した彼らは人形に襲われる事は無いらしい。が、
「あああああ!!!なんだってこんな所拠点にしたんだよウィルヘルムの野郎!不気味過ぎんだろ!!」
「ああ、うん。そうだね。」
・・・怖いものは怖いらしい。何せ、何処へ行くにも人形が此方を見ている気がしてならないのだから。本当に、(偽)魔王は何故こんな所を選んだのか。
「ん?おいレプト!聞いてるのか?」
「え、あ、ああ。聞いてるよ兄さん。」
「そうか!ならいい!」
「うん、兄さんはずっとそのままでいてね。」
「・・・今なんか聞こえたような。」
何処か上の空であった弟に気づいた兄であったが、馬鹿なので簡単過ぎるまでに誤魔化されてしまった。
『あの日記・・・何処に落として来たんだろ。あれが他の2人に見つかる前にどうにかしないと・・・。』
どうやら割と深刻な考え事をしていたらしいミノタウルス弟。そのまま曲がり角を曲がる。と、
「あ、ミノタウルス。」
「「あ、魔法少女」」
「違ぁぁぁぁぁう!!!!!」
出会ったのは食パンくわえた女子高生ではなく、ピンクのロリータ服を着た勇者であった。
「すっげぇ、全く相手にされなかった・・・。」
「でしょ?」
「本当だね。これは便利だ。」
やはりと言うか、集団とは勇者パーティーのことである。夏樹にコスプレをさせた後、現在は人形屋敷へ潜入中だ。屋敷の中は薄暗く、いかにも何か出そうな雰囲気を醸し出している。現につい今しがた、屋敷の代名詞とも言える人形とすれ違ったばかりである。と、
「本当ですね・・・そういえば、何故私達は襲われなかったのでしょうか?私やフレイア様とアガン様はいつもの格好のままですが・・・?」
シャロンが割と今更な事に気がついたようだ。その質問に、普段着からして既に人形の様であるミストが答える。
「パーティーメンバーの内の誰か1人でもそういった格好をしてれば問題ないよ。」
「無いのかよ!?じゃあ俺がこんな格好してる意味は!?」
「無い!!!」
「言い切った!?てか取り敢えず、せめて剣だけでもいいから返してくれ!」
あんまりな話に叫ぶ夏樹。ちなみに今の彼の姿は、ピンクのひらひらロリータ服に、これまたピンクのハートと翼の装飾がついた可愛らしい剣である。いつものかっこいい剣はミストに没収されている。
ついでにミストの今の格好だが、いつものゴシックワンピではなく、以前この屋敷で入手した可愛らしいゴシックドレスになっている。人形度割り増し状態であった。理由?それはまあ、あれだ。何となくだ。
「えー。でもその剣、勇者が使ってるやつよりもランク上だよ?常時回復効果とHP・MP増加、しかも攻撃力も申し分無し。ロリータ服も合わせて金貨1000枚のところ、今ならお値段たったの金貨398枚!」
「よし買っ・・・わねえよ!?これ買ったら毎日着せられるフラグだろ絶対!」
「・・・ッチ」
「舌打ち!?今舌打ちした!?」
どさくさに紛れて売り込むミスト。と、そこで
「おいミスト、せっかく可愛い格好してんだから、舌打ちは止めとけよ?」
「うん、わかった!」
アガンからの言葉がくる。
途端、さきほどまでの何処か黒さを感じさせる表情を一変させて、周囲に花を撒き散らしながらの満面の笑み。頭をなでるアガンの手もあり、ミストは一気にご機嫌状態である。
「俺と対応が違いすぎないか!?」
諦めろ。
_______________
場所は少し移り、同じ人形屋敷の別の廊下を歩くミノタウルス兄弟がいた。既にモンスターと化した彼らは人形に襲われる事は無いらしい。が、
「あああああ!!!なんだってこんな所拠点にしたんだよウィルヘルムの野郎!不気味過ぎんだろ!!」
「ああ、うん。そうだね。」
・・・怖いものは怖いらしい。何せ、何処へ行くにも人形が此方を見ている気がしてならないのだから。本当に、(偽)魔王は何故こんな所を選んだのか。
「ん?おいレプト!聞いてるのか?」
「え、あ、ああ。聞いてるよ兄さん。」
「そうか!ならいい!」
「うん、兄さんはずっとそのままでいてね。」
「・・・今なんか聞こえたような。」
何処か上の空であった弟に気づいた兄であったが、馬鹿なので簡単過ぎるまでに誤魔化されてしまった。
『あの日記・・・何処に落として来たんだろ。あれが他の2人に見つかる前にどうにかしないと・・・。』
どうやら割と深刻な考え事をしていたらしいミノタウルス弟。そのまま曲がり角を曲がる。と、
「あ、ミノタウルス。」
「「あ、魔法少女」」
「違ぁぁぁぁぁう!!!!!」
出会ったのは食パンくわえた女子高生ではなく、ピンクのロリータ服を着た勇者であった。
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