異世界にて最強のチートを手に入れたがモンスターの方が強い件

鬼武蔵

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1章 最強の師篇

ステータス

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俺は、大平原でスライムを探している。平原のおかげで探すのは容易に済んだ。

「・・・これが・・・スライム」

予想していたものとは桁が違った。そのスライムはとてつもなく大きく、ゼリー状の触手を蠢かせていた。

『声に出してサーチと唱えると今目に見えている全ての生物の情報、ステータスを見ることができます』

「ありがとう、ナビィ。"サーチ"」

そう唱えると、相手と自分の情報が目の前に映し出された。

佐藤悠真 レベル1

年齢 16歳
性別 男
種族 人間

HP100/100
MP0

攻撃力45
防御力50
素早さ47
魔力0
知力60
運72

固有スキル
【パーフェクトコピー】【サーチ】

このような数値が出てきたが、何を基準にしているのか分からないので測りようがない。
ただ、このスライムには間違いなく勝てないと思った。

スライム レベル65

年齢 不詳
性別 なし
種族 スライム族

HP2580/2580
MP420

攻撃力550
防御力460
素早さ220
魔力102
知力20
運60

魔法【アクア】【アクエリアス】
  【ヒール】

スキル【物理耐性7】【魔法耐性5】

特技【触手】

レベル差64・・・。
更には魔法とスキル、特技を覚えている。

「無理ゲー・・・だよな」

俺は1歩2歩と後ずさる。しかし、スライムの触手が襲いかかって来た。俺はしゃがみこみそれを回避する。
すぐに2撃目の薙ぎ払いが俺の脇腹を直撃する。

「・・・くっ!」

急に意識が引き戻され、壁の内側のオリジナルの俺に戻る。

「・・っかっはぁぁ!」

激痛と吐き気に襲われ、地面をのたうちまわる。

『大丈夫ですか?』

「はぁはぁ・・・見て、分っかんねぇのか!」

『だから言ったじゃないですか。あなたの勝率は0.000012%だど』

「おーい、大丈夫か~?」

次第に薄れてゆく意識の中で、誰かの声が聞こえた気がした。
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