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1章 最強の師篇
実践
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トレーニングを始めて2日目。
16歳の俺、佐藤悠真は師匠のあられもない姿に興奮し、いきり立ったナニをナニしてあんな事やこんな事を・・・
「師匠」
「ん?なんだ弟子よ」
「いや、なんだではなく。俺、そんな事してないし、一体誰に話してるんですか」
「あれれ~?そうだっけ?」
「ふざけないでください。それに、今日で7日目ですよ」
・・・そう。俺は7日間を乗り越えたのだ。布団に寝れば筋肉痛でさえも綺麗になくなる。
だが、精神的な苦痛までは治らないらしく、最初の3日間くらいはかなり追い詰められていた。何度か逃げ出そうと思ったが、それではなんの解決にもならないと悟った。
「よく頑張ったな。自分のステータスを見てみな」
師匠に教わったが、普通は【ステータス】と唱えると自分のステータスが見れるようだ。
俺の【サーチ】の能力は固有スキルらしく、相手のステータスを覗ける力はとても貴重らしい。いつの間に手に入れたのか分からないが。
「ステータス」
佐藤悠真 レベル1
年齢 16歳
性別 男
種族 人間
HP190/190
MP0
攻撃力88
防御力72
素早さ78
魔力0
知力65
運72
固有スキル
【パーフェクトコピー】【サーチ】
最初と比べると結構上がった印象だな。上がったよな?上がった方だよな。俺頑張ったもんな!うん。
あれ。それにしてもレベルが1のままなのはなんでだ?
「どうだ?強くなってるか?」
「ステータス的には強くなってますけど、レベルが変わりません」
「当たり前だろ。モンスター倒さなきゃレベルは上がらないよ」
なら師匠はますますバケモノじゃないか。
「・・・よし。今日は外に出てスライムを狩ろう」
「・・・はい?」
「だから、スライムを・・・」
「いえ、聞こえてます。俺の力では到底敵いませんよ」
「本当にそう思うか?」
師匠の自信に満ちた目を見るとなにも言えなくなる。
俺と師匠は教会に向かった。
「あの、師匠。なんで教会に行くんですか?」
「ん?なんだ?お前壁マラソンしたのに気付かなかったのか?」
「・・・壁マラソン・・・!出入り口がない!」
「そう。ここは外部はもちろん。内部も出入りできないような仕組みになっている」
確かにどこにも門のような物はなかった。
「でも、それでなんで教会なんですか?」
「見てれば分かるさ。神父さん、お布施ここに置いとくね」
神父はなにも言わず頭を下げ、手をこちらに向ける。
「テレポーテーション」
神父が唱えた瞬間、俺と師匠は一瞬で見知らぬ廃墟に飛ばされた。
「すっげぇ!どこなんですかここ」
師匠が扉を開けると答えが分かった。ここは俺が殺された場所だ。
「ここはケルト平原。アークソフィアの壁の向こう側だ」
背中にゾクッと何かが走る。それは恐怖なのか、怒りなのか。ただ不快である事に変わりはない。
「心配はいらないよ。今回は私が戦う。お前はそれを見て学べばいいのさ」
「はい」
そう言う事なら安心だ。師匠のステータスならあいつを圧倒できる。
「まぁ、力の枷のスキルを使ってあんたと同程度の力しか出さないけどね」
この人はアホなのだろうか?俺のステータスで敵うはずがない。そもそもレベルが違いすぎるのに。
「そんな顔をするな。まぁ見てればいいさ。弱者には弱者なりの戦い方があるんだ」
ケルト平原を歩いて行くと、すぐに標的のスライムを発見した。
「よし。退ってろ」
師匠の言う通り、その場から何歩か退がる。それと同時に師匠は剣を抜いた。後ろから見ていても分かる鬼気迫るような気迫。
スライムはこちらに気づき凄まじいスピードで近づいてくる。
そして、大きな触手で師匠に向かって薙ぎ払う。
しかし、それを一瞬ののちにいなしてみせる。
「スライムは、攻撃力と素早さと防御力はあるけど知力がほとんどないんだ。だから単調な動きになる。戦う必要はない。全力でいなせ!そして一瞬の隙を逃すな!」
1時間以上いなし続けた触手はいつしか疲労でスピードダウンしていた。師匠はそれを見逃す事なく背後に回る。
「神英流剣術1の型"聖剣突き"」
両手で剣を突き刺し、柄の先端に掌を押し当て突きの勢いを上乗せする。
パリンと何かが壊れる音がしたと同時にスライムは跡形もなく消滅した。
「スライムの弱点は体内にあるコアだ。戦闘時は決まって背部に隠している」
確かに師匠のステータスを見るにこんな弱いはずはない。俺でもやれるのか・・・。
「まぁ、こんだけやるには相当な時間がかかるがな」
「俺、どんなことでもやります!」
「威勢がいいな。よし、なら明日から木刀での素振り10万回と私とのスパーリングを始めるかぁ!」
・・・俺は・・・早まったことを言ったのかもしれない。
16歳の俺、佐藤悠真は師匠のあられもない姿に興奮し、いきり立ったナニをナニしてあんな事やこんな事を・・・
「師匠」
「ん?なんだ弟子よ」
「いや、なんだではなく。俺、そんな事してないし、一体誰に話してるんですか」
「あれれ~?そうだっけ?」
「ふざけないでください。それに、今日で7日目ですよ」
・・・そう。俺は7日間を乗り越えたのだ。布団に寝れば筋肉痛でさえも綺麗になくなる。
だが、精神的な苦痛までは治らないらしく、最初の3日間くらいはかなり追い詰められていた。何度か逃げ出そうと思ったが、それではなんの解決にもならないと悟った。
「よく頑張ったな。自分のステータスを見てみな」
師匠に教わったが、普通は【ステータス】と唱えると自分のステータスが見れるようだ。
俺の【サーチ】の能力は固有スキルらしく、相手のステータスを覗ける力はとても貴重らしい。いつの間に手に入れたのか分からないが。
「ステータス」
佐藤悠真 レベル1
年齢 16歳
性別 男
種族 人間
HP190/190
MP0
攻撃力88
防御力72
素早さ78
魔力0
知力65
運72
固有スキル
【パーフェクトコピー】【サーチ】
最初と比べると結構上がった印象だな。上がったよな?上がった方だよな。俺頑張ったもんな!うん。
あれ。それにしてもレベルが1のままなのはなんでだ?
「どうだ?強くなってるか?」
「ステータス的には強くなってますけど、レベルが変わりません」
「当たり前だろ。モンスター倒さなきゃレベルは上がらないよ」
なら師匠はますますバケモノじゃないか。
「・・・よし。今日は外に出てスライムを狩ろう」
「・・・はい?」
「だから、スライムを・・・」
「いえ、聞こえてます。俺の力では到底敵いませんよ」
「本当にそう思うか?」
師匠の自信に満ちた目を見るとなにも言えなくなる。
俺と師匠は教会に向かった。
「あの、師匠。なんで教会に行くんですか?」
「ん?なんだ?お前壁マラソンしたのに気付かなかったのか?」
「・・・壁マラソン・・・!出入り口がない!」
「そう。ここは外部はもちろん。内部も出入りできないような仕組みになっている」
確かにどこにも門のような物はなかった。
「でも、それでなんで教会なんですか?」
「見てれば分かるさ。神父さん、お布施ここに置いとくね」
神父はなにも言わず頭を下げ、手をこちらに向ける。
「テレポーテーション」
神父が唱えた瞬間、俺と師匠は一瞬で見知らぬ廃墟に飛ばされた。
「すっげぇ!どこなんですかここ」
師匠が扉を開けると答えが分かった。ここは俺が殺された場所だ。
「ここはケルト平原。アークソフィアの壁の向こう側だ」
背中にゾクッと何かが走る。それは恐怖なのか、怒りなのか。ただ不快である事に変わりはない。
「心配はいらないよ。今回は私が戦う。お前はそれを見て学べばいいのさ」
「はい」
そう言う事なら安心だ。師匠のステータスならあいつを圧倒できる。
「まぁ、力の枷のスキルを使ってあんたと同程度の力しか出さないけどね」
この人はアホなのだろうか?俺のステータスで敵うはずがない。そもそもレベルが違いすぎるのに。
「そんな顔をするな。まぁ見てればいいさ。弱者には弱者なりの戦い方があるんだ」
ケルト平原を歩いて行くと、すぐに標的のスライムを発見した。
「よし。退ってろ」
師匠の言う通り、その場から何歩か退がる。それと同時に師匠は剣を抜いた。後ろから見ていても分かる鬼気迫るような気迫。
スライムはこちらに気づき凄まじいスピードで近づいてくる。
そして、大きな触手で師匠に向かって薙ぎ払う。
しかし、それを一瞬ののちにいなしてみせる。
「スライムは、攻撃力と素早さと防御力はあるけど知力がほとんどないんだ。だから単調な動きになる。戦う必要はない。全力でいなせ!そして一瞬の隙を逃すな!」
1時間以上いなし続けた触手はいつしか疲労でスピードダウンしていた。師匠はそれを見逃す事なく背後に回る。
「神英流剣術1の型"聖剣突き"」
両手で剣を突き刺し、柄の先端に掌を押し当て突きの勢いを上乗せする。
パリンと何かが壊れる音がしたと同時にスライムは跡形もなく消滅した。
「スライムの弱点は体内にあるコアだ。戦闘時は決まって背部に隠している」
確かに師匠のステータスを見るにこんな弱いはずはない。俺でもやれるのか・・・。
「まぁ、こんだけやるには相当な時間がかかるがな」
「俺、どんなことでもやります!」
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・・・俺は・・・早まったことを言ったのかもしれない。
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