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2章 魔法学園編
魔法の特訓
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魔法を習得した次の日の朝、俺は隣の部屋のシャロットの家を訪ねた。
「はい・・・あっ!悠真くん・・・」
「ご、ごめんなこんな朝早く」
「う、ううん。どうしたの?」
やっぱり、この前の教室での発言で警戒してるのかな。
「あのさ・・・やっぱり、いいや。ごめんなこんな朝早くに・・・」
「・・・・・・」
俺はシャロットの部屋を後にした。
・・・・・・・
・・・
「魔法訓練所ってここだっけ?」
迷路のような学園を彷徨って、ようやく訓練所らしき所に到着した。
「誰か・・・いるのか?」
中に入るとチャイナ服のリーエンが魔法の稽古をしていた。
「・・・!君は、確かユウマくんだったかな?」
「あ、ああ。君は確かリーエン君だったよね」
「学園が休みの日に魔法の訓練とは、君も真面目だね」
この人は、この前の事があったのに、あまり態度を変えないようだ。
「あの、俺の事何とも思わないのか?」
どうしても、聞かずにはいられなかった。
「ああ。あの、灰色騎士隊の考え方っていうやつかい?」
俺は首を縦に振り、頷く。
「俺は、違うと思うんだ。君は平等のために平和を求め、彼らは平等のために争いを求めた。似てるようで、全く違うと俺は思うよ」
なんだ、分かってくれる人もいたんだ。
「じゃ、俺はこの辺で引き上げるとするよ。魔法の練習頑張って」
そう言って訓練所を後にしたリーエン。
「・・・よし、始めるか」
俺は俺が持っていた2つの魔法。ファイアボールとアクアクロー。
どちらも初級魔法っぽいから、実戦で使えるようにならないと。
ファイアボールには詠唱と、所作魔法との3通りあるようだ。
詠唱は"火の化身よ マナを喰らいて 解き放て"
所作魔法は自分の動作に組み入れる事が出来るらしいがよく分からない。
「1度、 撃っててみるか」
俺は目を瞑り念じる。
「火の化身よ マナを喰らいて 解き放て」
すると、目の前に顔ほどの大きさの燃え盛る球体が出現した。
「おお、これが魔法」
今度は的である、魔法を吸収する石に当たるよう念じると、的に向かって飛んでいった。
バシュゥゥ!と音を立てて石にぶつかり、そのまま吸収される。
「すっげぇ!もっと続けてみよう!」
こうして、俺はMPが尽きるまでファイアボールを撃ちまくった。
「なんか、MPがなくなると目眩がしてきたな」
「それは、マナ欠乏によって起こる発作みたいなものだよ」
入り口に立ち、そう言ったのはシャロットだった。
「・・・・なんで」
「・・・友達だからね。友達なら信じなくちゃと思ってね」
シャロットはマナポーションを飲むように勧めた。
・・・見た目はまんまリポ○だな。
マナポーションを一気に飲み干すと目眩が多少落ち着いた。
「ありがとう。シャロット」
お礼を言うため近づこうとするとふらっと前のめりになって、シャロットの胸のところに顔を埋めるような体制になった。
ふにゅ・・・
「え?・・・ふにゅ」
なぜか、柔らかい感触。手で触れてみるとその柔らかさは男のものではない事に気付いた。
俺はすぐに起き上がる。
「お、お前・・・女だったのか!」
「・・・・バ」
「バ?」
「バカァァァ!」
超絶なる平手打ちが俺の右ほほに炸裂した。
平手打したあと、シャロットはその場を立ち去った。
「あいつ・・・女だったのか。でも、なんで隠してるんだろう」
・・・と真面目な事を言っても、俺は初めて触った女性の胸部の事で頭は一杯だった。
「はい・・・あっ!悠真くん・・・」
「ご、ごめんなこんな朝早く」
「う、ううん。どうしたの?」
やっぱり、この前の教室での発言で警戒してるのかな。
「あのさ・・・やっぱり、いいや。ごめんなこんな朝早くに・・・」
「・・・・・・」
俺はシャロットの部屋を後にした。
・・・・・・・
・・・
「魔法訓練所ってここだっけ?」
迷路のような学園を彷徨って、ようやく訓練所らしき所に到着した。
「誰か・・・いるのか?」
中に入るとチャイナ服のリーエンが魔法の稽古をしていた。
「・・・!君は、確かユウマくんだったかな?」
「あ、ああ。君は確かリーエン君だったよね」
「学園が休みの日に魔法の訓練とは、君も真面目だね」
この人は、この前の事があったのに、あまり態度を変えないようだ。
「あの、俺の事何とも思わないのか?」
どうしても、聞かずにはいられなかった。
「ああ。あの、灰色騎士隊の考え方っていうやつかい?」
俺は首を縦に振り、頷く。
「俺は、違うと思うんだ。君は平等のために平和を求め、彼らは平等のために争いを求めた。似てるようで、全く違うと俺は思うよ」
なんだ、分かってくれる人もいたんだ。
「じゃ、俺はこの辺で引き上げるとするよ。魔法の練習頑張って」
そう言って訓練所を後にしたリーエン。
「・・・よし、始めるか」
俺は俺が持っていた2つの魔法。ファイアボールとアクアクロー。
どちらも初級魔法っぽいから、実戦で使えるようにならないと。
ファイアボールには詠唱と、所作魔法との3通りあるようだ。
詠唱は"火の化身よ マナを喰らいて 解き放て"
所作魔法は自分の動作に組み入れる事が出来るらしいがよく分からない。
「1度、 撃っててみるか」
俺は目を瞑り念じる。
「火の化身よ マナを喰らいて 解き放て」
すると、目の前に顔ほどの大きさの燃え盛る球体が出現した。
「おお、これが魔法」
今度は的である、魔法を吸収する石に当たるよう念じると、的に向かって飛んでいった。
バシュゥゥ!と音を立てて石にぶつかり、そのまま吸収される。
「すっげぇ!もっと続けてみよう!」
こうして、俺はMPが尽きるまでファイアボールを撃ちまくった。
「なんか、MPがなくなると目眩がしてきたな」
「それは、マナ欠乏によって起こる発作みたいなものだよ」
入り口に立ち、そう言ったのはシャロットだった。
「・・・・なんで」
「・・・友達だからね。友達なら信じなくちゃと思ってね」
シャロットはマナポーションを飲むように勧めた。
・・・見た目はまんまリポ○だな。
マナポーションを一気に飲み干すと目眩が多少落ち着いた。
「ありがとう。シャロット」
お礼を言うため近づこうとするとふらっと前のめりになって、シャロットの胸のところに顔を埋めるような体制になった。
ふにゅ・・・
「え?・・・ふにゅ」
なぜか、柔らかい感触。手で触れてみるとその柔らかさは男のものではない事に気付いた。
俺はすぐに起き上がる。
「お、お前・・・女だったのか!」
「・・・・バ」
「バ?」
「バカァァァ!」
超絶なる平手打ちが俺の右ほほに炸裂した。
平手打したあと、シャロットはその場を立ち去った。
「あいつ・・・女だったのか。でも、なんで隠してるんだろう」
・・・と真面目な事を言っても、俺は初めて触った女性の胸部の事で頭は一杯だった。
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