女殺し油煙の地獄(二十五周年カップ参加作品のハードコア版)

中井春一郎

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第六章

夢幻近親相姦 ~痴呆老人の末期の雫と可愛いウサギちゃん~

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 「今夜はパパがお留守だから、少しズルしていい?」

 「ええ、いいですよ。ママもお疲れだもの」

 シャワーを浴びた聖良は化粧をすっかり落としていた。

 口紅さえつけていない。

 髪もそっけなく黒い輪ゴムでまとめただけだが・・・・。

 真夏の夜である。聖良はヒマワリ模様でノースリーブのワンピース姿。

 爽やかといえば爽やかだが、白い首筋や、ふっくら丸い肩が、剛は眩しい。

 「実家の兄がお中元でくれた秋田のお酒があるの。美味しいのが出来たと、海苔の

佃煮も添えてくれたの。それもおつまみにして一杯やりましょう」

 二人だけの夕食が始まった。


 「本当に美味しいお酒ね」

 「ええ、叔父さんの佃煮も天下一品ですね」

 「・・・あら、でもお寿司が進まないわね。美味しくない?」

 「美味しいよ。論文のことを少し考えたものだから・・・」

 嘘である。

 目の前にある、ノースリーブの胸元が眩しいのだ。

 「そう、大変ね。このところ毎日、三時間も寝てないのと違う?」

 「ええ、でも何とか書き上げることが出来たから・・・」

 「読んでみたいわね。でも英語の論文のうえ、ママは科学音痴だから、チンプン、

カンプンでしょうね」

 お酒も入った聖良は上機嫌。

 「・・・あら、またボンヤリね。論文にまだ気がかりなことがあるの?」

 「ええ・・・・」

 嘘である。

 入浴介護の鏡に映っていた、歪んだママの乳房を想い出していたのだ。

 「・・・それに、ママの唇の端に海苔の佃煮がちょっとついているなとも思って」

 本当である。黒い点がついたママの唇が、よけい眩しいのだ。

 「あら、恥ずかしいわ・・・・」

 イタズラっぽく海苔を舐め取る舌が、よけい眩しい。

 「あら、あら。もう、十時近くだわ。オオパパのオシメを交換しなくては」

 フラフラ立ち上がってリビングルームを出ていくママのお尻を眩しそうに見る。



 ほんの五分もしないうちに、聖良が蒼白な顔で戻って来た。



 「・・・・・・オオパパが・・・・オオパパがお亡くなりになっていた」

 「・・・・・・・」


 掛かり付けのドクターへの連絡は剛がする。


 「急性心不全です。すっかり衰弱されていたから、お苦しみはそんなに無かったと

思います・・・・しかし、医師の診断前ですと変死という扱いもありますから、少し

面倒なことになるかもしれません。僕が駆け付けてからということで、死亡診断書は

書きましょうね」

 聖良は呆然としたまま。なぜか涙も流していない。ぼんやり立ったままだ。

 建太郎への連絡も剛がする。

 もう近いだろうと思っていた建太郎は冷静であった。

 「うん。わかった。朝一番の北陸新幹線に乗るから午前中に帰宅できる。タケシ、

しっかりお願いするよ。ママには『ありがとう』と伝えてくれ。葬儀は簡素にする。

僕が帰りつくまでは、どなたにも、まだ御連絡しなくていい」
  
       
        ★      ★     ★     ★


 スマホを手に胡坐をかいていた建太郎の股間に、旅先の湯の街の人気者、ウサギが

ウナギを咥えてうずくまっていた。尻尾の無い、可愛いウサギちゃんである。

  この温泉街は嘗て、海の幸の女体盛りなど芸者衆の濃厚サービスで名を馳せたが、

今ではスーパーピンクコンパニオンというピチピチギャルが、とって代わっていた。

 宴席にお邪魔するときは、尻に喰い込むTバックの上に、白襟の紅い襦袢を纏って

いる。しかし、お客様の間を回り、差しつ、差されつする内に、いつしか紅い襦袢は

消え、いつしか色とりどりのパンティも消滅しているという次第である。カラオケが

始まると、浴衣の帯を頭に結びバカ殿になったオジサンが、スッポンポンでオメコの

毛も揺らすスーパーコンパニオンと『銀恋』などを熱唱して場を盛り上げるのだ。

 この日の幹事役は、仲間と同じ数だけスーパーコンパニオンを取り揃えた。アミダ

クジで女を公平分配する仕掛けである。お尻を撫ぜ、撫ぜしながら露天風呂に向かい

抱っこちゃんしたスーパーコンパニオンと交渉成立となれば『パパア~ン、お寝間に

参りましょうよ』ということになる。

 いちばんの当たりくじ、ウサギちゃんを引いたのが建太郎である。ウサギちゃんの

お返事はもちろん『パパア~ン、お寝間に参りましょうよ』であった。


 ウサギ料理を賞味しようとしたところで飛び込んだのが父の訃報である。

 夜明け前にはハイヤーに乗って、新幹線が停まる駅に向かう必要がある。

 建太郎はウサギの肉料理は控え、ウサギをミルク飲み人形に留めることにした。

 濃厚ミルクで喉を潤したウサギちゃんは、朝までというお約束よりも三枚も多く、

お小遣いをいただけ、嬉しそうに尻尾の無いお尻を振り、ピョン、ピョン跳ねながら

お部屋をお暇した。


        ★     ★     ★     ★


 剛が建太郎への連絡を終えたとき、すでに聖良は黒い喪服姿になっていた。

 剛はドキッとする。

 悪友の淳に貰った『喪服の麗人~犯られましたの~』を剛が目の当たりにしたのは

ほんの一週間前であったから・・・・。

 産みの母とは知らずではあったが、喪服の麗人を演じた北条冴子の、大アップで映し

出されたオメコにザーメンをかけたばかりであったから・・・・。


 顔に白い布をかけた亡骸の枕元で、線香が一本、煙りを燻らせている。

 この日に備えて、聖良が仕立ててくれていた黒の式服に剛も着かえる。

 聖良の横に正座し、オオパパに手を合わせる。

 高校一年生から約八年。同じ屋根の下、しかも、かつての設計室を勉強部屋にして

いるが、ちゃんとした言葉を交わすことが出来なかったオジイチャンに・・・・・。

 
 しかし、渾身の力を込めた『生成AIの致命的欠陥、及びその解決法』を徹夜続き

で書き上げたばかりの剛は、転寝を始めてしまう・・・・。


 地獄の釜の蓋を開けた妖魔が、剛の夢の中へと忍び込んでいく・・・・。




             *スーパーコンパニオンについては
              『回転レストラン』の山代温泉店開店も参照のこと。

 


 
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