女殺し油煙の地獄(二十五周年カップ参加作品のハードコア版)

中井春一郎

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第七章

魔界の生成AI ~黒いピンヒールがコンコン~

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 二十四歳で剛は大きな決断をした。

 そこが恐ろしい妖魔の巣窟とは夢にも思わず。


 約束されていたとも言える大学教授の道を捨て、大学院博士課程前期を終えると、

剛はシステムエンジニアの道に転進したのだ。

 破竹の勢いで『全日本学生AI選手権』三連覇を成し遂げ『天才タケシ』と称賛を

されただけでなく、生成AIの論文で学会の注目を集めていた。

 社員は二百人余りに過ぎないが、年間売り上げは一千億円を超え、利益率35%の

驚異的急成長企業『ITリベラル』から白羽の矢が立ったのだ。

 初任給五十万。業績次第では入社一年目で年収一千万を越えるという破格の条件。

 大學で研究を続けたいと考えた剛が、断わりのメールを入れると、間髪を入れず、

面談したいとの返事が社長から戻ってきた。

 直接お断りをしようと指定の場所に向かう。

 超高層高級マンション最上階である。

 
 社長がすでに待ち受けていた。

 「東京湾を一望できるいい部屋でしょう」
 
 「ええ、素敵ですね・・・」

 若い女性がぼんやり窓の外を眺めていた。

 見事にヒップアップした尻に、鋭いVののラインが浮かんでいる。

 穿いているのは、かなり際どいパンティに違いない。

 社長が連れてきた女に違いないが、全く紹介しない。いきなり要件を切り出した。

 「君が入社したら、ここが君の住居兼研究室になる」

 「はああ?」

 「生成AI特別プロジェクトの中核として迎えたい。出社は週一回で結構。雑用は

一切せず、君にここで生成AIの新たな地平を切り開いてもらいたい」

 「はあ~」

 
 社長の考えはよく理解できないが、大恩ある養父母と離れて一人暮らしになること

には剛の心は揺れた。休日は養父母の家に帰るにしても、聖良との淫靡で危険極まり

ない関係に、いわばワンクッション置くことが出来るからだ。

 恐ろしい妖魔に襲われる夜も無くなるかもしれない・・・・。

 それが養父母にとっても、いずれ結婚する美久にとっても、そして自分にとっても

いちばんいいかもしれない・・・・。

 「少し考える気になったかい?おい、緑子」

 ずっと黙ったまま、社長の後に控えていたミニスカートの若い女性が進み出る。


 後に剛が『AI淫』に魔改造し、仮想の凌辱を繰り返す緑子との出会いである。

 「秘書の緑子でございます。御挨拶が遅れ、申し訳ありません」

 「いえ、どうも」

 「お前はボ~と立っていればいいと、社長が申すものですから・・・」

 「はあ~」

 「ふふ、私も困っていましたの。とても頭が切れ、先見の明は恐ろしいほどですが

変人でしてね。タケシさんも、そうお感じでしょ?」

 「はい」

 「うん、素直な青年だね。僕は変人に見えるかい?」

 「はい・・・・あの・・・・多少ですが・・・」

 「社長好みの方ね、タケシさん。緑子も絶対に入社して欲しくなったわ。私の方が

先輩ね。これからはタケシ君と呼んでいい?」

 「はい、緑子さん」

 「よし。入社手続きは完了のようだ。緑子、後は任せる。僕は海でも眺めている」

 「畏まりました。じゃあタケシ君、せっかくここまで来てもらったんだから、まず

住居兼研究室のレイアウトを決めましょう」

 「あ、あ・・・・まだ入社を決めた訳では・・・」
 
 怜悧さが少し鼻につくが、胸の谷間も悩ましい非の打ちどころの無い美人だ。

 黒のピンヒールをコンコンと響かせて、ヒップアップした尻に浮かんだVラインを

右に左にとくねらせる美人秘書の後についていく。

 ノロマといわれる剛も観察力は鋭い。

 緑子は左利きだと判断した。

 尻肉の半球は、利き足の踏み込みではキュ~ッと揺れて、反対側の半球では、その

揺れ幅も、揺れ具合も、わずかに小さいのである。

 左にはキュ~ッ。

 右にはキュッ。

 緑子のお尻が魔物ように妖しく揺れる。


 社長の姿はいつの間にか消えていた。

 剛だけのための研究室になる部屋、AIの画像作成に欠かせない人体計測の最新鋭

設備を設営する部屋を、秘書が案内する。

 
 <ここで思う存分、AI研究だけに没頭することが出来るのか・・・>

 
 剛は美人秘書のペースにすっかりはまっていった。

 寝室となる部屋の床に緑子がしゃがんでパソコンを開く。

 紺のブラがチラチラ、悩ましい。

 「じゃあ、研究室に必要な機材や資材リストのチェックをお願いするわね」

 「あ、はい・・・・・・・・では、これでお願いします」

 「了解です。タケシ君の入居前には揃うよう、至急手配するわ」

 「あ、どうも・・・・」

 緑子がブラウスの胸元を少し持ち上げ、風を送る仕草をした。

 麝香の官能的な香りが剛の鼻をくすぐる。

 「ベッドはゆっくりと休めるようダブルにするわね」

 「はあ~」

 「他の家財道具も緑子に任せてくれる?君はその方面には疎いようだし」

 「あ、お世話になります」

 緑子が顔を寄せ、麝香鹿の生殖腺入りオードトワレを一層濃厚に漂わせる。

 「素敵なジャズバーが近くにあるの。このあと一緒にどう?」

 美久とは全くタイプの違う、濃厚な色気の漂う緑子ト、もう少し一緒にいたいとも

 思ったのだが・・・。

 「あ、あ、いずれ・・・・今日はこのまま帰宅します」

 「残念ね。じゃあ、品川駅まで御一緒しましょう」


 下り坂である。緑子のヒップの揺れがより強まる。

 左にキュ~ッ、右にはキュッ。

 ジャコウのフレグランスを振りまき前を行く緑子の、Vラインもクネクネする尻の

悩ましい揺らめきが剛を挑発し続けた・・・・・・

 



 
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