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第8話
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探索を再開して5分も経たずに俺たちはラビットと遭遇する。今度のラビットは俺とシルクに背を向ける形で草を食べており、まだ俺たちに気が付いていないようだ。
「シルク、どうする。」
「ご主人様が戦ってみてください。ラビットは体当たりを仕掛けて来ると思いますから、その体当たりを盾で受け止めて木剣で叩けば良いと思いますよ。」
「分かった。危なくなったら助けてくれよ。」
「もちろんです。ご主人様。」
シルクと小声で会話しながら、まだ距離のあるラビットをどうするのかを話し合った結果、俺があのラビットを倒すことになった。
草原を音を立てない様に気を付けながら進んでいくが、耳が良いのかラビットとの距離が近くなったのか気付かれてしまう。
「ギュウ!」
あれがラビットの鳴き声か。可愛くない声だ。盾を構えながらそんなことを考えていると、ラビットと俺との距離がどんどんと縮まっていく。
「うっ、重ッ?!」
左腕の盾でラビットの突撃からの体当たりを防いだ。後ろ足を使い飛び跳ねて行なったラビットの体当たりはかなり重たい一撃だ。
だが、しっかりと構えて防いだお陰で転倒することなくラビットを受け止めることに成功し、ラビットの今現在は俺の足元近くで脳震盪を起こしたのかフラフラとしている状態になっている。
「当たれぇ!!!」
両手で握り締めた木剣を脳震盪でフラフラしているラビットの頭部を狙って振り下ろした。
メキッ!!そんな音を立てながら木剣はラビットの頭蓋骨を凹ませる。
「ギュッ……ギュ……ギュッギュウ……ギュッ……。」
段々と鳴き声が小さくなるラビットの姿はなかなか来るものがあるが、何故かそれほど精神的に負担がない。これもあの虹色の薬の力なのか、それとも俺が生き物を殺しても気にしない様な人なのか悩むが、出来れば前者であって欲しい。
そんなことを思いながら俺は再び木剣をピクピクとしか動かないラビットを狙って振り下ろしてトドメを刺した。
今度こそラビットを倒したのか、モンスターを倒したことを伝える画面が表示され、生き絶えたラビットが先ほどまでいた場所にはドロップアイテムのカードが残されていた。
「ご主人様、お疲れ様です。モンスターとの初めての戦闘はどうでしたか?」
「思ったよりも問題なかったけど、それが逆に問題な気もしなくもないかな。」
「戦闘も何度も熟せば慣れて来ますからね。それもその内に慣れますよ。」
「そうだと良いな。」
そして、俺とシルクは再び探索を再開したが、またそれほど時間が経たずにラビットと遭遇することになる。
「シルク、俺がラビットを止めるからその後のトドメを頼んだ。」
「分かりました。大丈夫でしょうが気を付けてください。」
俺とシルクに気が付いたラビットが接近して攻撃をされる前に、俺はシルクの前に出て盾を構えてラビットからの体当たりを待つ。
「うっ!!」
構えた盾からくる衝撃が腕から身体全体へと響くが、ラビットからの体当たりを防ぐことに成功する。
「シルク!!」
「はい!」
俺と交代するように前に出たシルクは短剣でフラフラしているラビットを切り裂いた。
スパッと切り裂いたシルクの一撃はラビットの首を半ばまで断ち切り、この一撃でラビットは死んでしまうのだった。
そうして倒したラビットはすぐに青い光の粒子へと変わって消えて行き、その場に残されたドロップアイテムのカードを拾う。
「あれ?」
「どうかしましたか?」
「ほら。」
ラビットからドロップしたカードをシルクに見せた。そのカードには毛皮ではなく、ラビットの後ろ足の肉が描かれていた。
「3回目でレアアイテムが出たのですね。珍しいです。」
「レアアイテム?」
シルクが言うにはモンスターは普通のドロップアイテムとレアアイテムの2つをドロップするそうだが、他に激レアのアイテムと宝箱も落とすそうだ。
「シルク、どうする。」
「ご主人様が戦ってみてください。ラビットは体当たりを仕掛けて来ると思いますから、その体当たりを盾で受け止めて木剣で叩けば良いと思いますよ。」
「分かった。危なくなったら助けてくれよ。」
「もちろんです。ご主人様。」
シルクと小声で会話しながら、まだ距離のあるラビットをどうするのかを話し合った結果、俺があのラビットを倒すことになった。
草原を音を立てない様に気を付けながら進んでいくが、耳が良いのかラビットとの距離が近くなったのか気付かれてしまう。
「ギュウ!」
あれがラビットの鳴き声か。可愛くない声だ。盾を構えながらそんなことを考えていると、ラビットと俺との距離がどんどんと縮まっていく。
「うっ、重ッ?!」
左腕の盾でラビットの突撃からの体当たりを防いだ。後ろ足を使い飛び跳ねて行なったラビットの体当たりはかなり重たい一撃だ。
だが、しっかりと構えて防いだお陰で転倒することなくラビットを受け止めることに成功し、ラビットの今現在は俺の足元近くで脳震盪を起こしたのかフラフラとしている状態になっている。
「当たれぇ!!!」
両手で握り締めた木剣を脳震盪でフラフラしているラビットの頭部を狙って振り下ろした。
メキッ!!そんな音を立てながら木剣はラビットの頭蓋骨を凹ませる。
「ギュッ……ギュ……ギュッギュウ……ギュッ……。」
段々と鳴き声が小さくなるラビットの姿はなかなか来るものがあるが、何故かそれほど精神的に負担がない。これもあの虹色の薬の力なのか、それとも俺が生き物を殺しても気にしない様な人なのか悩むが、出来れば前者であって欲しい。
そんなことを思いながら俺は再び木剣をピクピクとしか動かないラビットを狙って振り下ろしてトドメを刺した。
今度こそラビットを倒したのか、モンスターを倒したことを伝える画面が表示され、生き絶えたラビットが先ほどまでいた場所にはドロップアイテムのカードが残されていた。
「ご主人様、お疲れ様です。モンスターとの初めての戦闘はどうでしたか?」
「思ったよりも問題なかったけど、それが逆に問題な気もしなくもないかな。」
「戦闘も何度も熟せば慣れて来ますからね。それもその内に慣れますよ。」
「そうだと良いな。」
そして、俺とシルクは再び探索を再開したが、またそれほど時間が経たずにラビットと遭遇することになる。
「シルク、俺がラビットを止めるからその後のトドメを頼んだ。」
「分かりました。大丈夫でしょうが気を付けてください。」
俺とシルクに気が付いたラビットが接近して攻撃をされる前に、俺はシルクの前に出て盾を構えてラビットからの体当たりを待つ。
「うっ!!」
構えた盾からくる衝撃が腕から身体全体へと響くが、ラビットからの体当たりを防ぐことに成功する。
「シルク!!」
「はい!」
俺と交代するように前に出たシルクは短剣でフラフラしているラビットを切り裂いた。
スパッと切り裂いたシルクの一撃はラビットの首を半ばまで断ち切り、この一撃でラビットは死んでしまうのだった。
そうして倒したラビットはすぐに青い光の粒子へと変わって消えて行き、その場に残されたドロップアイテムのカードを拾う。
「あれ?」
「どうかしましたか?」
「ほら。」
ラビットからドロップしたカードをシルクに見せた。そのカードには毛皮ではなく、ラビットの後ろ足の肉が描かれていた。
「3回目でレアアイテムが出たのですね。珍しいです。」
「レアアイテム?」
シルクが言うにはモンスターは普通のドロップアイテムとレアアイテムの2つをドロップするそうだが、他に激レアのアイテムと宝箱も落とすそうだ。
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