世界樹を巡る旅

ゴロヒロ

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第127話

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 十一階を探索していると途中でナビィからもうそろそろ昼になる事を教えられたハルトは小部屋に居たモンスターを倒すと小部屋の隅で結界を張ってそこでヒスイとプルンを召喚して昼食を食べ始める

 「ごめんな。まだまだ冒険者の数がそれなりにいるから召喚出来そうにないよ」

 『いいよ。しかたないもん!』

 『プルプル』

 二匹と一緒に戦えない事を謝ると二匹も仕方ない事だとヒスイは念話でプルンはジェスチャーでハルトに知らせる

 『ハルト、さっきのオークでは弱かったですから教える暇はなかったのですがボス部屋ならば召喚しても誰にもバレませんよ』

 「そっか!なるほど、確かにボス部屋なら誰にも見られないな!ヒスイ、プルン。召喚出来るぞ」

 『やったー!』

 『プルプル!』

 ハルトと一緒に戦える様になる事に二匹は喜んでいるのを見ながら昼食を食べ終わる

 「ヒスイもプルンも戻すよ」

 『うん!ボスへやのときによんでね!』

 『プルプル!』

 ヒスイとプルンを送還すると結界を解いて探索に戻る

 二匹ともやる気があった事だしとハルトも気合を入れて探索を続けて階段を見つけた側から降りていった

 そして一六階で通路の行き止まりにたどり着いた時に宝箱がそこにあった

 「ナビィ、罠は?」

 『ありますね。教えますからハルトも確かめてください』

 「分かった。教えてくれ」

 ナビィから宝箱に仕掛けられている罠を教えて貰いながら罠を解除すると宝箱を開ける

 「何が入っているかな……何だこれ?」

 開けた宝箱に入っていたのは金属の延べ棒だった。普通の金属とは違い魔力がこの金属から多く感じ取れる

 「ナビィ、鑑定してくれ」

 『鑑定しなくても分かります。これは魔鉄です』

 「あの武器屋や防具屋の装備に使われていた金属がこれか」

 『はい、売られていた装備の材料はきっとこのダンジョンで手に入れていたのでしょうね』

 これが魔金属かとアイテムボックスに仕舞うとこれで装備を今の俺が作れるのかとナビィに聞くとランクが下がるので今はまだ鉄で作る方がいいそうだ

 探索に戻ると通路の方からトカゲのモンスターであるポイズンリザードと遭遇した。このポイズンリザードは十五階から現れたモンスターで口の中の涎は毒液で噛まれると毒になるモンスターだ

 このモンスターも属性魔力弾を放ち頭を撃ち抜いて倒すと魔石だけ解体して後は全身ごとアイテムボックスに仕舞う

 ここまでで現れたモンスターは先ほどのポイズンリザードを含めてほとんど一撃で倒せる様にはなった

 それから二十階にたどり着くまでの間に何か特別なことはなく余裕を持ってモンスターや罠の対処が出来た

 十一階から二十階までに現れたモンスターはローパーを始めにコボルト、ポイズンリザード、ウルフ、跳び蜘蛛が現れた

 そして等々二十階の階層ボスの門の前にたどり着いたハルトは自身の順番が来るまで順番待ちをしていると前で待っている六人の冒険者パーティーに話しかけられた

 その人たちからは嫌な感じを感じなかった事から順番待ちの間、話しているとどうやらこの二十階のボスでこの王都のダンジョンは終わりの様だ

 そしてこの冒険者パーティーは初めて二十階のボスに挑戦すると言っていた。その際にここのボスの事を知っているのかとハルトは聞かれて知らないと答えると親切にも教えてくれた

 ここの最終階層のボスはリザードマンという二足歩行のトカゲのモンスターで装備はシミターという剣と盾を持っているそうだ。しかもリザードマンの鱗や皮は並の刃物を通さない代物で苦戦すると言っていた

 そんなリザードマンに一人で戦うのは危ないからやめる様に言われたがそれを断るとその冒険者パーティーの一人がムッとして何か言おうとした時に門が開いて何も言わずにその冒険者が入っていく事に慌てた他の冒険者たちも追いかけていった
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