世界樹を巡る旅

ゴロヒロ

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第152話

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 ハルトたちは早朝から起き出すと朝食を食べてからダンジョンのある洞窟に向かう。昨日、洞窟を出てから張った結界のお陰でダンジョンまでの道中での戦闘はなくダンジョンに着いた

 そしてダンジョンの中に入ると一気にダンジョンの地図を見て階段がある場所まで進み階段を降りていく

 そしてハルトたちは長耳ウサギが現れる階層までコボルトを倒しながらたどり着いた

 「ここからが大変だな」

 『流石に昨日よりは楽になっていますよ。溜まっていたモンスターも倒していましたからね』

 「まぁ、そうだな。ここまで来る道中のコボルトの数も最初の頃と比べたら減っているし」

 このダンジョンに入った最初は戦闘が終わったと思ったら、すぐにまた戦闘が起こっていたりもしていたけど、昨日も今日も現れたコボルトの数は最初と比べれば少なくなっている

 それなら昨日のダンジョン探索でかなりの数のモンスターを倒したので四階層から六階層のモンスターの数も減っているだろう

 「昨日は階段を見つけたらすぐに下の階層に降りたけど、今日はダンジョンの地図作りをしてモンスターの数を減らそうか」

 『分かりました。ではダンジョンの地図は私に任せてください』

 「うん。頼んだよ、ナビィ。ヒスイ、プルン。行くよ」

 『うん!』

 『プルルン!』

 四階層に降りて少しすると、ハルトたちに気が付いたのか早速、長耳ウサギが襲い掛かってきた

 「こいつはすぐに気付くな。数はまだ一匹か。プルン、素材を傷付けないように倒したくれ」

 『プルン!』

 ハルトはプルンに向かって来る長耳ウサギを倒すように指示を出す。するとプルンは向かって来る長耳ウサギに向かいポヨンポヨンと跳ねながら近づいていく

 鋭い歯で噛み付いてこようとしてくる長耳ウサギにプルンは、触手のような形状の物をプルプルボディからにゅるんと出すと、口を開けて襲いくる長耳ウサギを触手で叩き付ける

 上から叩き付けられた長耳ウサギは、ダンジョンの地面に叩き付けられる。そしてプルンは地面に叩き付けられて動きを止めると、長耳ウサギの首に触手を巻き付けて締め上げて倒す

 「よくやったぞ、プルン」

 『プルルン!!』

 長耳ウサギを倒したプルンを褒めながら触手で締め殺された長耳ウサギを受け取りアイテムボックスに仕舞う

 そして通路の前後を確認したハルトは長耳ウサギが向かって来ていないのを確認すると通路を進んでいった

 それから四階層の探索を進めていくと、確かに前回と比べると遭遇するモンスターの数は減っているが、探索していなかった場所の探索をすると、遭遇するモンスターの数が増える

 「やっぱり探索していない場所だと倒さないといけないモンスターの数が増えるな」

 『そうですね。それでも戦闘の時の乱入される回数が減ったお陰で昨日よりも楽でしょう。頑張ってください、ハルト』

 「まぁ、そうだな」

 倒したモンスターをアイテムボックスに仕舞いながらナビィと話していると、ヒスイとプルンが戻ってくる

 『ハルト、ヒスイのアイテムボックスにしまってきたよ!』

 『プルプルン!』

 「ヒスイもプルンもありがとう。……通路もないな。じゃあ、これで最後だな」

 『そうですね。これで四階層の地図は埋まりました。すべての通路と部屋の探索は終わったでしょう』

 今いる場所の部屋の中に通路がないかの確認が終わると、四階層のダンジョンの地図が完成した

 そして地図が完成したハルトたちは次の五階層に向かう為に階段がある場所に向かっていく

 階段までの道中に現れるモンスターを倒しながら進んでいく。階段までの道のりは既に地図に記されていることもあってか、今日は通っていない

 そのせいで長耳ウサギやコボルトとの戦闘も階段に着くまで何度もあったがようやく階段がある場所までたどり着いた

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