21 / 24
第21話
しおりを挟む
連続で休むことなく俺は拳を振るい、蹴りを繰り出して男子吸血鬼へと攻撃を行なっていく。
絶え間ない連続攻撃に男子吸血鬼は喋るのも止めて俺の攻撃を避けるだけになっていた。
「な、なんなんだ、コイツ!?うぐ、わぁッ!!!」
無呼吸連打で行なう攻撃をする俺の動きをわざと鈍らせたことで喋り出した結果、男子吸血鬼に隙が生まれて俺の攻撃が命中した。
土手っ腹に拳を減り込ませた一撃が男子吸血鬼に入り、男子吸血鬼はお腹を抑えて後退ろうとする。
「逃がさん!!!」
「うわぁあ!!!離せ!僕の腕を離せよぉお!!!」
後退りして後退する男子吸血鬼の腕を掴んだ俺は逃がさないように力を込めながら男子吸血鬼を引き寄せる。
「エナジーナックル!!!」
「うわぁああああ!!!!!ごぐッ、ぎゃぁあああ!!!!!」
左手に集まったエネルギーの拳が男子吸血鬼の顔面に突き刺さった。それに手応えがあったと感じた俺はそこから逃がさないように腕を掴む手のひらを握り締めながら空いた手で男子吸血鬼の顔面を殴り続ける。
もちろん男子吸血鬼も防御しようと顔面を庇うがそうするとガラ空きの胴体の腹部を狙って膝蹴りを行ない、膝が男子吸血鬼のお腹に突き刺さった。
口から血を吐き出す男子吸血鬼を尻目に俺は防御が外れた顔面を再び狙って【エナジーナックル】を叩き込む。
鼻の骨がへし折れ、口内から歯が数本飛び散るのが視界に入るが、俺はこれでもまだ死なない男子吸血鬼が死ぬまで攻撃を行なおうとするが、ここまで無呼吸で呼吸をしていない俺の身体は酸素を要求して苦しい状態だった。
それでも俺は呼吸をしない。もしここで呼吸をすることになれば、無呼吸からの呼吸をした際に出来るだろう隙を狙って逃げられかねないのだから。
呼吸をしないせいで頭が痛くなってくるのを我慢して拳や蹴りを多用し、隙が出来た瞬間に【エナジーナックル】を叩き込む。
それを繰り返して2分の時間が経った。ハッキリ言って男子吸血鬼に攻撃を行なってからここまで5分も無呼吸で動いている俺の身体は既に死に掛けていた。
それでもとこれが最後だと力を振り絞って繰り出した【エナジーナックル】が男子吸血鬼の胸骨を砕いて心臓を破壊する。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」
身体が酸素を欲して俺は殺した男子吸血鬼の灰が散らばる中で荒い呼吸を繰り返し膝を付いた。
身体から力が入らない。頭がズキズキと痛む。さっきから呼吸が止められない。苦しい。辛い。死にそうだ。このまま眠りたい。
先ほどから思考もままならない状態で荒い呼吸が止まない。
俺がこんな状態でも侵略者からの攻勢が止まないのかと思われたが、先ほどから呼吸するのに必死な俺に侵略者からの攻撃は来ていない。
聴覚も働かない状態だが、俺は滲む視界を頼りにして周囲を確認すると、侵略者の第二陣のほとんどは全滅しているようだ。
さっきから膝を付いて動かない俺の元へと数人の選ばれし者が走り寄って来ている。
それを見て俺は侵略者の2回目の攻勢を乗り越えたのだと理解した。
「大丈夫ですか!!」
「はぁ、はぁ、大丈夫、だ。ゆっくりさせてくれ。」
「救護班の元に連れて行きますから頑張ってください!!」
俺に話しかけた男の選ばれし者に背負われ、そんな男と俺を守るように護衛する選ばれし者たちに連れられた俺は、後方にある救護所へと運ばれることになる。
背負われて運ばれている間に呼吸が出来ているお陰で頭に酸素が回って状態も良くなってきた。
そして俺は救護所の回復系スキルを持つ選ばれし者に身体の状態を確認して貰うのだった。
絶え間ない連続攻撃に男子吸血鬼は喋るのも止めて俺の攻撃を避けるだけになっていた。
「な、なんなんだ、コイツ!?うぐ、わぁッ!!!」
無呼吸連打で行なう攻撃をする俺の動きをわざと鈍らせたことで喋り出した結果、男子吸血鬼に隙が生まれて俺の攻撃が命中した。
土手っ腹に拳を減り込ませた一撃が男子吸血鬼に入り、男子吸血鬼はお腹を抑えて後退ろうとする。
「逃がさん!!!」
「うわぁあ!!!離せ!僕の腕を離せよぉお!!!」
後退りして後退する男子吸血鬼の腕を掴んだ俺は逃がさないように力を込めながら男子吸血鬼を引き寄せる。
「エナジーナックル!!!」
「うわぁああああ!!!!!ごぐッ、ぎゃぁあああ!!!!!」
左手に集まったエネルギーの拳が男子吸血鬼の顔面に突き刺さった。それに手応えがあったと感じた俺はそこから逃がさないように腕を掴む手のひらを握り締めながら空いた手で男子吸血鬼の顔面を殴り続ける。
もちろん男子吸血鬼も防御しようと顔面を庇うがそうするとガラ空きの胴体の腹部を狙って膝蹴りを行ない、膝が男子吸血鬼のお腹に突き刺さった。
口から血を吐き出す男子吸血鬼を尻目に俺は防御が外れた顔面を再び狙って【エナジーナックル】を叩き込む。
鼻の骨がへし折れ、口内から歯が数本飛び散るのが視界に入るが、俺はこれでもまだ死なない男子吸血鬼が死ぬまで攻撃を行なおうとするが、ここまで無呼吸で呼吸をしていない俺の身体は酸素を要求して苦しい状態だった。
それでも俺は呼吸をしない。もしここで呼吸をすることになれば、無呼吸からの呼吸をした際に出来るだろう隙を狙って逃げられかねないのだから。
呼吸をしないせいで頭が痛くなってくるのを我慢して拳や蹴りを多用し、隙が出来た瞬間に【エナジーナックル】を叩き込む。
それを繰り返して2分の時間が経った。ハッキリ言って男子吸血鬼に攻撃を行なってからここまで5分も無呼吸で動いている俺の身体は既に死に掛けていた。
それでもとこれが最後だと力を振り絞って繰り出した【エナジーナックル】が男子吸血鬼の胸骨を砕いて心臓を破壊する。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」
身体が酸素を欲して俺は殺した男子吸血鬼の灰が散らばる中で荒い呼吸を繰り返し膝を付いた。
身体から力が入らない。頭がズキズキと痛む。さっきから呼吸が止められない。苦しい。辛い。死にそうだ。このまま眠りたい。
先ほどから思考もままならない状態で荒い呼吸が止まない。
俺がこんな状態でも侵略者からの攻勢が止まないのかと思われたが、先ほどから呼吸するのに必死な俺に侵略者からの攻撃は来ていない。
聴覚も働かない状態だが、俺は滲む視界を頼りにして周囲を確認すると、侵略者の第二陣のほとんどは全滅しているようだ。
さっきから膝を付いて動かない俺の元へと数人の選ばれし者が走り寄って来ている。
それを見て俺は侵略者の2回目の攻勢を乗り越えたのだと理解した。
「大丈夫ですか!!」
「はぁ、はぁ、大丈夫、だ。ゆっくりさせてくれ。」
「救護班の元に連れて行きますから頑張ってください!!」
俺に話しかけた男の選ばれし者に背負われ、そんな男と俺を守るように護衛する選ばれし者たちに連れられた俺は、後方にある救護所へと運ばれることになる。
背負われて運ばれている間に呼吸が出来ているお陰で頭に酸素が回って状態も良くなってきた。
そして俺は救護所の回復系スキルを持つ選ばれし者に身体の状態を確認して貰うのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
なんか人類滅亡直前の世界で勇者召喚にて大ハズレみたいな顔をされた【弱体術師】の俺ですが、実は人生4周目にて過去には【勇者】の実績もある最強
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
ファンタジー
なんか人類滅亡直前の世界で勇者召喚にて大ハズレみたいな顔をされた【弱体術師】の俺ですが、実は人生4周目にて過去には【勇者】の実績もある銀河最強レベルの【調停者】
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる