召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第78話

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 ここ一週間アルと召喚獣三匹は図書室の第三区画に置いてあった本の知識を元に広い寮の自室で身体に満たした闘気と魔力を圧縮して密度を上げる練習をしていた

 最初から闘気と魔力を同時に圧縮することはアルも三匹の召喚獣たちも出来なくそれぞれが得意な方から始める

 アル、シェーレ、サフィは魔力の圧縮から始めユキが闘気から始めた

 ただ多くの闘気や魔力で身体の中を満たしていくのは簡単だがこれでは身体強化に無駄が多く駄目だと本には書かれていて圧縮して密度を上げないといけない

 体内の満たした魔力を操作、制御して魔力を圧縮していく。圧縮した魔力は元の体積に戻ろうとするのは操作と制御に集中しないといけない

 圧縮した魔力に少しずつ魔力を足していき今のアルの制御限界まで来るとそのまま維持していく

 維持しながら手全体に制御限界まで圧縮した魔力で満たすと収納空間から取り出した投擲用の石を握ってみると石がピシピシという音がして割れると更に細かくなっていく

 「痛っ、でもこんな身体能力が上がるのか」

 『あるじ様。手から血が出ています』

 「大丈夫だよ。治すから」

 石の欠片で傷付いた手の傷を綺麗にしてから傷を治していく

 『私も頑張るのです!』

 「かなり強化されるから物を壊さない様にしろよ」

 思った以上に強化される事に気が付きこのまま寮の部屋でやるのは危ないかと思ったが今はまだ動いてどれほど身体能力が上がったのかを確認する必要は無いのでひとまずこの制御限界まで圧縮した魔力で身体の中を満たせる様になるまでは部屋の中で練習をする

 本を見つけた翌日から始めた練習を始めて初日で制御限界まで圧縮した魔力で右腕の肘の関節までは維持を考えなければ出来るのが分かりとりあえずの目標として今現在の制御限界で右肘まで満たす事を目標にした

 二日目に昨日と同じ練習を始める前にシェーレが提案した今現在の全身の肉体に満たした魔力ではどれくらいの圧縮密度で身体強化が出来るのかを確認するのはどうかと言われてやってみると制御限界の半分以下の三割が制御限界だった

 それが分かり初日の方法で少しずつ全身に広げる方法と全身に満たした魔力の圧縮率を増やして密度を上げる方法のどちらにするのがいいのかそこまで詳しく本には書かれていなかったので悩みみんなで考えて後者の全身に満たした魔力の圧縮率を上げる方法でやる事になった

 この方法で練習をするのならと武術訓練所を借りて練習する事にしたアルたちは入学試験をやっていて使える武術訓練所の数が少なくなっていたが借りる事が出来て一番遠い第五訓練所を借りるとそこで圧縮率三割を維持しながら身体を動かしていった

 食事の時間帯になると練習を終えて食堂に向かった。そこで食堂の利用初日にユキを触りたいと言っていた上級生だと思わしき少女ルノアがまたアルたちに接触していたが五日連続で頼み込んできて等々根負けしたユキは撫でさせる事を認めるのだった

 「ふぉおお!!すっごいもふもふ!!!」

 『こ、こいつ、私の手入れされている綺麗な毛皮に顔を埋めているです!!息が当たって気持ち悪いです!!アル、助かるです!』

 「ルノアさん。ユキが嫌がってますからやめてください」

 顔をユキの身体に埋めて抱きつきながら撫で回していたルノアは顔を上げる

 「私のことはルノアでいいよ!あと普通に話そう!この子もふもふさせてくれたからね!」

 「分かった。ユキが嫌がってるぞ。もうやめないと触らせて貰えなくなるぞ」

 「こ、このもふもふが……触らなくな、る?そ、そんな~~」

 ショックを受けてもふもふしていたルノアの拘束から抜けたユキは一番身体が大きいシェーレの後ろに隠れた

 『もう触らせないのです!!』

 「ユキが触らせない!って言ってるよ」

 「う、あ……いつものもふもふタイムと同じ様にしたのが悪かったのかな」

 しょんぼりしているルノアに今日はユキに近寄らない方がいいと言うととぼとぼしながら食堂を出て行った
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