召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第98話

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 『あるじ様、魔石です』

 『……ドロップ……アイテム』

 「シェーレ、サフィ。ありがとう……早速、鑑定するか」

 ビックプラントの魔石とドロップアイテムを受け取ったアルはお礼を言うと、魔石を収納空間に仕舞いドロップアイテムを鑑定する

 ビックプラントがドロップしたアイテムは手の甲に赤い花の模様が刺繍された緑色の薄い布地の手ぶくろの鑑定魔法が終わる

 プラントグローブという名前で魔力と闘気を用いて植物を生み出し操る特殊な能力があるようだ

 『あるじ様、どんな能力だったのですか?』

 「魔力や闘気を消費して植物を生み出して操ることが出来るみたいだぞ」

 『アル!食べれる植物もできるのです?』

 「どうだろう?試してみないと分からないかな……おっ、宝箱も出て来たな」

 ボス部屋の中央に宝箱が現れた。その宝箱を開けるとそこには片手で持てるサイズの草刈り鎌が入っていた

 「武器なのか?……鑑定してみるか」

 鑑定した結果、この草刈り鎌は農業にも武器にも使える物だった。名前はプラントシックル。特殊能力は植物、植物系モンスターに対しての効果が高いようだ。どのような硬い植物や植物系モンスターでも容易く切り裂くことができる効果がある

 「使いにくそうだな」

 鑑定が終わると収納空間に仕舞いボス部屋を後にして二十一階にある転移水晶を探しに向かう

 二十一階で転移水晶を見つけるとダンジョンの一階の転移水晶のある場所に転移した

 ダンジョンを出る前にユキたち召喚獣を送還すると、ダンジョンを出てダンジョンの受け付けまで向かう

 そこで今回のモンスターたちの一部のドロップアイテムの売却と共に十階、二十階の攻略が終わった事を受け付けの事務員に知らせる

 「分かりました。ボスの魔石を見せて貰ってもいいですか?」

 「分かりました」

 収納空間から取っておいた、スケルトンソルジャーとビックプラントの魔石を提出する

 すると受け付けの事務員は、眼鏡型の魔道具と思わしきマジックアイテムを取り出すと鑑定を始める

 「確かにスケルトンソルジャーとビックプラントの魔石ですね。生徒書を出してくれますか」

 生徒書を取り出して事務員の男性に渡す

 「一年生でしたか!初日で下級ダンジョンの二十階まで攻略するとは驚きです!」

 そう事務員が驚きながら言うと周囲からの視線がアルに向かう。そして見定めるような目でアルの事を見ている生徒や購入した魔石なんじゃないのかと疑っている生徒もいた

 「失礼しました。では手続きをしますね」

 生徒書に事務員の男性が手続きをしている間、アルはこの向けて来られる視線に面倒くさいことが、これから起きないといいなと思いながら待つ

 「これで貴方は三年生までの進学の条件の一部をクリアしましたね」

 「確か、この学校の下級ダンジョンの攻略が卒業の条件のですよね」

 「そうですよ。頑張ってくださいね」

 「はい、そうします」

 生徒書を返してもらうと売却したドロップアイテムの代金を受け取った。その際に魔石は売却しないのかと言われたが、魔石は様々な、ことに使えるので取っておくと伝えると納得してくれた

 受け付けのある建物を出るとアルは日が傾く中を進み寮に帰った

 寮に帰ると浴槽に魔法でお湯を作り入れると、召喚獣たちを召喚して身体の汚れやダンジョンの疲れをお風呂に入って取っていく

 お風呂後は、今日のダンジョンで倒したモンスターのドロップアイテムの中で、食材として使えるドロップアイテムで、夕食を作る

 「うーん。美味しいけど、肉はクリスタルウォータースネークには勝てないな」

 『あれは美味しいのです!』

 『あるじ様、クリスタルウォータースネークの肉は出さないのですか?』

 『……食べたい』

 「あれは祝い事があったら食べるよ。そうしないと、すぐに無くなっちゃうからね」

 どの食材も美味しくはあったが、何処かで食べた事があると思いユキ、シェーレ、サフィに聞くと、食堂で使われる料理に使われているとサフィが気が付いて教えてくれた

 夕食の後はプラントグローブの特殊能力を確かめることになった

 それで特殊能力で作られたトマトの様な物を四つ、それぞれ渡すと食べる

 「う、うぇっ!」

 『ま、まずいのです!!!』

 『これは、食べられません』

 『……いらない!』

 プラントグローブで作った植物は食用に向かない事が分かり今後はもう作らないとアルは決めた
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