召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第97話

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 二十階層の階層ボスの門を潜ったアルたちが見たのはボス部屋全体に根を張っている大きな植物のモンスターだった

 そしてその大きな植物モンスターの根本ではプラントウォークが隠れ潜んでいるのが見える

 「アイツはビックプラントだ!俺が火属性魔法を使う!その後、生き残りを倒してくれ!」

 アルたちがボス部屋の中に入ってすぐに、蠢いていたビックプラントの根が襲いかかってくる前に、アルは急いで火属性魔法を放った

 急いで放ったが圧縮した魔力により、威力が普通よりも高くなった、火属性魔法はビックプラントの根本に直撃してビックプラントを燃やしていく

 『終わりましたね、あるじ様』

 「これで終われば良いんだけどな」

 『ん?何です?っ!アル、みんな!避けるです!』

 燃やされていくビックプラントを警戒しながら見ていたアルたちの中で一番早く気が付いたのはユキだった

 ユキの念話で気が付いた面々はダンジョンの壁にまで張っていた根が動き出してアルたちに鋭く突き出して来たのだ

 迫り来る根っこにアルとシェーレは根っこを剣やハサミで切り裂いて対処をする。ユキとサフィは素早い身のこなしや空中を飛ぶことで躱す

 迫って来た根っこの対処を終えて、ビックプラントの方を見ると、ビックプラントの大きな赤い花から蜜が湧き出して自身の消火をしていた。そしてボス部屋の中は甘い香りが充満している

 『良い香りです~!』

 『……美味しそう』

 ユキとサフィの二匹はふらふらと身体を揺らしながら、ビックプラントの花に向かい進んでいく

 「……っ!ユキ、サフィ。戻ってこい!」

 『どうしたのですか!ユキ先輩!サフィ!』

 そんなアルたちの声が聞こえていないのか、二匹は未だにふらつきながらビックプラントに向かって行く

 「この匂いが原因なのか!なら匂いを消せばいいんだろう!」

 アルは魔法を使いボス部屋全体の匂いを消す。だがユキとサフィの二匹は未だにビックプラントに向かって進んでいる

 「匂いを嗅いで状態異常になっているのか?だったら!」

 そんな二匹に状態異常を治す魔法を掛ける。そうするとユキもサフィも立ち止まった

 『ん?どうしてここに?』

 『……あれ?』

 『ユキ先輩!サフィ!戻ってください!』

 立ち止まり戸惑っているユキとサフィに自身の消火が終わって、そして受けたダメージから少しだけ回復した、ビックプラントの根と蔓が近付いていたユキとサフィに迫る

 『っ!』

 『……!』

 だがそれはシェーレの念話を受けた二匹に躱されていた

 「(また、火で燃やしたら匂いを出す、可能性があるな)近寄らずに遠距離から仕留めるぞ!」

 アルは幾十もの風の刃を魔力を込めて迫り来る根や蔓を切り裂くようにして放つ。それは迫り来る根や蔓だけではなく、ボス部屋に張られている根っこも切り裂いていった

 アルのそんな魔法が放たれるとユキ、シェーレ、サフィの三匹はそれぞれの遠距離攻撃手段でビックプラントを攻撃していく

 そして遠距離攻撃を受け続けているビックプラントは、根や蔓で攻撃を防ごうと必死の抵抗を続けていたが、どんどん攻撃を受けて葉や花弁にダメージを受けて散っていく

 「茎の部分を攻撃するぞ!」

 そうして剥き出しになった茎に攻撃が集中すると先ほどまでの抵抗は何だったのかと、いうほどあっさりとビックプラントは音を立てダンジョンの床に倒れた

 まだ少しの間、ビックプラントは動いていたがそれも時間が経つごとに動かなくなった

 「思いの外にしぶとかったし厄介だったな。ビックプラントの魔石を探すのを手伝ってくれ」

 『わかったです!』

 『分かりました』

 『……了解』

 ユキたちにビックプラントの魔石を探すのを手伝ってもらう。そして魔石をビックプラントの根本があった部分からシェーレが見つけドロップアイテムをサフィが見つけた

 
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