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第106話
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選抜トーナメントの準備が忙しい毎日が過ぎて、ようやく今日は選抜トーナメントの初日だ
初日は一年生が選抜トーナメントを戦う。今からアルも初日午前の試合を行なう
試合の時の装備は、公平を期すために冒険者育成校が用意する装備の中から選び着替える必要がある
刃物も刃引きはされていない物や鈍器のようになっている物など、品質も様々だがかなりの数がある為、一々調べるのが面倒くさくなり魔法を使い一括で調べると、品質の良い物を選んでそれを使う
一試合目の順番が来る前に準備を済ましたアルは待合室で待っていると、いよいよ自身の試合の番がきた
試合のルールは部位欠損や死亡するような攻撃は禁止されているが、それ以外は何をしてもいいらしい
そして勝敗を決めるのは審判の判定と相手に参ったと言わせる、試合会場から場外に出してテンカウントをしても試合会場に戻ることが出来なければ負けになる
そしてアルの初戦の相手は一年五組の男子生徒が相手だ。相手の装いは魔法使いの様な格好で、ローブを纏いその下には革鎧が急所になる場所に装備している
試合会場はまだ試合の無い同級生や上級生たちで埋まっているようだ。理由はどうやら生徒会役員であるアルの試合を見に来ているらしく、そんな声が舞台に上がったアルにも聞こえてくる
「一組の序列一位と最初に当たるなんて最悪だよ」
舞台に上がると試合相手の生徒は、そんなことを言っているのが、アルのいる場所まで聞こえたが何か話し返しても仕方ないと思い聞こえなかったフリをする
そしていよいよ審判の合図で試合が始まる
「両者、試合開始!」
「これでも食らえ!!」
試合が始まってすぐに相手選手が水魔法の玉を放ってきた
アルがした身体能力の強化は、身体に圧縮した魔力を満たすだけで放出まではせずとも相手選手の放つ魔法を回避する
あいつの魔法のスピードは遅かった。それもあり満たすだけでも簡単に回避したアルは、相手選手に接近する
相手選手は慌てたように魔力を使い、拙く水魔法で水の玉を放つが、真っ直ぐに飛ばすだけで水の玉自体を操ることもしない、そんな魔法を再度回避すると、相手選手の腹部に向かい正拳突きを行ない場外へと相手選手を吹き飛ばす
「がっ……はぐぅ!!!」
「勝者、一年一組序列一位アル!」
「……ふぅ」
相手選手を場外へと吹き飛ばしたアルは、残心を取っていると、審判の勝者判定を聞くと一息吐く
未だに場外にいるが、対戦相手は手加減をしたこともあり腹を押さえて未だに悶えているが、手応え的には致命傷にはなっていないだろう
そうしてアルの初戦第一試合はアルの勝利で終わった
装備を専用の場所に返すとアルも他の試合を見に向かう。一年一組のクラスメイトたちはアルと同じ時間帯に試合を行なっているので見れないが二組の試合を見に向かった
昼食はクラスメイトたちで一緒に食べると、全員の試合の話を聞きながらアルも試合内容の話をしていった
どうやら話を聞いていると、クラスメイトたちも余裕を持って試合を終わらせたようだ。それに一年二組の生徒やクラスメイトと戦った、クラスメイトはいないので苦戦はしないのだろう
昼食が終わり、そうして午後の試合になる。アルは午後一番に試合があり相手は一年二組の生徒だ
「一組のアルさんですか。よろしくお願いしますね」
「こちらこそよろしく」
「両者準備はいいですか?」
相手の女子生徒は穏やかにそう言ってくるが、その目には闘志が滾っている様に見える
「大丈夫です」
「大丈夫ですよ」
「そうですか。では試合開始!」
相手選手は重装備ではない軽鎧で剣士の格好をしていて身体から闘気をまばらだが放出している
(闘気を放出まで使えるのか。俺も放出まで使うか?……いやまだいいだろう。身体に満たすまでで、どれくらい戦えるか確かめてからにしよう)
初日は一年生が選抜トーナメントを戦う。今からアルも初日午前の試合を行なう
試合の時の装備は、公平を期すために冒険者育成校が用意する装備の中から選び着替える必要がある
刃物も刃引きはされていない物や鈍器のようになっている物など、品質も様々だがかなりの数がある為、一々調べるのが面倒くさくなり魔法を使い一括で調べると、品質の良い物を選んでそれを使う
一試合目の順番が来る前に準備を済ましたアルは待合室で待っていると、いよいよ自身の試合の番がきた
試合のルールは部位欠損や死亡するような攻撃は禁止されているが、それ以外は何をしてもいいらしい
そして勝敗を決めるのは審判の判定と相手に参ったと言わせる、試合会場から場外に出してテンカウントをしても試合会場に戻ることが出来なければ負けになる
そしてアルの初戦の相手は一年五組の男子生徒が相手だ。相手の装いは魔法使いの様な格好で、ローブを纏いその下には革鎧が急所になる場所に装備している
試合会場はまだ試合の無い同級生や上級生たちで埋まっているようだ。理由はどうやら生徒会役員であるアルの試合を見に来ているらしく、そんな声が舞台に上がったアルにも聞こえてくる
「一組の序列一位と最初に当たるなんて最悪だよ」
舞台に上がると試合相手の生徒は、そんなことを言っているのが、アルのいる場所まで聞こえたが何か話し返しても仕方ないと思い聞こえなかったフリをする
そしていよいよ審判の合図で試合が始まる
「両者、試合開始!」
「これでも食らえ!!」
試合が始まってすぐに相手選手が水魔法の玉を放ってきた
アルがした身体能力の強化は、身体に圧縮した魔力を満たすだけで放出まではせずとも相手選手の放つ魔法を回避する
あいつの魔法のスピードは遅かった。それもあり満たすだけでも簡単に回避したアルは、相手選手に接近する
相手選手は慌てたように魔力を使い、拙く水魔法で水の玉を放つが、真っ直ぐに飛ばすだけで水の玉自体を操ることもしない、そんな魔法を再度回避すると、相手選手の腹部に向かい正拳突きを行ない場外へと相手選手を吹き飛ばす
「がっ……はぐぅ!!!」
「勝者、一年一組序列一位アル!」
「……ふぅ」
相手選手を場外へと吹き飛ばしたアルは、残心を取っていると、審判の勝者判定を聞くと一息吐く
未だに場外にいるが、対戦相手は手加減をしたこともあり腹を押さえて未だに悶えているが、手応え的には致命傷にはなっていないだろう
そうしてアルの初戦第一試合はアルの勝利で終わった
装備を専用の場所に返すとアルも他の試合を見に向かう。一年一組のクラスメイトたちはアルと同じ時間帯に試合を行なっているので見れないが二組の試合を見に向かった
昼食はクラスメイトたちで一緒に食べると、全員の試合の話を聞きながらアルも試合内容の話をしていった
どうやら話を聞いていると、クラスメイトたちも余裕を持って試合を終わらせたようだ。それに一年二組の生徒やクラスメイトと戦った、クラスメイトはいないので苦戦はしないのだろう
昼食が終わり、そうして午後の試合になる。アルは午後一番に試合があり相手は一年二組の生徒だ
「一組のアルさんですか。よろしくお願いしますね」
「こちらこそよろしく」
「両者準備はいいですか?」
相手の女子生徒は穏やかにそう言ってくるが、その目には闘志が滾っている様に見える
「大丈夫です」
「大丈夫ですよ」
「そうですか。では試合開始!」
相手選手は重装備ではない軽鎧で剣士の格好をしていて身体から闘気をまばらだが放出している
(闘気を放出まで使えるのか。俺も放出まで使うか?……いやまだいいだろう。身体に満たすまでで、どれくらい戦えるか確かめてからにしよう)
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