召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第130話

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 切り裂かれた氷のヒュドラの頭部は砕かれ氷の破片が周囲に飛び散った。そして剣を振るった格好のアスランに向かい残りの三つの頭部が襲う。

 (やっぱり、アスラン会長の攻撃だと、エミリー副会長の魔法でも対処が可能みたいだな。……ん?あれは、壊された氷の頭が再生しているのか?)

 アスランに攻撃とエミリーに向かって行かないように絶え間なく、氷のヒュドラの頭部がアスランを襲い攻撃する。

 その間にも破壊された氷のヒュドラの頭部が少しずつ直っていくのが見える。再生は作る際の魔力と頭部を破壊された際に出た氷を吸収して再生しているようだ。

 そして、氷のヒュドラの頭部が再生すると再生した頭部も追加してアスランを襲いに向かう。

 四つの氷の龍頭が絶え間なくアスランに向かい攻撃を続ける。そんなアスランに向かいエミリーは、身体に闘気を纏い、氷魔法で吹雪のドームをアスランと氷のヒュドラを中心に起こす。

 吹雪は氷のヒュドラの破片を巻き込みながらアスランと氷のヒュドラを包んでいく。

 魔闘気も使用して発動していない吹雪では威力が無く、魔闘気と聖雷を纏うアスラン、それに氷で作られている氷のヒュドラにはダメージは与えられていない。

 (エミリー副会長の吹雪であのヒュドラ、強くなっていないか?……やっぱり、氷の再生速度が上がってる。なら、他にも強化されているんだろうな。)

 だが、エミリーが作り出した氷のヒュドラには、氷魔法の吹雪はダメージにはならないが強化することは出来るようだ。

 アルが試合の邪魔にならないように解析系統の魔法を使う。魔法で氷のヒュドラを確認すると氷の強度、氷の再生速度、周囲の冷気の強化。この三つが主に強化されているのが分かった。

 氷の頭部を破壊出来ていた聖雷を放出する攻撃は、氷のヒュドラに与えていたダメージが減り半壊くらいまでダメージを与えられなくなっている。

 流石に魔闘気と聖雷を纏わせた剣での斬撃や拳での突きや蹴りなどの打撃だと容易くでは無いが一撃で氷のヒュドラの頭部や首を破壊することが出来るようだ。

 氷のヒュドラに苦戦しているアスランを尻目にエミリーは吹雪を維持しながら移動している。

 (エミリー副会長もあの氷のヒュドラと吹雪を維持しながら他の行動は出来ないみたいだな。氷のヒュドラを維持しているだけでも相当すごいんだよな。)

 エミリーの魔法を見て参考に出来るところがないかと思い、試合を見ていると試合が動き出した。

 アスランが身に纏う聖雷の量を増やし、剣に纏っていた聖雷の密度が上昇した。身体能力が高くなり、襲い掛かる氷のヒュドラの頭部を軽々と破壊した。

 (アスラン会長の聖雷のあの感じだとさっきまでより、綺麗に纏えていない。それに、あの状態は負担が大きいみたいだ。少しキツそうな顔をしてる。)

 苦痛を我慢しているアスランは氷のヒュドラの頭部を破壊していく。再生する速度が吹雪により上がっていてもアスランが破壊する方が早い。

 それを見てエミリーも行動をするようだ。闘気を纏うことを止め、残りの魔力を使い切る勢いで吹雪の強化と氷のヒュドラの操作に集中している。

 それにより、強化された吹雪により更に氷のヒュドラは強化され、吹雪の維持と氷のヒュドラの操作だけに集中したお陰か、氷のヒュドラの動きが変わるだけではなく、新しく氷のヒュドラの首と頭部が一つ追加された。

 アスランの攻撃で一撃で破壊されるのは変わらないが苦戦しているのが見ていて分かる。

 このまま試合が続けばアスランとエミリーどちらかが限界に来る、そして先に限界が来た方が負ける。

 このまま我慢比べになるのかと思っているとアスランが剣に纏わせる聖雷の量を増やしていき、聖雷で二回りほど大きな聖雷の剣で氷のヒュドラの首を切り飛ばした。


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