召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第135話

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 まだ、麻痺効果が残っているからと再度の攻撃の指示を出そうとした。その時、レッサーキッズドラゴンを拘束していた雷の網がレッサーキッズドラゴンからかなりの量の溢れ出す闘気により千切れていった。

 レッサーキッズドラゴンは、キッズドラゴンよりも状態異常や属性耐性が低い。それでもドラゴン系モンスターの一種だからか、麻痺への耐性が上がったのだろう。

 それに、ここまでダメージを与えて、瀕死になったことで強さが増したのかもしれない。

 雷の網での拘束と身体異常の麻痺の効果が切れたことで、残っている前の左足に力を入れて上体を起こす。そして、身体を起こしたレッサーキッズドラゴンは、息を吸い込み大きな口から火炎の息吹を吐き出した。

 「全員、集まれ!防御魔法を使う!みんなもブレスを防ぐ為に壁を作ってくれ!」

 指示を出して、すぐにアルは迫り来る火炎を遮るように、火炎の進行方向に魔法で氷の壁を作り出す。

 火炎の息吹は作り出された氷の壁に阻まれた。たがそれでも、それだけではレッサーキッズドラゴンの火炎の息吹を防ぐことは出来なかった。

 少しずつ溶けていくのが分かり、もう一度魔法で壁を作り出そうと思った、その時にアルの元に戻ってきたユキたち召喚獣が防御の為の魔法を使う。

 ユキは風の壁、シェーレは水の壁、サフィも水の壁をアルの作り出した氷の壁の後ろに作り出される。

 水の壁、風の壁、水の壁の順番に作り出された壁により、レッサーキッズドラゴンの火炎の息吹は弱まり、シェーレの作った最初の水の壁で防ぐことが出来た。

 「レッサーキッズドラゴンのブレスは、俺とシェーレの二人の防御魔法で防げるみたいだな。また、レッサーキッズドラゴンがブレス攻撃を使ったら、シェーレと俺が魔法で防ぐぞ、いいな。」

 『はい。分かりました、あるじ様。』

 氷と水の壁に塞がれたレッサーキッズドラゴンの火炎の息吹を見ながらシェーレに次から防ぐ場合はどうするかを話をする。

 「まだある二つの防御壁がある内に最初と同じように準備をして攻撃をするぞ。レッサーキッズドラゴンもあのダメージなら動けないだろうからな。準備開始だ。」

 アルは召喚獣たちにそう言うと魔法を放つ準備を始めた。準備をしているアルの近くではユキたちも攻撃の準備を始めた。

 準備をしている間、魔法の壁の向こうではレッサーキッズドラゴンが倒れ伏しながらアルたちの準備している姿を見ていた。

 (レッサーキッズドラゴンは何もしないのか?今のうちに何か行動をしないと殺されるのが分かっているだろうに……。)

 警戒しながら攻撃の準備をしているアルがそう思っていると攻撃の準備が終わった。ユキたち、召喚獣の攻撃の準備が終わる。

 「みんな、準備は終わったな。」

 『はいです!』

 『いつでも大丈夫ですよ。あるじ様。』

 『……攻撃……できる。』

 「よし……なら、ユキ、サフィ、三から数えるからゼロになったら、魔法の壁を解いてくれ。魔法の壁が無くなったら、その後すぐに攻撃を放つ。……三、二、一、ゼロ!」

 そして、いよいよレッサーキッズドラゴンにトドメを刺す準備が終わったアルたちは、カウントを取り、ユキとサフィが魔法の壁を消したタイミングでレッサーキッズドラゴンにトドメの攻撃を放った。

 アルの氷の槍、ユキの闘気弾、シェーレの衝撃波、サフィの水砲弾がレッサーキッズドラゴンに向かい進む。

 一方、レッサーキッズドラゴンは魔法の壁が消えたタイミングで火炎の息吹を吐いて攻撃して来た。

 そして、それぞれの攻撃が放たれ進んで行き、レッサーキッズドラゴンの火炎の息吹とぶつかり合う。

 シェーレの衝撃波が火炎の息吹とぶつかり合いある程度を吹き飛ばした。

 サフィの水の砲弾がまだ吐いているレッサーキッズドラゴンの火炎にシェーレの衝撃波の時よりも近くでぶつかった。
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