召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第140話

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 「でもユキ、下級ダンジョンの攻略の報告もあるから時間が掛かると思うぞ。」

 この下級ダンジョンの攻略は、冒険者育成校の卒業試験の一つだ。だから、攻略の報告をしてから手続きがあるだろうから時間が掛かるだろう。そのことを説明する。

 『そうなんです?』

 「まぁ、実際どれくらいの時間が掛かるのか、分からないからな。とりあえず時間は掛かるとは思うぞ。だから夕食は食堂で食べないで寮の部屋でレッサーキッズドラゴンの肉でも食べよう。」

 下級ダンジョンの攻略の記念なら、ボスからドロップしたレッサーキッズドラゴンの肉がいいだろうからな。

 『おお!今日倒したレッサーキッズドラゴンの肉です?!楽しみなのです!』

 『レッサーキッズドラゴンの肉ですか。私も楽しみですね。あるじ様。』

 『……きっと……美味しい……楽しみ』

 レッサーキッズドラゴンの肉を夕食で食べようと言うと、ユキたちも楽しみなようで念話から聞こえてくる声が嬉しそうな感じだ。

 「そうだな。楽しみだな。転移水晶にたどり着いたな。みんな、一旦、召喚玉に戻すぞ。」

 転移水晶のある部屋に入ると、ユキたち召喚獣を召喚玉に戻してから転移水晶に触れて、ダンジョンの一階に転移する。

 一階に向かう転移が終わると、そのままアルはダンジョンを出て、冒険者ギルドの派出所に向かった。

 夏だからか、まだ日が暮れていない学校の敷地を歩きながら冒険者ギルドの派出所の中に入る。

 時間的には、午後の六時過ぎくらいだが、冒険者ギルドの派出所はそれなりに混んでいた。

 混んでいる冒険者ギルドの中を見回して、その内の一つの列に並び、自身の番が来るのを待ち、ようやく順番が回ってきた。

 「依頼達成の報告でしょうか?」

 「いえ、違います。今日、下級ダンジョンの攻略が終わり、その報告をしに来ました。」

 「……攻略ですか?では、討伐したボスのドロップを見せてください。」

 下級ダンジョンの攻略を報告すると、受け付けの女性は一瞬驚いた顔をしたがすぐに元に戻した。

 そして、アルは言われた通りに収納空間から、受け付けのテーブルに乗るサイズのレッサーキッズドラゴンの素材を取り出す。

 レッサーキッズドラゴンの牙と魔石を取り出して、テーブルに置くと、受付嬢は引き出しから取り出した眼鏡を掛けて、牙と魔石の確認を行ない始めた。

 「確かにレッサーキッズドラゴンの素材ですね。一応、本人が討伐したのかを確かめる為に、これに触れて答えてください。」

 「分かりました。」

 言われた通りに、アルは嘘発見石に触れる。この石は、嘘を言うと赤く光りを発する石なのだ。

 「では、これから質問します。これはあなたが倒したレッサーキッズドラゴンからドロップしたモンスター素材と魔石ですか?」

 「はい、そうです。」

 そう、アルは受付嬢の質問に答える。質問に答えても石は赤色に変わることはなかった。

 これで、このレッサーキッズドラゴンの素材と魔石が本人が討伐したモンスター素材と魔石だと言うことが分かっただろう。

 「……石の色は変わりませんか。なら、あなたが討伐したレッサーキッズドラゴンの素材ですね。この素材と魔石の買い取りはしますか?」

 「使うかも知れないので買い取りはしません。」

 「分かりました。」

 買い取りを断ると、出していたレッサーキッズドラゴンの素材と魔石を収納魔法で収納する。

 「それでは、今から下級ダンジョン攻略の証明書を発行しますね。それと冒険者ギルドのカードにも記録しますから、カードをお願いします。」

 「分かりました。」

 「それでは、少々時間が掛かります。この番号が呼ばれたら六番の受け付けに来てください。」

 冒険者ギルドのカードを収納空間から取り出すと受け付けに置く。受付嬢は冒険者ギルドカードを確認すると、番号が書かれた札を手渡して、そう言った。
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