召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第158話

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 アル以外の生徒会役員メンバーと合流すると、船長のレンジ・カークンと案内された魔道船の話をしてから、生徒会役員メンバーや引率の校長ルートンは宿に戻ることになった。

 「あっ!アルに生徒会長たちや校長先生もどうしてここに居るんだ?」

 そんなアランの声が聞こえて、声がした方を向くとアランとジェイドが居た。

 クォーツ湖の見物に出かけたアランとジェイドがこの場に居ること事態はおかしくは無い。

 「アランにジェイドもクォーツ湖の見物はいいのか?」

 「おう!もう見たぞ。すっごいデカいよなクォーツ湖!今は船を見ようと思ってこっちに来たんだ!」

 そうしてアランとジェイドの二人と少し話をしていると、生徒会役員メンバーや校長からアランやジェイドと行動しても構わないと言われた。

 だが、まだ生徒会で行なう仕事はあるのでそれを他の生徒会役員メンバーに任せるのはどうかと思って、アランたちとは行動せずにアルは宿に帰る選択をする。

 「アランもジェイドも時間までには戻って来いよ。」

 「分かってるよ!」

 「心配しなくても、ちゃんとアランを連れて宿に戻るよ。」

 そうして、アランたちと別れたアルは生徒会役員メンバーと校長と一緒に宿に戻ると、宿のロビーの空いている場所で防音の結界を張り、生徒会が行なう仕事を他の生徒会役員メンバーと一緒に始めていく。

 「これで王都までにやらないといけない仕事は全部終わりだね。みんな、お疲れさま。」

 生徒会長のアスランが仕事が終わったことを確認してからそう言うと仕事が終わったことで解散することになった。

 窓を見ると外はオレンジ色に変わり日が落ち始めているのだろう。

 生徒会役員メンバーと仕事をしている間にもアランやジェイドは、宿に帰っていないことを確認しているアルは宿の部屋に戻り、ユキたち召喚獣を召喚した。

 『もう、夕ご飯です?』

 召喚して開口一番に見上げながらユキが言う。

 「違うよ。まだ宿の夕食の時間には早いからね。その間、みんなとゆっくりしようと思ってさ。」

 『それならブラッシングをして欲しいです!』

 「分かった。シェーレもサフィも何かやって欲しいことがあったら言ってよ。時間は短いけど出来ることならやるから。」

 収納空間からブラシを取り出して、アルは最初に要求してきたユキをブラッシングしていった。

 それからアルは、召喚獣全員の要望を聞きながら召喚獣を構っていると、トントンッと部屋の扉がノックされる。

 「誰だ?」

 「アランだ!ジェイドも居る。開けてくれ!」

 「分かった。みんな、送還するぞ。」

 部屋の扉をノックしたのがアランたちだと分かり、召喚獣たちを送還すると、部屋の扉を開けてアランたちを部屋に入れる。

 それからアランたちと夕食までの間、部屋で過ごしていると、時間になり一階にある食堂に向かうことになった。

 ここでも先にアランたちに行って貰い、その間に召喚獣を召喚して夕食をユキたちに出すと、アルも食堂に向かった。

 食堂で夕食が来るのを待っていると、料理が運ばれてきた。

 「おっ、魚料理だな。クォーツ湖の魚かな?」

 運ばれてきた料理は大きな魚の塩焼きがメインの夕食だ。

 魚の骨を取りながら周りに居るアランやジェイドたちと話しながら食事を続けていく。

 (この魚は小骨が少なくて食べやすいな。それに味もなかなか美味しいし。クォーツ湖で取れる魚なんだろうから、帰りの自由時間にでも市場で探してみようかな。)

 綺麗に骨から魚を食べ、夕食をすべて早く食べ終わったアルは部屋に戻った。

 『おかえりなさい、あるじ様。』

 『アル!何を食べたのです?気になるです!』

 「ただいま。クォーツトラウトっていう魚の塩焼きだった。美味しかったよ。」

 部屋に戻り、ユキたちに宿の夕食の話をしながら、夕食を食べ終わった三匹分の器を回収し、アランたちが部屋に戻って来る前にユキ達を送還した。

 
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