召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第184話

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 副将戦、ニール・ドイルとアニータの試合はニール・ドイルが完封したと言えるような試合だった。

 そして、次は大将戦が始まる。

 一年生の大将であるショーン・トートとミリセントが試合舞台に上がると、ショーン・トートはミリセントに何かを言っている。

 それに反応してか、ミリセントの顔は申し訳なさそうにしていた。やはり、ここでもアルドの一件が問題になっているのだろう。

 一体、挑発でアルドは何を言ったのか、それが気になるが本当に言っては行けないようなことを言ったんだと思っていると、審判員が試合を開始して良いかを聞いたようだ。

 そして審判員の合図で試合が始まると、両者共に闘気を纏い、相手に向かってお互いに突撃して行った。

 ショーン・トートは細剣を刺突を行なえるように構えて進み、ミリセントもいつでも攻撃、防御できるように構え走り移動している。

 籠手を身に着けているが武器を持たないミリセントよりも間合いが長いショーン・トートが細剣を突き出し攻撃する。

 それをミリセントが受け流そうとしたその時、ショーン・トートの細剣が雷を纏うと、受け流そうとしたミリセントの籠手と接触し、雷が籠手を伝いミリセントに流れる。

 雷は闘気の守りもあったミリセントの防御を突破して、雷の威力は闘気の守りもあり、幾らか削がれたようだが、ミリセントにダメージを与えている。

 (闘気で威力が減っているみたいだが金属製の装備だったから雷が伝ったのかな?俺も相手の攻撃を受ける時は考えないと駄目だな。)

 試合舞台を見ると、ミリセントは雷を受けて硬直していた。そんなミリセントにショーン・トートは直接身体に手を触れて雷魔法を発動したのか、ミリセントの身体から雷が迸る。

 これで試合は決まったかと思ったその時、身体から水蒸気が出ているミリセントの腕が動き、身体に触れていたショーン・トートの腕を掴むと、渾身の力を込めて腕の骨をへし折った。

 ショーン・トートは腕を折られた痛みに身体が蹲りそうになり、身体がくの字に曲がりそうになると、ショーン・トートの頭をミリセントは両手で掴み、顔面に膝蹴りをかました。

 ショーン・トートは膝蹴りを顔面に受けて倒れそうになる。だが、ミリセントはそのまま連続的に拳と蹴りを振るい続ける。

 雷を身体に受けた所でちょっとした油断をショーン・トートはした結果がこれだと思うと、どんな時でも一つのきっかけで試合が分からないということが試合を見て分かる。

 今度こそ、このまま試合は終わるかと思った時にまだ意識があったのか、ショーン・トートの全身から放電が起こった。

 ミリセントに向かい雷魔法を使った訳では無い為、そこまでは出来なかったのだろう。けれど、ミリセントは攻撃に集中していたせいで放電を浴びてしまい、身体を痙攣させていた。

 そして、ショーン・トートとミリセントの両選手は試合舞台の石畳の上に倒れた。このまま審判員が引き分けとするのかと、思った時にミリセントは意識を取り戻したのか立ち上がり始める。

 そんなミリセントに石畳を転がっているショーン・トートは雷魔法を放ち、電撃がミリセントを襲った。

 立ち上がろうとしていたミリセントはそれで完全に気絶したのか、試合舞台に倒れて、そのまま動かなくなる。

 その間にショーン・トートは立ち上がると、雷を片手に溜めて、いつでも放てるようにしていると、審判員がミリセントの近付き確認する。

 確認が終わると、審判員はショーン・トートの勝利を宣言すると、これで第二試合一年生の試合は貴族学院が勝利した。

 ショーン・トートも自身が勝ったことを聞くと、身体が試合舞台に倒れてしまい、闘技場のスタッフたちがショーン・トートとミリセントを担架に乗せて運んで行ってしまった。
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