召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第201話

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 第四試合二年生先鋒戦が終わり、ヘクターが敗北して第三育成校が一敗してしまった。

 「怪我した選手が運ばれるから元気になったなら、自分たちの控え室に戻りなさい。」

 そう、医務室の闘技場スタッフに言われたアルとアラン。

 「アラン、身体は動けるか?」

 「だいぶ休んだからな!少しダルいけど問題ないぞ!」

 「なら、俺たちは行きます。治療、ありがとうございました。」

 二人で医務室の闘技場スタッフにお礼を言うと、アルとアランは医務室から出て控え室に戻る。

 アルとアランの二人が控え室に戻る途中で意識を失っているヘクターを担架に乗せた二人の闘技場スタッフが試合舞台の方から医務室に向かっていた。

 「ヘクター先輩、大丈夫だといいが。」

 「回復魔法を受けてみて分かったけど、あの医務室の魔法使いの回復魔法の腕はいいからな。ヘクター先輩も大丈夫だよ。次の試合が始まるから急ぐぞ。アラン。」

 二年生副将戦に出場する選手の紹介を実況がしているのを聞きながらアルとアランは控え室にたどり着き、控え室の中に入った。

 「二人共、もう体調は大丈夫かな?」

 「俺は大丈夫です。」

 「体力の消耗で身体がダルいですけど、俺も大丈夫です!」

 心配そうに聞いて来た生徒会長のアスランにそう返事を返すと、アルとアランは試合舞台が見れる位置に移動した。

 移動して椅子に座ったタイミングで審判員の合図で第四試合二年生副将戦が始まった。

 第四試合二年生副将戦に出場している選手は魔法学園はイルク・フェルメール、第三育成校はロックという名前の選手たちだ。

 イルク・フェルメールはローブを纏い杖を持つ魔法使いのスタイルだ。

 ロックの方は片手剣に盾を持ち皮の鎧を身に着けている。

 闘気と魔力の違いがあるが身体強化をした選手たちの行動は次の行動から変わる。

 イルク・フェルメールは魔法を発動して攻撃を行ない、ロックは片手剣に纏わせた闘気で斬撃を飛ばし攻撃を行なった。

 バスケットボールほどの大きさの石弾を魔法で放つイルク・フェルメールと闘気の斬撃を飛ばしたロックの攻撃はお互いにぶつかり合う。

 ぶつかり合った両者の攻撃は、石弾は破壊され闘気の斬撃は霧散した。

 そして、次に行なわれたのはお互いの強化だった。

 イルク・フェルメールもロックもお互いに得意とする魔法で魔法装甲を身に纏った。

 すると、接近戦を両者は行なうようでお互いに向かって走り出すと、相手に向かい武器を両者は振るう。

 イルク・フェルメールが纏わせたのは全身の各所を纏う土魔法の装甲。だけでは無く、手に持つ一メートルほどの杖にも土魔法装甲を纏わせている。

 そんなイルク・フェルメールの杖に対するロックの片手剣には闘気だけを纏わせて、イルク・フェルメールの杖とぶつかり合う。

 杖の材質は木だが魔力と魔法を纏わせていることで鉄で作り出された闘気を纏う片手剣とやり合えている。

 何度もお互いの武器を打ち合っていた両選手だったがお互いに魔法も使い始めた。

 イルク・フェルメールがロックの足を拘束したり、落とし穴を作り嵌めて、試合を有利に進める中、ロックも生成した水をイルク・フェルメールの顔面に浴びせたりと、相手への妨害がメインで魔法が発動していく。

 そうしてお互いの妨害をしていく中で魔法の妨害により隙を出すとお互いが一撃を入れる。

 だがそれも魔法の使い方が上手いイルク・フェルメールの方が一枚上手でロックは防御に使っていた盾を弾き飛ばされた。

 盾を弾かれたことにより隙が出来たロックの腹に目掛けて地面から石で作り出された三角錐がロックの腹に突き刺さる。

 この一撃により二年生副将戦の勝敗は決した。

 飛び出た石の三角錐は、流石にロックの背中まで貫通はしていないが戦闘が行なえる傷では無く、審判員は試合の勝者を魔法学園と決めた。



 
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