召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第229話

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 卒業式と終業式から翌日、アルは朝早くに目覚めて朝の支度を済ませて召喚獣たちと共に朝食を済ませると、自室を出て行く。

 長期間の外出の為、寮母のジアには事前に知らせているが書類に書き込みを行なって寮を出ると、そのまま冒険者第三育成校を出て迷宮都市スリンカの門に向かった。

 門が開かれる時間まで少しだけ待ってしまったが、スリンカの外にを出るとユキ、シェーレ、サフィを召喚して移動を開始した。

 移動の際には闘気か魔力を使って身体強化をしながら走って移動をするので中級ダンジョンのあるスリングにたどり着くのは、だいぶ早くたどり着けた。

 「学校に通ってから身体能力や身体強化の練度も上がったから三十分も掛からなかったな。入学前に走っても、ここまで早くなかっただろうし。」

 前回、迷宮都市スリンカから中級ダンジョンのあるスリングまで身体強化を施して早歩きで二時間掛かったが、今回は身体強化をして全力ではなかったが、走って移動して三十分も掛からなかった。

 その為、身体能力も入学前と比べてかなり高くなっているのだろう。

 スリング村に着いてから真っ直ぐに中級ダンジョンに向かって行く。

 「ギルドカードを提示してください。」

 「これで良いですか?」

 「銅級ですね。行っても構いません。」

 ダンジョンの前に居た兵士に冒険者ギルドカードを見せて、アルたちは中級ダンジョンの入り口を潜って行く。

 そして、アルたちは中級ダンジョンの攻略を始めた。

 ダンジョンの中に入ると罠やモンスターを感知する魔法を発動して行く。

 十一階層まで転移水晶を使用して転移することが出来るが、今回は一階層からアルたちは攻略する。

 「おっ、コボルトソルジャーが出て来たな。誰から戦う?」

 『私が戦うです!』

 「なら、ユキから戦ってくれ。」

 一番始めに戦うと返事をしたユキに最初の一戦を任せる。

 『私が相手になるです!』

 向かって来るコボルトソルジャー五匹の前にユキが出ると、闘気を纏って真上に跳躍する。

 跳躍したユキはコボルトソルジャーたちに向かって足を振り抜く。すると、振り抜かれた足から闘気と風魔法を合わせた斬撃がコボルトソルジャーたちに向かって飛んで行く。

 大きな飛ぶ斬撃によって、接近して来ていた五匹のコボルトソルジャーのうち、三匹が両断されてダンジョンの床に分かれた身体が落ちる。

 着地したユキに武器を振るう二匹のコボルトソルジャーの攻撃を軽やかに躱して、ユキは一匹のコボルトソルジャーの顎をムーンサルトキックを行なって蹴り抜き、頭を粉砕する。

 そして、最後のコボルトソルジャーには、角を突き刺すと、闘気を体内に送ってコボルトソルジャーを内側から爆散させた。

 『倒したのです!!!』

 ピョンピョンと跳ねながら喜んでいるユキの倒したコボルトソルジャーのドロップアイテムを拾って行く。

 「ユキ、お疲れさま。次はシェーレだな。」

 『はい、あるじ様。』

 「じゃあ、次の階層に向かうぞ。」

 アルたちは順調に階層移動する門を通って進んだ先でロックスライムと遭遇する。

 「ロックスライムだな。」

 『あるじ様、行って来ます。』

 ロックスライムたちの前にシェーレが移動すると、ロックスライムが発動した魔法がシェーレに飛んで来る。

 『ふん!ふん!無駄です!』

 分厚いハサミで向かって来る土魔法を払い除けると、左右のハサミを開きいてバチンッと音を立てて閉じると、二種類の衝撃波を飛ばす。

 斬撃タイプの衝撃波と打撃タイプの衝撃波の二種類の衝撃波を繰り返し行なったシェーレは、それだけでロックスライムたちを倒して行った。

 それから階層を進んで行き、おおなめくじ、ワーム、岩肌ヤモリ、ガーゴイルと遭遇する度に討伐して行き、アルたちは十階層のボスが居るボス部屋に進める門の前にたどり着いた。
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