ひきこもりのゴーレムマスター

ゴロヒロ

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第3話

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 俺の家の部屋に繋がる次元空間の出入り口を開くと、そこに01ドール型ゴーレムが佇んでいた。

 視覚で確認できた為、01ドール型ゴーレムの右腕を上げる様に操作すると、その通りに01ドール型ゴーレムは右腕を上げる。

 「ちゃんと操作が出来てるな。次はこの01ゴーレムに次元空間の出入り口の登録をしてっと。」

 01ドール型ゴーレムを起点にして次元空間の出入り口の登録をすると、自宅部屋の開いていた次元空間の出入り口を閉じる。

 「ちゃんと出来てれば良いんだけど…………うん、出来た。ちゃんと映ってるな。」

 空間設備の次元空間出入り口監視視点を起動させると、目の前に俯瞰視点で自宅部屋の01ドール型ゴーレムが映り出した。

 「なら次は01ゴーレムを起点にした登録で映るかの確認だな…………これも出来た。ふぅ、これで01ゴーレムで外の探索が出来る。」

 01ドール型ゴーレムを起点とした俯瞰視点で俺は01ドール型ゴーレムを動かして行く。

 右腕を上げる操作をすれば01ドール型ゴーレムは右腕を上げ、左腕を上げれば左腕を01ドール型ゴーレムは上げる。

 そんな事を繰り返して行き、きちんと01ドール型ゴーレムを操作する事が可能だと分かると、俺は自宅の荷物を01ドール型ゴーレムを使ってまとめ始めた。

 「保存食とペットボトルの水は集め終わったな。それに防災用具の入った箱も持って来たし、次は01ゴーレムを起点にして登録した出入り口で次元空間を開けるかだな。」

 01ドール型ゴーレムを起点にして次元空間の出入り口を開くと、01ドール型ゴーレムのすぐ近くで次元空間の出入り口が出現した。

 「01ゴーレムの身体に出入り口は出なかったか。よかった。あとはまとめた荷物を次元空間の中に入れて行けば、とりあえずはこれで終わりだ。」

 01ドール型ゴーレムを操作して次元空間の入り口から荷物を運んで行く。01ドール型ゴーレムが運んだ荷物を俺は狭い空間の邪魔にならない場所へと置いて行った。

 01ドール型ゴーレムに集めさせた全ての荷物を安全な場所に置いた俺は、01ドール型ゴーレムを次元空間の中へと入れて出入り口を閉じる。

 「次はコアの自動操作で何処まで動かせるのかだな。01ゴーレム、まずは歩いてみてくれ。」

 指示を01ドール型ゴーレムに出すと、01ドール型ゴーレムは真っ直ぐに歩き出し、そのまま壁へと向かって行く。

 「ストップ!……ぶつからなかったな。ただ歩く様に指示を出したから壁にぶつかろうとしても歩いたのか?」

 疑問を01ドール型ゴーレムを見ながら呟くと、01ドール型ゴーレムが俺の疑問に反応したのか頷いた。

 「っ!そうなんだな。ちょっと待ってくれ。」

 コア強化の学習効率強化を01コアに施していく。

 「レベルは3まで今のポイントで上げられるみたいだな。それならレベル3まで上げて置くか。そうすれば俺の指示ややって欲しい事を学習してくれるはずだ!」

 01コアを学習効率強化で強化を施して学習効率のレベル3にする。これでレベルも上がった事だし色々と01コアに学習させる為に様々な行動をさせて行った。

 その学習させる時に俺が01ドール型ゴーレムを操作を行ない、その時に行なった動作を行なう様に01コアに指示を出せば、それだけで01コアは操作した動きと同じ動きを行なう事が出来ていた。

 そして幾つかのジェスチャーを01コアに教えて行く。嬉しい時にはサムズアップを、悲しい時には俯くポーズを、怒っている時には両手を頭に持って行き鬼の角を立てさせるポーズなどの様々なジェスチャーを教えて意識表示を行なう様に教えて上げた。

 「01コアの自動操作でも動かせられる様になったな。いずれは指示を出さなくても01コア自体が考えて行動してくれる様になると嬉しいんだけどな。これから頑張ってくれよ。」

 01ドール型ゴーレムの頭を撫でると、01ドール型ゴーレムは頑張ると言うジェスチャーのポーズを行なってくれた。

 きちんと学習してくれている事に嬉しくなるが、これから01ドール型ゴーレムには本当に頑張って貰う事になる為、本当に頑張って欲しい。

 「流石に電波が届かないからな。次元空間の外に出るから、もしもの時は護衛を頼んだぞ。」

 01ドール型ゴーレムは任せろと言わんばかりに胸を叩くジェスチャーを行なった。

 次元空間の出入り口を開くと、先に01ドール型ゴーレムから自宅部屋の出入り口の外に出て貰うと、次に俺も次元空間の外に出る。

 「次元空間の中に居たから分からなかったけど、外から凄い音が聞こえてるぞ!外は一体どうなってるんだ!!」

 パトカーや救急車、消防車が鳴らすサイレンの音が外から大きく聞こえて来る。それも一方向だけではなく複数の方向からだ。

 付けっぱなしのテレビからは家の外に出ないで、外に出ている方は近くの建物に避難する様にと、音声がテレビから流れている。

 「音を出していると耳が良い何かに気付かれるか?消して置くか。ついでに教えよう。」

 テレビの消し方の見本を01ドール型ゴーレムに見せて教えてから、俺は付いていたテレビを消した。

 そう言った細かい事も教える必要があるが、実際に01ドール型ゴーレムを動かした時の動作は既に学習している様なので、どうしても学習するのに必要な事は直接動かして教えるのが良いのだろう。

 そんな事を思いながら01ドール型ゴーレムを先頭にして窓からベランダの外側を確認すると、黒煙が上がっている場所が幾つあるのが見える。

 「あれは火事が起こってるのか?それに外を歩いている人は居ないな。他には何かないか?」

 違和感が無いかを探っていると、黒い光の柱の一つから、小さな飛行している何かが飛んでいるのが見えた。

 「あれは?双眼鏡とか遠くを見れるのが無いと確認出来ないか……んっ!あれは!!」

 窓からでも見れる大通りで大型犬と思われる生き物が三匹ほど群れをなして移動しているのが見えた。

 「あんなのが野生にいる訳無いし、飼われていたのが逃げたのか?それとも黒い柱から出て来たのか。」

 黒い光の柱から出て来た。それが一番可能性として高い事が何となく分かるが、何処かで否定したい気持ちが出て来る。

 それでもこんな不思議な力が使える様になっているのだから、否定は出来ないのだろう。
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