すべてkissのせい~愛されて甘やかされて

早河 晶

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~はじまり

2話 はじめての快感

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男性の一人暮らしの部屋に(実際はそこに居候している人に)
「何もしないから」と言われてついて行って、それを本気で信じる人はどれくらいいるんだろう。

何もされなくても、何かされても、どっちにしてもがっかりするような気がする。

わたしは期待していたのか、どうなのか、自分の心持がよくわからない。そう思いながら、カナタの熱いキスを受けていた。

ファーストキスを奪われたショックはなく、体中の痺れが妙に心地良く、むさぼるように、唇を味わうように激しくなるキスを、拒否することも受け入れることもせず、ただなされるがままにしていた。
でも、あんまり激しいので呼吸が苦しくなってきて、つい顔をそむけたら
「ごめん」
と、謝られた。

謝られることなのだろうかと思い、うつむき黙って首を横に振る。
すると、それを承諾のサインと受け止めたのか、再び唇を奪われた。
またもや、電流が走る。

「はぅぅ・・・」
思わず漏れた吐息を見逃さず、少し開いた口に舌が差し込まれ、こじあけられる。
下で口中を嘗め回すようなキスに、頭がしびれていく。

ぎゅっと抱きしめられた腕がゆるみ、背中を撫でまわされる。
キスも、その手の動きも拒否せずに受け入れていたら、腕は次第に腰に下がり、洋服の中にもぐりこむ。
素肌の背中をなでまわされ、唇をむさぼられ、頭はしびれて動くことが出来ない。

片手は背中をなでまわし、もう片方の手は徐々に移動して乳房に辿り着く。
柔らかな乳房を包み込むように揉みしだき、指が先端を探し出す。
「はぁぁっ・・・」
先端をつままれ転がされ、その刺激に声とも吐息ともとれない音が出る。

口中を味わっていたカナタの唇は、顔中へのキスに変わり、唇の端、頬、鼻、まぶた、眉と、顔中をマーキングするかのようにキスの雨を降らせる。

「んっふぅぅぅ」
解放されたメグミの唇からは熱い吐息が漏れ出し、自分で抑えることが出来なくなっている。

しかし、カナタの手が着ている服をめくりあげ、唇を乳房にあてた時に
(やばいっ)
そう思って、カナタの体を押しのけた。

「っ、ごめん」
うなだれて謝るカナタに、言いにくそうにトイレの場所を聞くメグミ。

(生理が来ちゃったかも)
体の中からとろりとしたものが出た感覚があり、慌ててトイレに駆け込む。

下着をおろし確認すると、経血ではない、透明などろりとしたものがあった。
ホッして、用を足し、気まずい気持ちで部屋に戻る。

「ごめんね」
再び謝られたけれど、行為が嫌だったからではない。
どうしようかと思いつつ、ここは正直に
「生理が来たかと思ったの」と答え、再びカナタの隣に座った。

おどろいた表情のカナタだったが、恥ずかしそうに笑うメグミを見て、さらにその答えで察したのか、帰るとも言わず隣に座ったことを再び承諾と受け取り、両手でメグミの顔を優しくつつみ、そっと唇を寄せた。
最初のキスよりかなり優しい。

もしかしたら座らずに、このタイミングで帰るべきだったかもしれない。でもメグミはその選択をしなかった。味わったことのない感覚を、もうちょっと感じていたかった。

優しく甘いキスを唇と、顔中に降らせた後、カナタの唇は耳をくすぐり、首筋に降り、鎖骨を味わった。
カナタの手は、再びメグミの洋服の中に入り込み、背中を、脇を、そして乳房をなでまわす。

「んっふぅぅぅ」
優しい愛撫に、こらえきれない熱いため息がもれる。

洋服を押し上げて、カナタの唇が乳房に届く。
片方の乳房は手で、もう片方は唇で刺激され、頭も下腹部もジンジンと熱くしびれる。
「あぁあんっ」
吐息とともに出る喘ぎに、カナタの手が唇が激しく動き、さらなる喘ぎを導く。

空いた片手は、さらに下に伸び
スカートをめくり、腿をなぞる
防寒の為に厚いタイツを履いているが、その中にある柔らかい肌が確かに感じられ、さらに足の付け根に迫ると、熱と湿気を帯びているのが分かった。

カナタは、こうして居候している先輩の部屋にメグミを連れ込んだものの、最初からそのつもりがあったわけではない。
ただ、残りわずかな時間を、少しでも長く一緒にいたかった。

だけど、二人っきりで部屋の中にいると、うまく話すことも出来ず、かと言って帰すことも出来ず、ただ隣に座っていてくれるメグミの横顔を、ちらりちらりと見ているうちに、たまらなくなってしまった。

唇は想像以上に柔らかく魅力的で、自分の唇で触れた瞬間、全身に力強く血液が流れたのを感じた。

おんなのこって、こんなにやわらかいんだ。

中高一貫の男子校に通い、部活にあけくれた日々に、女の子との出会いはなく、専門学校に通うようになったら、学校の勉強とバイトに忙しく、彼女を作っている暇なんてなかったから、実はカナタにも初めての経験。

おんなのこの、メグミのもつ独特の柔らかさを唇と手で味わいたかった。

手を腿の付け根に近づけると、そこには確かに熱い何かがある。
ドキドキしながら、そっと触れる。

「あぁっ」
メグミの体がビクッと震え、今までより大きな声が響く。

その場所は、下着とタイツに包まれていながらも、その外にまで漏れ出るとろみがあった。

「生理が来たかと思ったの」
さっき、トイレに駆け込んで戻ってきたメグミが、恥ずかしそうにそう言った。

保健体育の授業で、おんなのこには生理という、月に一度、からだから血が出てくる日があると習った。
真剣に聞いていたわけではないけれど、からだから血が出てくるって、どういうことなのか、中学生だったカナタには、いまひとつ理解出来なかった。

でも今、その血が出てくるような感じと、これとが似ているんだと、はっきり分かったし、あの時点ですでに、こういう状態になっている、つまり、メグミは自分のキスと愛撫を気持ちよく感じている、そう思うと嬉しかった。

ここに包まれているものに、直に触れたい。

しかし、このタイツはなかなか手ごわい。
まだ下着を脱がせるのはまずいような気がしたから、タイツだけ脱がせたいのに、からだにぴったりとついているようで、うまく出来ない。

タイツを脱がそうとしてあきらめたのか、カナタの唇が再びメグミの唇に戻ってきて、激しくキスをしてきた時、メグミはもう覚悟を決めていた。

田舎町にいた子ども時代、見た目も中身も平凡なメグミは、彼らの目に留まらなかったし、好きになれる男の子はいなかった。
東京に出てきてからも、出逢いはなく、ずっとひとり。
不満はなかったけれど、初めてこうして男の子に求められ、今まで味わったことのない快感を得て、もし今、これを拒否したら、この先自分にチャンスは巡って来るのか?
もし、何もないまま年をとったらどうする?

数日後にいなくなるってことは、二度と会えないかもしれない。

だから、恋人をにはならない、いわば行きずりの相手。
そんな相手に、自分の初めてのキスを奪われ、さらに操まで差し出していいものか。

いいんじゃないか

カナタのことは、よく知らない。よく知らないけれど、今日、一緒に過ごした短い時間にカナタのことを好ましく思っていたし、キスも愛撫も嫌じゃなかった。

だからこの先、一人で生きていくかもしれないことを思えば、ここで経験しておくのもありだ。チャンスは二度とやってこないかもしれないのだから。

そんなことを、半ばとろけた思考回路で考えたメグミは、カナタがあきらめたタイツを、自ら脱ぐことにした。
ドキドキしたけど、覚悟は決まったのだ。

熱く優しいキスを受けながら、自分の手で、タイツに手をかける。

もぞっと動くメグミの手と、膝を立てた足に気づいたカナタは、メグミが何をしようとしているのか理解すると、驚きながらも嬉しく思い、メグミの体を持ち上げて、膝立ちにさせてキスを続ける。先ほどまでより、熱く唇を求めた。

「んっはぁっ、ちっちからが、はいらないよぉ」
タイツを脱ごうとしているのに、熱くとろけるキスのせいで、手に力が入らない。

「っごめん」
それまで、声とも吐息ともつかない音しか発していなかったメグミの口から、思わぬセリフを聞き、一瞬で我に返りつつ、かえって自分の中心に熱を帯びるのを感じるカナタ。
唇から離れ、それでもメグミを味わっていたいと、首筋に優しくキスをする。

片手は背中に回して体を支え、もう片方の手はメグミのお尻にまわし、タイツを脱ぐのをサポートする。
ぷるんっと、タイツからお尻が出たのを確認すると、再びメグミを床に横たえ、足からタイツを引き抜く。

「あぁっ」
自ら脱ごうとしたのにもかかわらず、つい驚きの声を上げてしまうメグミを、愛おしく思い再び激しく唇を求める。
半開きになったメグミの唇は、カナタを誘っているかのようで、舌を差し込み、口中を味わいつくす。

手で体の線をなぞるようにして、その柔らかな曲線を楽しみ、腰へと進む。
小さな布に包まれた柔らかく弾力のあるお尻を堪能し、唇では乳房を味わう。

そうして、腹部の下に手を伸ばしかけたその時

「これはちょっとないんじゃないの。カナタ君」

ダイニングキッチンと部屋の間の扉をあけて、家主が立っていた
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