39 / 39
第4章
第39話 大罪人が正義を成す
しおりを挟む
「人を人と思わずに、自分の道具にしているお前の方が馬鹿だ! 誰かに何も与えなければ、人はお前を慕わない! お前は一人なんだよ!」
剣を掴む手が強くなる。
指が折れそうになるほどの力が出るが、折れてもいい。
今はマグナを殺す――ただそれだけしか考えられない。
高鳴る心臓を深呼吸によって鎮めると、ノアはユティアに支援を頼むことにする。
「俺が前で戦うから、支援を頼む!」
「分かりました! 任せてください!」
完全には信じられないが、今は頼るしかない。
ユティアが光属性を使うことしか知らないが、マグナとは違い効果は低いと推測できる。なんせ光り輝く槍を防ぐのに苦労をしていたくらいだ。劣化版か限定的な光属性を与えられているはず。マグナによってユティアの光属性が奪われる前に終わらせたいと、ノアは考えている。
「大罪人や道具は俺のために働いていればいいんだ! 俺のためにぼろ雑巾になるまで生きて働いていれば幸せだろうに!」
「違う! ニアもユティアも一人の人間だ! お前のために働くわけじゃない! 二人は二人の幸せのために働いているんだ! お前はそれを裏切った! お前は一人で惨めに死ね!」
言葉を言い終える前にノアは斬りかかる。
一撃二撃、今までとは違い昔にヘリスから教わった剣術が脳裏に描かれる。腰を入れて身体全体で振るうこと。足さばきが重要で、一撃に重さや威力を加えるためだと口酸っぱく言われたことを思い出していた。
なぜ今なのか疑問に感じるが、それは自身やステラの命運を懸けた戦いだからだろう。ノアは心の中でヘリスに感謝しつつ、苛烈な斬撃を浴びせていく。
「前とは違うが、それがどうした? ただ威力とキレが良くなっただけか?」
「だとしても、ここでお前を殺すことには変わりない!」
受け流され、突きが迫るが首を右に傾けて避ける。
あまりの速度に避けきれずに左頬が裂けた。恐怖から冷や汗が流れ、地面に落ちる。口が渇いて気持ち悪く、高鳴る心臓の鼓動が治まらない。耳の横に心臓があるかと勘違いしてしまうほどだ。
「ほら、どうした! 俺を殺すんだろう? そんな攻撃で殺せるのかよ!」
剣を上部に弾かれると、ノアの腹部に光剣が迫る。
まさに流れるような攻撃だ。一瞬の動きに対応ができないでいると後方にいるユティアが「光壁!」と叫ぶ声が聞こえたので、約束通り支援をしてくれるようだ。
ノアの前に輝く光る壁が現れ、迫る剣を防ぐ。支援してくれと言ったが、実際にしてくれるかは賭けだったのでノアは胸を撫で下ろして安堵していた。
「小賢しい真似を!」
「二人でと言ったはずだ。俺は犯罪者だ……だけど人を信じている。俺が信じるから相手も信じでくれる。お前はどうだ? 人を信じていないから、一人だ。お前に味方はいない!」
「ふん、味方など不要だ。俺の邪魔をするヤツは全て消え去れ!」
眩い光を放ちながらノアに攻撃を仕掛けてくる。
ルナ達がいようとやはり標的は決まっているようだ。地面を砕きながら剣を振るうが、その斬撃はユティアの輝く光の壁で防いでもらう。
明らかに連携が取れていることが嬉しい。ノアは敵であっても味方として共に戦える未来があるのではないかと考えるが、それは相手がユティアのような場合に限定されると自ら答えを導く。
「そのまま頼むぞ!」
「任せてください!」
明らかにマグナの攻撃を防げている。
このまま追い詰めて殺せたらいいのだが、そう簡単にはいかない。なにせ近衛騎士副団長だ。まだ見ぬ力を残している可能性を失念してはならない。
「私も前衛に行きます。このままじゃ埒があきませんからね」
「分かった。無理はするなよ?」
「私だって、これまでしてきた鍛錬は嘘じゃありません。償いとは言えませんが、少しでも良い方に世界が向くのなら力を使いましょう!」
償いという言葉に胸がチクリとなるが、今は自身が償う場面じゃない。
ノアはマグナに向けて黒炎の槍を投げつけ、それに隠れるようにユティアが輝く槍を投げる。
「隠そうが無駄だ! 光と闇は目立つぞ!」
マグナの言う通り背後に輝く槍は目立つが、ノアはそれが目的ではない。
闇属性を混ぜた業炎一閃を放つ態勢を取ると、その姿を見たユティアが右手に光を集めている。
「私が先に行きます!」
「頼んだ!」
連続でユティアは光線を放つが、それは軽々と弾かれる。
多少は目くらましになればいい。今は魔法を発動する時間が欲しいが、ユティア一人で耐えられるだろうか。
「早く来てください! 私一人では――」
背後を向いたユティアにマグナの剣が迫っているのが見える。
その攻撃を見ていたノアは勢いよく地面を蹴り、本来は放つ魔法である業炎一閃を放たずに剣に纏わせた。そしてマグナの剣を防ぐとユティアに目配せし、二人でリズムを合わせて攻撃をし始める。
「ユティア行くぞ!」
「分かっています!」
左右からマグナに向けて斬撃を繰り出す。
右手を剣に変化させているので、右側からの攻撃への反応が若干遅い。それに気が付いたノアは、身体の限界を超えた速度で攻撃を繰り出した。
「な、何だこの力は!? 一体何をした!」
「何もしていない! 俺の力はただお前を殺す……そのためだけにある! 犯罪者出ない人を大罪人にしたり、自分の利益のためだけに人を潰してきた報いを受けろ!」
マグナと斬り合う音が轟音として周囲に響き渡る。
間近で聞いているノアは、攻撃の音が身体の内側にまで音が響くのを感じていた。業炎一閃に闇属性を混ぜて強化をしているのにも関わらず決定打を入れられない。焦る気持ちが冷や汗として頬を流れる。
「焦っているようだな。大罪人が悪を滅ぼすなど大層なことを口にするからだ。大罪人な大罪人として地べたを這い回っていればいいものを」
マグナとの力の差は理解している。
いくら闇属性があるとはいえ、技量や技術の全てが圧倒的に違う。それでも諦めることはできない。死んでも戦う――その気持ちしかノアにはなかった。
剣を掴む手が強くなる。
指が折れそうになるほどの力が出るが、折れてもいい。
今はマグナを殺す――ただそれだけしか考えられない。
高鳴る心臓を深呼吸によって鎮めると、ノアはユティアに支援を頼むことにする。
「俺が前で戦うから、支援を頼む!」
「分かりました! 任せてください!」
完全には信じられないが、今は頼るしかない。
ユティアが光属性を使うことしか知らないが、マグナとは違い効果は低いと推測できる。なんせ光り輝く槍を防ぐのに苦労をしていたくらいだ。劣化版か限定的な光属性を与えられているはず。マグナによってユティアの光属性が奪われる前に終わらせたいと、ノアは考えている。
「大罪人や道具は俺のために働いていればいいんだ! 俺のためにぼろ雑巾になるまで生きて働いていれば幸せだろうに!」
「違う! ニアもユティアも一人の人間だ! お前のために働くわけじゃない! 二人は二人の幸せのために働いているんだ! お前はそれを裏切った! お前は一人で惨めに死ね!」
言葉を言い終える前にノアは斬りかかる。
一撃二撃、今までとは違い昔にヘリスから教わった剣術が脳裏に描かれる。腰を入れて身体全体で振るうこと。足さばきが重要で、一撃に重さや威力を加えるためだと口酸っぱく言われたことを思い出していた。
なぜ今なのか疑問に感じるが、それは自身やステラの命運を懸けた戦いだからだろう。ノアは心の中でヘリスに感謝しつつ、苛烈な斬撃を浴びせていく。
「前とは違うが、それがどうした? ただ威力とキレが良くなっただけか?」
「だとしても、ここでお前を殺すことには変わりない!」
受け流され、突きが迫るが首を右に傾けて避ける。
あまりの速度に避けきれずに左頬が裂けた。恐怖から冷や汗が流れ、地面に落ちる。口が渇いて気持ち悪く、高鳴る心臓の鼓動が治まらない。耳の横に心臓があるかと勘違いしてしまうほどだ。
「ほら、どうした! 俺を殺すんだろう? そんな攻撃で殺せるのかよ!」
剣を上部に弾かれると、ノアの腹部に光剣が迫る。
まさに流れるような攻撃だ。一瞬の動きに対応ができないでいると後方にいるユティアが「光壁!」と叫ぶ声が聞こえたので、約束通り支援をしてくれるようだ。
ノアの前に輝く光る壁が現れ、迫る剣を防ぐ。支援してくれと言ったが、実際にしてくれるかは賭けだったのでノアは胸を撫で下ろして安堵していた。
「小賢しい真似を!」
「二人でと言ったはずだ。俺は犯罪者だ……だけど人を信じている。俺が信じるから相手も信じでくれる。お前はどうだ? 人を信じていないから、一人だ。お前に味方はいない!」
「ふん、味方など不要だ。俺の邪魔をするヤツは全て消え去れ!」
眩い光を放ちながらノアに攻撃を仕掛けてくる。
ルナ達がいようとやはり標的は決まっているようだ。地面を砕きながら剣を振るうが、その斬撃はユティアの輝く光の壁で防いでもらう。
明らかに連携が取れていることが嬉しい。ノアは敵であっても味方として共に戦える未来があるのではないかと考えるが、それは相手がユティアのような場合に限定されると自ら答えを導く。
「そのまま頼むぞ!」
「任せてください!」
明らかにマグナの攻撃を防げている。
このまま追い詰めて殺せたらいいのだが、そう簡単にはいかない。なにせ近衛騎士副団長だ。まだ見ぬ力を残している可能性を失念してはならない。
「私も前衛に行きます。このままじゃ埒があきませんからね」
「分かった。無理はするなよ?」
「私だって、これまでしてきた鍛錬は嘘じゃありません。償いとは言えませんが、少しでも良い方に世界が向くのなら力を使いましょう!」
償いという言葉に胸がチクリとなるが、今は自身が償う場面じゃない。
ノアはマグナに向けて黒炎の槍を投げつけ、それに隠れるようにユティアが輝く槍を投げる。
「隠そうが無駄だ! 光と闇は目立つぞ!」
マグナの言う通り背後に輝く槍は目立つが、ノアはそれが目的ではない。
闇属性を混ぜた業炎一閃を放つ態勢を取ると、その姿を見たユティアが右手に光を集めている。
「私が先に行きます!」
「頼んだ!」
連続でユティアは光線を放つが、それは軽々と弾かれる。
多少は目くらましになればいい。今は魔法を発動する時間が欲しいが、ユティア一人で耐えられるだろうか。
「早く来てください! 私一人では――」
背後を向いたユティアにマグナの剣が迫っているのが見える。
その攻撃を見ていたノアは勢いよく地面を蹴り、本来は放つ魔法である業炎一閃を放たずに剣に纏わせた。そしてマグナの剣を防ぐとユティアに目配せし、二人でリズムを合わせて攻撃をし始める。
「ユティア行くぞ!」
「分かっています!」
左右からマグナに向けて斬撃を繰り出す。
右手を剣に変化させているので、右側からの攻撃への反応が若干遅い。それに気が付いたノアは、身体の限界を超えた速度で攻撃を繰り出した。
「な、何だこの力は!? 一体何をした!」
「何もしていない! 俺の力はただお前を殺す……そのためだけにある! 犯罪者出ない人を大罪人にしたり、自分の利益のためだけに人を潰してきた報いを受けろ!」
マグナと斬り合う音が轟音として周囲に響き渡る。
間近で聞いているノアは、攻撃の音が身体の内側にまで音が響くのを感じていた。業炎一閃に闇属性を混ぜて強化をしているのにも関わらず決定打を入れられない。焦る気持ちが冷や汗として頬を流れる。
「焦っているようだな。大罪人が悪を滅ぼすなど大層なことを口にするからだ。大罪人な大罪人として地べたを這い回っていればいいものを」
マグナとの力の差は理解している。
いくら闇属性があるとはいえ、技量や技術の全てが圧倒的に違う。それでも諦めることはできない。死んでも戦う――その気持ちしかノアにはなかった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!
追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜
ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」
「街の井戸も空っぽです!」
無能な王太子による身勝手な婚約破棄。
そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを!
ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。
追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!?
優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。
一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。
「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——!
今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける!
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
転生調理令嬢は諦めることを知らない!
eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。
それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。
子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。
最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。
八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。
それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。
また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。
オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。
同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。
それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。
弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる