天地天命【本編完結・外伝作成中】

アマリリス

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第九章 勿忘草

私を忘れないで

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 今日は志瑞也の二十三の誕生日。あいにく大型台風に当たってしまい、仕事も休みで外にも出れず、一枝と自宅で過ごしていた。強風により「ガタガタ」窓枠が音を立て「ゴロゴロ」雷が鳴り響き、一枝は停電に備え、戸棚から蝋燭や懐中電灯を取り出し準備した。
「ばぁちゃん、雨が強くなってきたよ」
(浮遊霊はいいとして、モモ爺達大丈夫かな? あいつらここに連れて来ればよかったな…)
 志瑞也は居間で外の音を聞きながら、雨風に耐え凌ぐモモ爺達を想像して気にかけた。
 一枝は志瑞也の向かいに座り、台風情報を見ようとテレビをつけた。
「志瑞也、部屋の雨戸は閉めたのかい?」
「え、ばぁちゃんが閉めたんじゃないの?」
 二十三にもなって何呑気なことを、一枝は目を据わらせて呆れる。
「お前、幾つになるから私に甘えるんだい?」
「そんなっ…」
 志瑞也は慌てて二階の部屋に駆け上がり、雨戸を閉めようと窓を開ける。「うわっ」部屋に雨風が一気に流れ込み、刺々しい雨に目を細め、濡れながら急ぎ雨戸と窓を閉めた。風が「ピシャ」とやみ志瑞也はほっとして、顔についた雨を袖で拭う。
「うわっ…」
(びっくりしたぁ… 霊… 部屋の中か?)
 志瑞也は窓硝子を見て一瞬驚くも、またかと背後を振り返るが誰もいない。再び窓硝子を見ると、髪の長い女子がやはり立っている。
(何だ? 外にいる霊なのか?)
 志瑞也が右に動くとその子も右に、左に動くと左に、窓硝子に顔を近付けると、その女子の顔も奇妙に近付いて来た。

 コン、コン、コン
「志瑞也大丈夫だったかい?」

「ばぁちゃんっ、ちょっと来てっ」
 一枝は戸を開け入る。
「どうしたんだい? 雨戸は閉めたのかい?」
 志瑞也は一枝に振り向き、窓硝子を指差す。
「外に髪の長い女の子の霊がいるんだっ ほらっ…」
 だが、窓硝子を見ると、自分しか映っていなかった。
「あれ? 確かにいたんだけどなぁ…」
「志瑞也、私に霊は見えないよ」
 一枝は動じず腰に手をあて呆れ顔をする。
「あ、そうだったアハハハ」
「お風呂沸かしているから入りなさい」
 結局、何だかんだで甘やかしているのは一枝だ。一人しかいない孫なのだから、そうなるのも仕方ない。突き放したくても離せず、つい世話を焼いてしまうのだ。そんな一枝に、志瑞也は嬉しくなり抱きつく。
「流石ばぁちゃん!」
「こらっ、私まで塩水で濡れるじゃないかっ 早く行きなさいっ」
 あしらっても無駄だと、志瑞也はわざと一枝の服に顔を擦り付ける。
「へへへ」
「もうっ、お前の悪戯好きは誰に似たんだか…」
 そう言いながらも、一枝はクスクス笑っていた。
「ばぁちゃんに似たんだよアハハハ」
(大好きだよ… ばぁちゃん…)
 その時、ふっと暗闇になる。
「あれっ、停電か? ばぁちゃんっ」
 志瑞也は腕を振り回すが、一枝に触れるどころか、机や部屋の壁にさえあたらない。
(違う、何だっ…何が起きているんだ? ばぁちゃんは何処だっ?)
 突然独り置かれた暗闇に、足先から旋毛つむじに向かって不安が這い上がる。

〝志瑞也…〟

「ばぁちゃん?」

〝起きなさい…〟

 志瑞也は声を張り上げる。
「ばぁちゃんっ、何処にいるの?」

〝思い出しなさい…〟

「…いっ嫌だっ」

〝私はもういないんだよ…〟

 志瑞也は顔を歪め両手で頭を抱える。
「嫌だっ! 約束したじゃないかっ、置いて行かないって…ううっ… 約束したっ…」

〝ごめんね…〟

 志瑞也は徐々に記憶が蘇り、苦痛に耐えきれず膝を突く。
「ち、違う…ばぁちゃんは悪くないっ、俺のせいだ… おっ俺のせいでっ、ばぁちゃん…ううっ… ご…ごめんなさい…」
 
〝泣き虫だね…〟

 志瑞也の頭にそっと手が触れ、見上げると玄一が微笑んで立っていた。
「ばぁちゃんっ、ううっ… ごめんなさいっ… おっ俺もっ、一緒に連れて行ってっ…ひっく… もう…苦しいんだ… もう…何も見たくないんだっ、うああぁぁ…」
 玄一はしゃがんで、足に縋り付く志瑞也を包み込む。
〝蒼万様は、いいのかい…?〟
「そ…蒼万…?」
 玄一は志瑞也の顔を上げさせ頬に優しく触れる。
〝蒼万様は、お前が戻るのをずっとお待ちだよ…〟
「でっ…でも… 俺が好きになる人は…うううっ… み…皆俺を…置いていなくなるんだっ… お…俺は何もできないっ、だ…誰も守れないんだっ…」
〝志瑞也…〟
「こっ、このまま一緒にいたらっ蒼万までっ…うううっ… そしたら俺はっ、本当の独りに…ひっく… もう嫌だっ、置いて行かれるのはっ… もう嫌なんだっ!」
 怯えながら玄一にしがみつく。
〝……〟
 志瑞也の悲痛な叫びに、玄一は返す言葉を失くす。目の前で自分の死を見せてしまった出来事が、こんなにも心を傷つけてしまうとは。志瑞也の五つの時を思い出し、眉間に皺を寄せぎゅっと抱きしめた。

〝玄一?〟

 突然、一人の女子が現れる。
〝黄怜様っ〟
「…えっ、きっ君がっ黄怜なのかっ?」
 志瑞也はこの顔に見覚えがあった。
「まさかっ、あの時窓硝子に見えていたのはっ……きっ君だったのか?」
〝私はあなたで、あなたは私だから、そうなるわね、ふふふ〟
 黄怜の微笑みは透き通る様に美しく、羨んでいた女子は葵だけではなかっただろう。柊虎が忘れられないのも無理はない、皆が黄怜を守りたくなるのが理解できた。今ここで現れたのは、きっと入れ替わりに来たのだ。それは初めから決まっていた事、それで構わないと、志瑞也は頷いて微笑んだ。
〝玄一がいるから何してるのかと思ったら、ふふふ、玄一は志瑞也を引き止めるのに、大分手こずっているみたいねアハハハ〟
 志瑞也は眉を寄せだす。
「ばぁちゃん、どういうこと?」
〝……〟
 玄一は険しい顔で黙り込む。
 黄怜は玄一の気持ちを汲み取り代わりに告げる。
〝志瑞也、あなたがこのまま眠るなら…私達は一緒に消えるのよ〟
「……」
 志瑞也は訳がわからず、胸を手で叩きながら言う。
「なっ何でっ? だって霊魂は元々君の物だろ?」
〝そうよ、霊魂だけはね、でも肉体は志瑞也の物よ〟
「いっ、言っている意味が分からないよ…」
 黄怜はしゃがんで志瑞也の手を取る。
〝あのね志瑞也、本来転生は霊魂が肉体と融合し完全な死を迎え、霊体となって天へ昇り新たに生をなすの。私はあの日、蒼万のお陰で霊魂は喰べられずに済んだから、浄化すれば霊体として普通に転生することもできたわ。でもね、もし怨霊の願いが私の命なら、呪われたままでは転生できないどころか、願いが叶ったことになって、怨霊は更に力を増幅させ殺戮や災厄を起こす事態になるわ。だから霊魂を取り出して肉体だけ浄化させたから、私の本来の肉体はもうないのよ…〟
「そんな…」
〝霊魂の転生術は完全な死ではないわ、霊魂は肉体にはなれないし、肉体も霊魂にはなれないのよ…〟
「それなら俺が戻ったらっ、君は…黄怜はっどうなるんだ?」
 黄怜がゆっくり志瑞也を立たせながら言う。
〝志瑞也が生きている限り、私も志瑞也の中で共に生きられるわ。志瑞也が眠っている間にね、私が肉体を使わせてもらったけど、やっぱり霊魂だけでは限界だったわ、ふふふ 私もまさかこうなるとは思わなかったわ、でもありがとう。お陰で皆とも久々に会えて嬉しかったわ、十分楽しかったけどもう疲れちゃったの。そろそろ起きてもらえるかしら?〟
 そう言って、黄怜はふんわり微笑む。
 本音は普通に転生したかったはずだ。やむを得なかったとはいえ、黄怜は本当の肉体と切り離され、霊魂としての存在しかない。霊魂有ってこその肉体ではなかったのか、玄一に視線を向けると伏し目がちにうつむいていた。黄怜を守る為だと思っていた全ての事情が、民や他の者達を守る為で、初めから決まっていたのは、肉体を失った黄怜の方だったのだ。羨ましいと思っていた事の裏は、あまりにも悲しい真実だった。
「黄怜は… それでいいのか…?」
〝ええ、私達は感情の記憶を共有できるわ、だからそんな顔しないで、私は十分幸せだったわ、それを感じることができたから、もう大丈夫よ〟
 黄怜は志瑞也に誇らしげに頷く。
〝黄怜様、私はそろそろ…〟
「ばぁちゃん…?」
〝玄一はね、志瑞也が呼んだのよ〟
「俺が?」
〝そうよ、玄一は天界に昇っている途中だったけど、志瑞也が呼び過ぎて引き戻されたのよ。本来はそんな事できないわ、ねえアハハハ〟
〝はい〟
 黄怜と玄一は笑い合う。
〝玄武家でも分からない面白い事が私達には起こっているのよ、ふふふ 起きたらそれも含めて、もっと色々分かるようになるわ〟
 志瑞也は大粒の涙を流し、薄れる玄一に抱きつく。
「ばぁちゃんっ、うううっ…大好きだよ… ううっ…ありがとう…」
〝志瑞也…いい子だね…〟
 玄一は別れを惜しむように、志瑞也を抱きしめ頭をなでた。
〝玄一は私よりも志瑞也を可愛がっていたみたいね。もうっ、こんなに甘やかしてアハハハ〟
〝黄怜様、ありがとうございます………〟
 志瑞也の腕の中で、玄一は儚げに微笑んで消えていった。
「ばぁちゃん…ううっ… ありがとう…ひっく、ばぁちゃん…」
〝志瑞也にもおまじないが必要ね〟
 そう言って、黄怜は志瑞也の頬に口づけする。
「黄怜…」
〝志瑞也、あなたは独りではないわ… だから怖がらないで… 黄虎を、お願いね…ぐすっ、は…母上と…祖母上… ううっ…ぐすっ、それに千玄や… 玄七も…〟
 黄怜の目にも涙が溢れていた。
「黄怜には、俺がおまじないしてあげるよ…」
 志瑞也は黄怜の頬に口づけして抱きしめる。

〝志瑞也… ありがとう………〟

「黄怜…ぐすっ、またな……」
 黄怜の鼓動が身体に伝わると、重なるように感情が流れてきた。共に生きてきたこの鼓動は別の誰かではなく、彼女もまた自分自身だったのだ。溶け込んだ胸の中で再び熱く動きだし「目覚めなさい」力強く訴えている。ふわふわとした身体の軽さが無くなり、触覚ー嗅覚ー味覚ー聴覚ー視覚、脈を弾ませながら刺激していく。全身に纏わりつく鈍痛、鼻に突く生臭さ、口に感じる鉄の味、耳に入るやたらと騒がしい音……。

 は?
 志瑞也はぱちっと瞼を開けた。
─ 第九章 終 ─
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