26 / 33
第3章 折り重なる感情
第26話★
しおりを挟む
背中を押すセクレトの指は、暑くなった彼の体にはひんやりと冷たく、気持ちいい。どうなってしまうのだろうという不安も、段々と抗いがたい睡魔に侵され小さくなってきた。同時に膨れ上がる熱量によってレナードは、聞こえてくる声が酷くぼんやりと遠い声のように感じてきた。
「最後にもう一度言いますが、抗ってはいけませんよ。解放するのです」
彼はそう言って軽くレナードの頭を撫でる。冷たい手が離れ、やがて動く鈴の音が聞こえなくなっていった。はっきりとした記憶は、ここまでしかない。
全身が熱い風呂に浸かったような、行き場のない熱がレナードを支配する。どうにか熱を逃がしたくて、彼はもがきあがくが、熱は自身の中から発せられている。
「あつい、あついよ……」
このまま熱で死んでしまうのではないか。そんな心配が頭をよぎる最中、自身が未だ服を身にまとっていることに疑問が沸いた。邪魔だな。考える間もなく、下半身を覆う服を脱ぎ捨てる。それでも暑さは変わらない。
「こんなの聞いてない、助けて、誰か助けてくれ!」
呼ぶ声に応える者はいない。やがて彼の体からは汗が吹き出し、肌の表面が痒いような不思議な感覚に襲われだした。うねうねと身を捩り全身を手を伸ばして肌を擦っている内に、やがて別の感覚が生まれてくる。ただ熱と痒さだけが猛威を振るっていた体に触れる度生まれる違和感。これは何だろうか。
「あっ」
理解が及ばぬまま自身の手が胸の突起の辺りを過ぎた時、レナードは自分でも聞いたことのない甘い声が出た。羞恥で頭がおかしくなりそうだ。だがここには誰もいない。誰も聞いていないのなら、もう一度触ってもいいんじゃないか。段々と崩れ行く理性の元そろそろと手を伸ばし、そうっと突起を摘まむ。瞬間、彼の視界は真っ白になった。感じたことのない快感に我慢できなくなり、何度も抓り、弾き、押しつぶす。
「な、んだよこれぇ……!」
自分自身を慰めたことはあっても、胸を弄った経験はない。そうにも関わらず、胸への刺激が止められなくなった。ここでこんなに気持ちいいのなら、下はどうなんだろう。見て確認するまでもなく、下腹部の熱源は既に最高の硬度を保っている。
レナードがうつ伏せの体勢から仰向けに移行すれば、正しく天を向いてそそり立った。恐々と手を伸ばそうとした時、彼の手が唐突に捕まれた。
えっ、と口に出す暇もなくそり発つそこが生暖かく湿ったものに包まれ、再度レナードの視界が白く染まる。胸を触った時以上の快感が全身に走り、瞬間的に彼は達してしまっていた。
「なに、誰、なんで」
人影の形は少なくともセクレトより小さく見える。相手は無言のまま一旦離れ、レナードの未だ元気なモノを優しく手で擦り上げる。相手の手に付着した液体が月明りに照らされて白く光る。そしてどこからかくちゅりと音がした後、すぐにまたレナードは考える余裕を失った。
「ぁっ、だめだ、また、いくっ」
先ほどの生暖かさの比ではない締め付けにレナードは下腹部ごと全身が持っていかれそうな感覚に陥った。相手の上下運動に伴い与えられる刺激が彼のなけなしの理性を奪い取り、最早制御不能になる。
二回目の絶頂の後、彼はもう考えるのをやめ、ただただ下から相手を突き上げることにだけ集中した。抜いて、突く。それだけの動作だったが、相手の内部は突くたびに形を変え、レナードを包み込む。初めての快感にただ翻弄され、忘れ去った羞恥心のせいでともすればあられもない嬌声を上げそうになる。
このままでは相手の思う壺だ。しかしこの心地よさを手放す選択肢は最早レナードにはなく、相手に合わせた反撃に出る。彼は自身に時たま触れる手を掴み、浅く上下する体を思い切り引き下げた。
「っっ!!」
相手はまさかレナードが何か行動に出てくるとは思いもよらなかったのだろう。息をのむ音を同時に、暖かい空間が引き締められる。その衝撃にレナードは思わずまた精を放ってしまいそうになるが、どうにか押さえて下からガンガンと相手の内部を抉るように突く。
次第に相手も余裕がなくなってきたのだろう。手を掴まれた時にはあった抵抗が、突かれる度になくなっていく。やがて体を支えることで精一杯なほど力が抜けていく。
「くっ、ぅ」
せめて一矢報いたい。その一心でレナードは相手の反応がある場所を重点的に攻める。声は出さないものの、内部のうねりは激しさを増す。やがて流石に限界だと思うころ、相手の絶頂が訪れた。
「~~~っ!!」
「ぁっ、きっつ……!」
レナードの腹部に勢いよく熱い液体がはじけ飛ぶ。その際の締め付けに耐えきれなくなり、
彼もまた三度目の絶頂に達する。このまま相手を問い詰めてやろう。そう考えていたはずだったが、慣れない性交は体力を奪い去り、気だるい虚脱感のままレナードは夢の世界へと旅立ってしまった。
「最後にもう一度言いますが、抗ってはいけませんよ。解放するのです」
彼はそう言って軽くレナードの頭を撫でる。冷たい手が離れ、やがて動く鈴の音が聞こえなくなっていった。はっきりとした記憶は、ここまでしかない。
全身が熱い風呂に浸かったような、行き場のない熱がレナードを支配する。どうにか熱を逃がしたくて、彼はもがきあがくが、熱は自身の中から発せられている。
「あつい、あついよ……」
このまま熱で死んでしまうのではないか。そんな心配が頭をよぎる最中、自身が未だ服を身にまとっていることに疑問が沸いた。邪魔だな。考える間もなく、下半身を覆う服を脱ぎ捨てる。それでも暑さは変わらない。
「こんなの聞いてない、助けて、誰か助けてくれ!」
呼ぶ声に応える者はいない。やがて彼の体からは汗が吹き出し、肌の表面が痒いような不思議な感覚に襲われだした。うねうねと身を捩り全身を手を伸ばして肌を擦っている内に、やがて別の感覚が生まれてくる。ただ熱と痒さだけが猛威を振るっていた体に触れる度生まれる違和感。これは何だろうか。
「あっ」
理解が及ばぬまま自身の手が胸の突起の辺りを過ぎた時、レナードは自分でも聞いたことのない甘い声が出た。羞恥で頭がおかしくなりそうだ。だがここには誰もいない。誰も聞いていないのなら、もう一度触ってもいいんじゃないか。段々と崩れ行く理性の元そろそろと手を伸ばし、そうっと突起を摘まむ。瞬間、彼の視界は真っ白になった。感じたことのない快感に我慢できなくなり、何度も抓り、弾き、押しつぶす。
「な、んだよこれぇ……!」
自分自身を慰めたことはあっても、胸を弄った経験はない。そうにも関わらず、胸への刺激が止められなくなった。ここでこんなに気持ちいいのなら、下はどうなんだろう。見て確認するまでもなく、下腹部の熱源は既に最高の硬度を保っている。
レナードがうつ伏せの体勢から仰向けに移行すれば、正しく天を向いてそそり立った。恐々と手を伸ばそうとした時、彼の手が唐突に捕まれた。
えっ、と口に出す暇もなくそり発つそこが生暖かく湿ったものに包まれ、再度レナードの視界が白く染まる。胸を触った時以上の快感が全身に走り、瞬間的に彼は達してしまっていた。
「なに、誰、なんで」
人影の形は少なくともセクレトより小さく見える。相手は無言のまま一旦離れ、レナードの未だ元気なモノを優しく手で擦り上げる。相手の手に付着した液体が月明りに照らされて白く光る。そしてどこからかくちゅりと音がした後、すぐにまたレナードは考える余裕を失った。
「ぁっ、だめだ、また、いくっ」
先ほどの生暖かさの比ではない締め付けにレナードは下腹部ごと全身が持っていかれそうな感覚に陥った。相手の上下運動に伴い与えられる刺激が彼のなけなしの理性を奪い取り、最早制御不能になる。
二回目の絶頂の後、彼はもう考えるのをやめ、ただただ下から相手を突き上げることにだけ集中した。抜いて、突く。それだけの動作だったが、相手の内部は突くたびに形を変え、レナードを包み込む。初めての快感にただ翻弄され、忘れ去った羞恥心のせいでともすればあられもない嬌声を上げそうになる。
このままでは相手の思う壺だ。しかしこの心地よさを手放す選択肢は最早レナードにはなく、相手に合わせた反撃に出る。彼は自身に時たま触れる手を掴み、浅く上下する体を思い切り引き下げた。
「っっ!!」
相手はまさかレナードが何か行動に出てくるとは思いもよらなかったのだろう。息をのむ音を同時に、暖かい空間が引き締められる。その衝撃にレナードは思わずまた精を放ってしまいそうになるが、どうにか押さえて下からガンガンと相手の内部を抉るように突く。
次第に相手も余裕がなくなってきたのだろう。手を掴まれた時にはあった抵抗が、突かれる度になくなっていく。やがて体を支えることで精一杯なほど力が抜けていく。
「くっ、ぅ」
せめて一矢報いたい。その一心でレナードは相手の反応がある場所を重点的に攻める。声は出さないものの、内部のうねりは激しさを増す。やがて流石に限界だと思うころ、相手の絶頂が訪れた。
「~~~っ!!」
「ぁっ、きっつ……!」
レナードの腹部に勢いよく熱い液体がはじけ飛ぶ。その際の締め付けに耐えきれなくなり、
彼もまた三度目の絶頂に達する。このまま相手を問い詰めてやろう。そう考えていたはずだったが、慣れない性交は体力を奪い去り、気だるい虚脱感のままレナードは夢の世界へと旅立ってしまった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
幼馴染がいじめるのは俺だ!
むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに...
「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」
「はっ...ぁ??」
好きな奴って俺じゃないの___!?
ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子
ーーーーーー
主人公 いじめられっ子
小鳥遊洸人
タカナシ ヒロト
小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。
姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。
高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、
脳破壊。
千透星への恋心を自覚する。
幼馴染 いじめっ子
神宮寺 千透星
ジングウジ チトセ
小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。
美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている)
転校生の須藤千尋が初恋である
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる