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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
134 本の恐ろしさ
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遅刻した授業はオレとルイだけが選択してる、ちょっと特殊なものだ。本から攻撃を受けたときに、燃やさず対処する方法。って、なんだ? って最初は思ったんだけどな。
担任が一緒に行ってくれて、自分が用事を頼んだって言ってくれた。
「あとで教室に行く。ルイと待ってろ」
「ルイは生徒会の仕事だけど?」
「あいつのことだ。お前を放って帰らないからな」
そう言い置いて、歩き去った。って、この時間、受け持ち授業はないのかよ?
本を燃やさずって言うけど、最初、本が攻撃してくるとか信じられなかったんだよな。でもよ、話を聞いてると、禁書は本当に本自体が意志を持ってるものもあるんだとか。魔法使い関係はなんでもありだな。
ちなみに、この授業の教師はオレとルイのためだけに、魔法省管轄の図書館の司書官が出張してきてくれてる。普通の本も、物によっては攻撃してくんだって。本って危険なものだったんだな。
この授業の知識は、残念ながらルイの中にはない。だから、本来ならルイも出席しないとヤバイらしいんだけど、生徒会関係なら仕方ないと、教師は溜め息吐いてた。
教師と一対一の授業を受けて、教室に戻る。今の授業が今日の最後の授業だから、本来なら真っ直ぐ、寮に戻っても問題ない。オレが中学生のときのように、ホームルームとかはないからな。楽って言えば楽なんだけどさ。
「お帰り。授業は一人で大丈夫だった?」
「……そんなに頼りなく見えるのかよ?」
「そうじゃないんだけどね。昨日の今日だから」
だから、そういう話はするな!
「帰るよ」
「待ってくれよ。担任が待っててくれって」
「どうして?」
オレは授業前にあったことをルイに話した。魔法使いの遺伝子を持つ精霊が本当にいるってことだ。
「どう言うことなの?」
「最初、違和感があったんだ。そうしたらさ、ベニのやつ、捕まえろって。わざわざ、呪文まで教えてくれてさ」
捕まえた精霊は直径一センチほどの丸い石状の塊になった。石みたいになっても、浮いたりできたから、魔法使いが認識できるようにする魔法だったんだと思う。
「それと担任が繋がらないんだけど?」
「その卵の欠片? 担任の遺伝子だったんだって」
「はい? どうして、校内にいるの?」
オレも思ったから、ルイの疑問は最もだ。
「相手って養護教諭なんだって?」
「そうだよ。感情の起伏が激しい人でね。まあ、母さんとシロガネさん見てたら、馴染んだ感じの人だけど」
……ルイが言うから、間違いなく同類なんだろうな。
「孵化しないって癇癪起こして担任に迫った場所で、卵の姿が解けたみてぇ」
「……それって。シロガネさんに聞く前に事実が分かったってことだね」
「そうなんだよな。でもよ。シロガネさんとクチバさんが魔法省を辞めれた理由にはならねぇよな? 辞めた時期と解けた時期が多分合わねぇだろうし」
「そうだね」
これはさ。命の問題だ。軽く流すのは危険だよな。何より、どうして、簡易的なまま放置していたかだ。普通に考えてさ、そうせざる得ない何かがあったと考えた方が自然。
「シロガネさんとクチバさんには、別口で訊かないとな」
「そうだね」
「問題は、先生の遺伝子入り精霊だって。あのままじゃ、確実に狙われるだろう?」
「本当にそうなの?」
「ベニが言ってたしさ。嬉しそうに先生の周りを飛んでたし」
「火の鳥は精霊に敏感だからね。読み取る能力も他の使い魔に比べると格段だし」
とりあえず椅子に座る。キンが俺の膝によじ登り寝に入る。これ、確実にキンの癖だよな。ギンもルイの膝によじ登ってる。
「とりあえず、その精霊見てみたいね」
ルイが一言、そう言った。
担任が一緒に行ってくれて、自分が用事を頼んだって言ってくれた。
「あとで教室に行く。ルイと待ってろ」
「ルイは生徒会の仕事だけど?」
「あいつのことだ。お前を放って帰らないからな」
そう言い置いて、歩き去った。って、この時間、受け持ち授業はないのかよ?
本を燃やさずって言うけど、最初、本が攻撃してくるとか信じられなかったんだよな。でもよ、話を聞いてると、禁書は本当に本自体が意志を持ってるものもあるんだとか。魔法使い関係はなんでもありだな。
ちなみに、この授業の教師はオレとルイのためだけに、魔法省管轄の図書館の司書官が出張してきてくれてる。普通の本も、物によっては攻撃してくんだって。本って危険なものだったんだな。
この授業の知識は、残念ながらルイの中にはない。だから、本来ならルイも出席しないとヤバイらしいんだけど、生徒会関係なら仕方ないと、教師は溜め息吐いてた。
教師と一対一の授業を受けて、教室に戻る。今の授業が今日の最後の授業だから、本来なら真っ直ぐ、寮に戻っても問題ない。オレが中学生のときのように、ホームルームとかはないからな。楽って言えば楽なんだけどさ。
「お帰り。授業は一人で大丈夫だった?」
「……そんなに頼りなく見えるのかよ?」
「そうじゃないんだけどね。昨日の今日だから」
だから、そういう話はするな!
「帰るよ」
「待ってくれよ。担任が待っててくれって」
「どうして?」
オレは授業前にあったことをルイに話した。魔法使いの遺伝子を持つ精霊が本当にいるってことだ。
「どう言うことなの?」
「最初、違和感があったんだ。そうしたらさ、ベニのやつ、捕まえろって。わざわざ、呪文まで教えてくれてさ」
捕まえた精霊は直径一センチほどの丸い石状の塊になった。石みたいになっても、浮いたりできたから、魔法使いが認識できるようにする魔法だったんだと思う。
「それと担任が繋がらないんだけど?」
「その卵の欠片? 担任の遺伝子だったんだって」
「はい? どうして、校内にいるの?」
オレも思ったから、ルイの疑問は最もだ。
「相手って養護教諭なんだって?」
「そうだよ。感情の起伏が激しい人でね。まあ、母さんとシロガネさん見てたら、馴染んだ感じの人だけど」
……ルイが言うから、間違いなく同類なんだろうな。
「孵化しないって癇癪起こして担任に迫った場所で、卵の姿が解けたみてぇ」
「……それって。シロガネさんに聞く前に事実が分かったってことだね」
「そうなんだよな。でもよ。シロガネさんとクチバさんが魔法省を辞めれた理由にはならねぇよな? 辞めた時期と解けた時期が多分合わねぇだろうし」
「そうだね」
これはさ。命の問題だ。軽く流すのは危険だよな。何より、どうして、簡易的なまま放置していたかだ。普通に考えてさ、そうせざる得ない何かがあったと考えた方が自然。
「シロガネさんとクチバさんには、別口で訊かないとな」
「そうだね」
「問題は、先生の遺伝子入り精霊だって。あのままじゃ、確実に狙われるだろう?」
「本当にそうなの?」
「ベニが言ってたしさ。嬉しそうに先生の周りを飛んでたし」
「火の鳥は精霊に敏感だからね。読み取る能力も他の使い魔に比べると格段だし」
とりあえず椅子に座る。キンが俺の膝によじ登り寝に入る。これ、確実にキンの癖だよな。ギンもルイの膝によじ登ってる。
「とりあえず、その精霊見てみたいね」
ルイが一言、そう言った。
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