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銀の鳥籠SS
019 突然の呼び出し
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ツバキに呼び出されたオレとルイ。高等学部に上がった最初の冬に、なんだって言うんだ?!
「一体なに?!」
呼び出されたことに疑問も不満もないんだけど、ツバキの頭にびっくりだ。冬季休暇までは腰近くまであった長い髪がバッサリ、切り落とされてる。
「お父さんとお母さんには手紙で知らせたんだけど」
「私達にも手紙で問題なかったんだけど」
「なに言ってるのよ。私的には、お父さんとお母さんより、ルイ兄とサク兄の方が両親みたいな感覚よ。本人達には言えないけど」
まあ、クレハさんとカエデさんは前の職とは別の意味で多忙だからな。二人がクチバさんの店を手伝うようになって、更に繁盛してるみたいだしさ。
「私、シラユキと一緒になったから」
ちょっと待て。まあ、生まれた時からずっと一緒にいて、違和感はねぇけど。それと髪バッサリが繋がらねぇって!
「その関係で髪を切ったの?」
ルイの疑問はご尤もだ。
「違うわよ。これはちょっと勘違いしちゃって、けじめで切っちゃったんだけど」
ケジメで切るってどういう事だ?!
「そこのところは詳しく教えてくれないの?」
「教えてもいいんだけど、楽しくないわよ」
「誰も楽しさは求めてないよ。なんとなくだけど、早とちりでもした感じだしね」
「流石! ルイ兄!」
前々から思ってたけど、ツバキはこう、女の子らしくないんだよな。サバサバしてるというか、思いっ切りがいいというか。
「一時、ユキが妙によそよそしくなって。私はずっとそのつもりだったんだけど、無理強いは駄目だし」
「つまりは、本人に訊きもせず、勝手に暴走して髪を切った訳?」
「……まあ、簡単に言えば」
ツバキ……。やっぱり、ルイにそっくりだ。この、なんとなくぬてけるところとか。本人達には言えねぇけど。しかも、暴走するところも何気に似てんだよな。
「よそよそしくなったのは、求愛できる年齢になったからだったんじゃねぇの。シラユキはツバキより繊細だしさ」
オレが本当の事を面っと言えば、ツバキが睨み付けてきた。そして、何故かルイも。
「サク兄だけには言われたくないわ!」
オレに言われたくないって、それも失礼じゃないのか……。
「想像はできるから良いけどね。で、相手のシラユキは?」
「二人を呼んだって言ったら、顔を真っ赤にして逃げたわ」
……シラユキは誰に似たんだ? クチバさんは物静かだけど物怖じする人じゃねぇし。シロガネさんはあの独特な口調で、当然、どちらかと言えば押せ押せタイプだ。
「もう。二人は有名人なのよ。自覚ある?」
「それがどうしたんだよ」
「シラユキにしたら、遊んでもらったお兄さん二人が超有名人で気後れしてんの!」
有名人って言われてもさ、オレにその自覚はない。ルイにもないと思うぞ。
「そんな理由で呼び出した私達と会わないつもり?」
「呼び出したのは私なんだけど」
「なに言ってるの。一緒になったって事は、循環の魔法を使ったんでしょう? ツバキの兄はシラユキにとっても義理とはいえ兄になるんだよ。いつまでも、恥ずかしいとか言ってる場合じゃないよ」
ルイはツバキを見下ろしながら言い切る。ちなみに、ツバキはオレより身長があるんだよ。会うたびすくすく育つツバキを見て、羨ましくてさ。
「ここに連れておいで。首に縄つけてでも。もし来ないなら……」
ルイは指を鳴らすと杖を取り出した。
「私が魔法で引き寄せるって脅しなよ」
ルイの言葉にツバキは絶句。まあ、ルイはやるって言ったら本当に実行するぞ。それを知ってるツバキは踵を返すと、シラユキが隠れてる場所に走って行った、と思う。
「どうしてそう、悪党になるんだよ」
「酷い言い様だね。こうでもしないと、シラユキはいつまでも私達の前には出てこないよ。何年会ってないと思ってるの」
「そうなんだけどさ」
オレ達二人はもう何年もシラユキに会ってねぇもんな。綺麗になってるとは思うけどさ。
終わり。
「一体なに?!」
呼び出されたことに疑問も不満もないんだけど、ツバキの頭にびっくりだ。冬季休暇までは腰近くまであった長い髪がバッサリ、切り落とされてる。
「お父さんとお母さんには手紙で知らせたんだけど」
「私達にも手紙で問題なかったんだけど」
「なに言ってるのよ。私的には、お父さんとお母さんより、ルイ兄とサク兄の方が両親みたいな感覚よ。本人達には言えないけど」
まあ、クレハさんとカエデさんは前の職とは別の意味で多忙だからな。二人がクチバさんの店を手伝うようになって、更に繁盛してるみたいだしさ。
「私、シラユキと一緒になったから」
ちょっと待て。まあ、生まれた時からずっと一緒にいて、違和感はねぇけど。それと髪バッサリが繋がらねぇって!
「その関係で髪を切ったの?」
ルイの疑問はご尤もだ。
「違うわよ。これはちょっと勘違いしちゃって、けじめで切っちゃったんだけど」
ケジメで切るってどういう事だ?!
「そこのところは詳しく教えてくれないの?」
「教えてもいいんだけど、楽しくないわよ」
「誰も楽しさは求めてないよ。なんとなくだけど、早とちりでもした感じだしね」
「流石! ルイ兄!」
前々から思ってたけど、ツバキはこう、女の子らしくないんだよな。サバサバしてるというか、思いっ切りがいいというか。
「一時、ユキが妙によそよそしくなって。私はずっとそのつもりだったんだけど、無理強いは駄目だし」
「つまりは、本人に訊きもせず、勝手に暴走して髪を切った訳?」
「……まあ、簡単に言えば」
ツバキ……。やっぱり、ルイにそっくりだ。この、なんとなくぬてけるところとか。本人達には言えねぇけど。しかも、暴走するところも何気に似てんだよな。
「よそよそしくなったのは、求愛できる年齢になったからだったんじゃねぇの。シラユキはツバキより繊細だしさ」
オレが本当の事を面っと言えば、ツバキが睨み付けてきた。そして、何故かルイも。
「サク兄だけには言われたくないわ!」
オレに言われたくないって、それも失礼じゃないのか……。
「想像はできるから良いけどね。で、相手のシラユキは?」
「二人を呼んだって言ったら、顔を真っ赤にして逃げたわ」
……シラユキは誰に似たんだ? クチバさんは物静かだけど物怖じする人じゃねぇし。シロガネさんはあの独特な口調で、当然、どちらかと言えば押せ押せタイプだ。
「もう。二人は有名人なのよ。自覚ある?」
「それがどうしたんだよ」
「シラユキにしたら、遊んでもらったお兄さん二人が超有名人で気後れしてんの!」
有名人って言われてもさ、オレにその自覚はない。ルイにもないと思うぞ。
「そんな理由で呼び出した私達と会わないつもり?」
「呼び出したのは私なんだけど」
「なに言ってるの。一緒になったって事は、循環の魔法を使ったんでしょう? ツバキの兄はシラユキにとっても義理とはいえ兄になるんだよ。いつまでも、恥ずかしいとか言ってる場合じゃないよ」
ルイはツバキを見下ろしながら言い切る。ちなみに、ツバキはオレより身長があるんだよ。会うたびすくすく育つツバキを見て、羨ましくてさ。
「ここに連れておいで。首に縄つけてでも。もし来ないなら……」
ルイは指を鳴らすと杖を取り出した。
「私が魔法で引き寄せるって脅しなよ」
ルイの言葉にツバキは絶句。まあ、ルイはやるって言ったら本当に実行するぞ。それを知ってるツバキは踵を返すと、シラユキが隠れてる場所に走って行った、と思う。
「どうしてそう、悪党になるんだよ」
「酷い言い様だね。こうでもしないと、シラユキはいつまでも私達の前には出てこないよ。何年会ってないと思ってるの」
「そうなんだけどさ」
オレ達二人はもう何年もシラユキに会ってねぇもんな。綺麗になってるとは思うけどさ。
終わり。
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