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ヒロインは本人の知らぬ間に狙われる
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僕の名前はフレド・アシュタール。成人してはいるが背が小さくて童顔でいまだに13歳くらいと間違われる。アルバート様の子供バージョンと並んでも違和感ないだろう。そんな僕がアリスに気に入られて婚約まで来たのは家のためだった。アシュタール家には特産品があるが特産品の有効活用が見出だせなかった。
そのまま売るだけでは利益がでない。それに領地の規模も小さい田舎貴族。僕がアリスに気に入られたこととイルガー家がアシュタール領の特産品を必要としていたから婚約まで来たのだ。僕のわがままでアリスと婚約破棄して妹のセリーヌと結ばれたけど。イルガー家は承諾してくれた。
なのに、何故僕は知らない男達に追いかけられているんだろう!?ねぇ、僕何かしましたか!?
迷路のような路地裏を走る。
「なんで、なんで!?」
わけがわからない。
「おい、こっちだ!!」
その声に吸い寄せられるように走る。開けられていた裏口らしい扉の中に飛び込むとバタンとしまる。男がニコニコと僕を見ていた。
「いらっしゃーい、フレド様」
「……へ?」
神様、僕は何かしましたか……?婚約破棄が駄目だったのですか?
怖くて涙と震えが止まらない。
「なんだ?」
「私の…何してくれてんのよ!!」
女性の声だ……!危ないよ!!そう心配したあとドタンバタンと何かが倒れたりガシャンと派手な音が聞こえる。だ、大丈夫かな?駄目だ、僕の腰が抜けているから立てない…。
ギィィと部屋の扉が開いてセリーヌとアリスが見えた。
「フレド様大丈夫ですか?」
僕は血塗れの二人を見て気を失った。しかもアリス羽根が……。
「アシュタールの特産品狙いだな」
「迷惑極まりない話ですわね」
「おそらくアリスと婚約破棄した話だけが出回ってアシュタール家がまだイルガー家と関わりがあるのを知らないバカの犯行だろう」
「いくらなんでもバカすぎない……?」
「泥棒とは総じて頭が弱く愚かだと言う話だ」
さっきから酷い話し合いが行われている気がする……。僕はゆっくり目を開けた。アルバート様とアリス、セリーヌがいた。僕に気づいたセリーヌが僕を優しく抱きしめた。
「フレド様、ご無事でよかったです」
「ごめん心配かけて。あとありがとう助けに来てくれて……でもなんでわかったの?」
「それはセリーヌがフレド君に渡した羽根のおかげだよ」
「羽根ってこの御守り?」
光っていた黒い羽は光を失っていた。綺麗だなと胸ポケットに入れていたのだ。光らないとちょっと怖い。
「それは所有者を追跡できるのですわ」
「え!?そんな事できるの?」
「ですからフレド様に異変を感じ駆けつけた次第ですわ」
「そうだったんだ。凄い魔道具だね」
「魔道具ではございません」
バサッとアリスの背中に黒い羽が生える。ひらひらと羽根が舞い落ちる。そうか、アリスが苦しんでたのは知ってたけどこれかー。
僕は再び意識を手放した。
そのまま売るだけでは利益がでない。それに領地の規模も小さい田舎貴族。僕がアリスに気に入られたこととイルガー家がアシュタール領の特産品を必要としていたから婚約まで来たのだ。僕のわがままでアリスと婚約破棄して妹のセリーヌと結ばれたけど。イルガー家は承諾してくれた。
なのに、何故僕は知らない男達に追いかけられているんだろう!?ねぇ、僕何かしましたか!?
迷路のような路地裏を走る。
「なんで、なんで!?」
わけがわからない。
「おい、こっちだ!!」
その声に吸い寄せられるように走る。開けられていた裏口らしい扉の中に飛び込むとバタンとしまる。男がニコニコと僕を見ていた。
「いらっしゃーい、フレド様」
「……へ?」
神様、僕は何かしましたか……?婚約破棄が駄目だったのですか?
怖くて涙と震えが止まらない。
「なんだ?」
「私の…何してくれてんのよ!!」
女性の声だ……!危ないよ!!そう心配したあとドタンバタンと何かが倒れたりガシャンと派手な音が聞こえる。だ、大丈夫かな?駄目だ、僕の腰が抜けているから立てない…。
ギィィと部屋の扉が開いてセリーヌとアリスが見えた。
「フレド様大丈夫ですか?」
僕は血塗れの二人を見て気を失った。しかもアリス羽根が……。
「アシュタールの特産品狙いだな」
「迷惑極まりない話ですわね」
「おそらくアリスと婚約破棄した話だけが出回ってアシュタール家がまだイルガー家と関わりがあるのを知らないバカの犯行だろう」
「いくらなんでもバカすぎない……?」
「泥棒とは総じて頭が弱く愚かだと言う話だ」
さっきから酷い話し合いが行われている気がする……。僕はゆっくり目を開けた。アルバート様とアリス、セリーヌがいた。僕に気づいたセリーヌが僕を優しく抱きしめた。
「フレド様、ご無事でよかったです」
「ごめん心配かけて。あとありがとう助けに来てくれて……でもなんでわかったの?」
「それはセリーヌがフレド君に渡した羽根のおかげだよ」
「羽根ってこの御守り?」
光っていた黒い羽は光を失っていた。綺麗だなと胸ポケットに入れていたのだ。光らないとちょっと怖い。
「それは所有者を追跡できるのですわ」
「え!?そんな事できるの?」
「ですからフレド様に異変を感じ駆けつけた次第ですわ」
「そうだったんだ。凄い魔道具だね」
「魔道具ではございません」
バサッとアリスの背中に黒い羽が生える。ひらひらと羽根が舞い落ちる。そうか、アリスが苦しんでたのは知ってたけどこれかー。
僕は再び意識を手放した。
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