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目指せ!魔法学園
ep8 なんとかしてくれるんじゃないの?
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*
「はあ??イナバがなんとかしてくれるんじゃないの!?」
翌朝、部屋に運ばれてきた朝食を食べながら衝撃の事実を確認する。
「じゃあどうやって魔法学園に入学するんだよ!?」
「だからそれをこれから考えるんじゃろうが!」
「これから考えるって......」
ガックリと肩を落とした。
昨日、魔法学園と聞いてテンションが上がっていただけに落胆は大きかった。
一度上げてから落とされるのはちょっとキツイ。
「はぁー」
「なんじゃ。若いのに溜息なんぞつきおって」
「結局、お先真っ暗じゃんか」
「きっと方法はあるはずじゃ。元気を出せい」
「根拠もなく元気は出ないよ」
「こんのぉぉぉ......現代っ子め!!」
「そういう問題!?」
「外に出るぞ!気分転換じゃ!」
「えええ!?」
イナバに外へ連れ出されると......。
そこには見たことのない新鮮な、自然豊かな村の風景が広がっていた。
なんだか古い時代(江戸時代?もっと前?)の日本の田園風景に似ているような気もするけど......でもやっぱり違う。
ここは日本ではないんだ。
別次元の世界の国〔オリエンス〕なんだ......。
「手前味噌ですが、のどかで自然豊かで良い所でしょう?」
自ら案内をかって出てくれた村長がおだやかに微笑んだ。
「本島の都会から心身の疲れを癒しにいらっしゃる方もいるんですよ」
「ふんっ。ただのド田舎じゃろが。つまらん村じゃ」
俺の肩に乗った白兎が毒づいた。
「お、おい!いきなりそんな言いかた...」
「オイラは事実を言っただけじゃ」
「事実とかそういうことじゃなくて...」
とイナバを諌めようとしながら村長の様子をうかがったが、その顔は笑顔のまま。
「たしかに田舎です。八十神殿のような若者にはつまらないでしょうな」
「そ、そんなことは!」
「ホッホッホ。気にしないでいいですよ。ところで、イナバ様がなにか言いたそうですが?」
「ふんっ。オイ村長。魔法学園に何かツテはないか?」
「魔法学園に...ですか?ええと......それはまたなぜ?」
「実はな。この八十神少年をオリエンスの魔法学園に入れたいと思っておってな」
「なんと!八十神殿は魔法が使えるのですか?」
「八十神少年の中には大いなる力が眠っておる」
え、そうなの?
昨日はお茶を濁されたけど、俺ってやっぱり魔法使えるのか!
「といっても、眠ったままで終わってしまうかもしれんがな」
おいー!
結局どっちなんだ!
「だからこそ、そうならんように魔法学園でしっかりとした魔法教育を受けさせたいのじゃ」
あ、そういうことね。
イナバのやつ、なんだかんだで俺のこと、ちゃんと考えてくれているんだな。
「なるほど。ということは、来年の入学を目指されているというわけですかな?」
「え??」
俺とイナバの疑問の声がユニゾンした。
「来年??」
「魔法学園の今年度はすでに始まってしばらく経ってしまっていますからね」
「失念しとったぁ~!!」
叫ぶイナバ。
てゆーか、あんたがそれを忘れているってどういうことですか。
「いや、待てよ」
急になにか閃いたのか、イナバが腕を組んで考えてから、ぽんと手を叩いた。
「編入という手がある」
「そうか!編入か!でも方法は?」
「わからん!」
「わからんのかい!」
「じゃが...」
イナバはチラッと村長に視線を転じた。
しかし、うーんと唸った村長から出てきた答えは、期待外れのものだった。
「残念ですが、ツテはございません」
行き詰まった。
ということは......この島のこの村で、一年間ダラダラ過ごすの?
そう思った瞬間のこと。
ドガァァァァァァン!!
突如、近くでとんでもない爆音が鳴り響いた。
「はあ??イナバがなんとかしてくれるんじゃないの!?」
翌朝、部屋に運ばれてきた朝食を食べながら衝撃の事実を確認する。
「じゃあどうやって魔法学園に入学するんだよ!?」
「だからそれをこれから考えるんじゃろうが!」
「これから考えるって......」
ガックリと肩を落とした。
昨日、魔法学園と聞いてテンションが上がっていただけに落胆は大きかった。
一度上げてから落とされるのはちょっとキツイ。
「はぁー」
「なんじゃ。若いのに溜息なんぞつきおって」
「結局、お先真っ暗じゃんか」
「きっと方法はあるはずじゃ。元気を出せい」
「根拠もなく元気は出ないよ」
「こんのぉぉぉ......現代っ子め!!」
「そういう問題!?」
「外に出るぞ!気分転換じゃ!」
「えええ!?」
イナバに外へ連れ出されると......。
そこには見たことのない新鮮な、自然豊かな村の風景が広がっていた。
なんだか古い時代(江戸時代?もっと前?)の日本の田園風景に似ているような気もするけど......でもやっぱり違う。
ここは日本ではないんだ。
別次元の世界の国〔オリエンス〕なんだ......。
「手前味噌ですが、のどかで自然豊かで良い所でしょう?」
自ら案内をかって出てくれた村長がおだやかに微笑んだ。
「本島の都会から心身の疲れを癒しにいらっしゃる方もいるんですよ」
「ふんっ。ただのド田舎じゃろが。つまらん村じゃ」
俺の肩に乗った白兎が毒づいた。
「お、おい!いきなりそんな言いかた...」
「オイラは事実を言っただけじゃ」
「事実とかそういうことじゃなくて...」
とイナバを諌めようとしながら村長の様子をうかがったが、その顔は笑顔のまま。
「たしかに田舎です。八十神殿のような若者にはつまらないでしょうな」
「そ、そんなことは!」
「ホッホッホ。気にしないでいいですよ。ところで、イナバ様がなにか言いたそうですが?」
「ふんっ。オイ村長。魔法学園に何かツテはないか?」
「魔法学園に...ですか?ええと......それはまたなぜ?」
「実はな。この八十神少年をオリエンスの魔法学園に入れたいと思っておってな」
「なんと!八十神殿は魔法が使えるのですか?」
「八十神少年の中には大いなる力が眠っておる」
え、そうなの?
昨日はお茶を濁されたけど、俺ってやっぱり魔法使えるのか!
「といっても、眠ったままで終わってしまうかもしれんがな」
おいー!
結局どっちなんだ!
「だからこそ、そうならんように魔法学園でしっかりとした魔法教育を受けさせたいのじゃ」
あ、そういうことね。
イナバのやつ、なんだかんだで俺のこと、ちゃんと考えてくれているんだな。
「なるほど。ということは、来年の入学を目指されているというわけですかな?」
「え??」
俺とイナバの疑問の声がユニゾンした。
「来年??」
「魔法学園の今年度はすでに始まってしばらく経ってしまっていますからね」
「失念しとったぁ~!!」
叫ぶイナバ。
てゆーか、あんたがそれを忘れているってどういうことですか。
「いや、待てよ」
急になにか閃いたのか、イナバが腕を組んで考えてから、ぽんと手を叩いた。
「編入という手がある」
「そうか!編入か!でも方法は?」
「わからん!」
「わからんのかい!」
「じゃが...」
イナバはチラッと村長に視線を転じた。
しかし、うーんと唸った村長から出てきた答えは、期待外れのものだった。
「残念ですが、ツテはございません」
行き詰まった。
ということは......この島のこの村で、一年間ダラダラ過ごすの?
そう思った瞬間のこと。
ドガァァァァァァン!!
突如、近くでとんでもない爆音が鳴り響いた。
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