117 / 167
序章~狂戦士編
ep117 拉致
しおりを挟む
【登場人物】
☆クロー・ラキアード
主人公の青年。銀髪の魔剣使い。転生前は中年男。
ロットンやサンダースでの強敵との闘いを経て、魔導剣士(世間では魔剣使いと呼ばれている)として日増しに強くなっている。
☆謎の声
クローを異世界に導いたと思われる謎の存在。
アドバイスのみならず、その力で度々クローを手助けする。
謎に満ちたクローのサポーター的存在。
☆シヒロ・モリセット
作家を目指す十六歳の少女。
クローに助けられたことをきっかけに彼の旅に同行することに。
性格は素直で優しく、言葉も丁寧。
まだまだ見た目は幼いが、非凡な魔法の才を持つ。
☆トレブル
背の低い金髪のチンピラ。武器はダガーナイフ。
元々はフリーダムの幹部であるシヴィスの部下だったが、クローに敗れて彼の部下になる。
☆ブースト
スキンヘッドの肥満体系のチンピラ。武器は鈍器。
トレブル同様、シヴィスの部下だったがクローに敗れて彼の部下になる。
☆カレン・ホールズワース
国際平和維持軍(勇者軍)特別部隊隊長。
紅髪の美人魔法剣士で勇者の妹。
強力な魔法剣を行使し、強くも華麗な技を駆使して戦う。
サンダースでのキラースとの闘いではクローと共闘。
その後、クローとの決闘に敗れる。
☆エレサ
砂色の髪に紫色の瞳のダークエルフ。
強力な闇の魔法を使う。
キラースの手により身体に爆破魔術を施され、どうすることもできなかったが、クローに手によって解放される。
☆キラース
〔フリーダム〕の幹部。
狡猾で残忍な紫髪の爆破魔術師。
サンダースにてクロー達と戦うが、不利と見るや早々に退避。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サンダース北端から北西に約百キロ。
ならず者の街、ヘッドフィールド。
そこはギャング組織が支配する街だった。
お世辞にも豊かとは言えないその街には背の低い建物が点在し、風がよく吹き抜けている。
「ボス。本気でやるのか?その仕事」
襟足の短い髪をした盗賊風の女が確認するように言った。
「当然だ。一応オレにも立場ってもんがあるからなぁ」
黒く荒々しい長髪をした屈強そうな男が上半身のタトゥーを鈍く光らせて答えた。
「......気が進まんな」
「まあそう言うな。お前が適任なんだよ。頼むぜ、アイ」
「これが〔狂戦士〕と恐れられるお前が引き受ける仕事なのか?」
「仕方ねえさ。オレも〔フリーダム〕の幹部だしなぁ。まっ、そんなわけだから、元大盗賊のお前の偸盗術でちゃっちゃと拉致ってきてくれや。そのシヒロって小娘ちゃんをよ」
男の言葉にアイは面白くなさそうな顔で了承すると、そそくさと建物を出ていった。
「姉御!」
「アイの姉御!」
「行ってらっしゃいませ!」
アイが街路を歩いていると、部下たちのギャングどもが彼女に敬意を持った声をかけた。
「ああ...」
彼女は素っ気なく返事した。
「姉御...いつにもまして機嫌悪そうだな......」
部下どもは彼女の背中を見ながらヒソヒソと話した。
その日。
アイは夕闇に紛れるように街から姿を消した。
*
数日後。
その夜、クローはある者に呼び出されていつもの宿屋にはいなかった。
そのタイミングで事件は起こった。
「おいブースト!嬢ちゃんは見なかったか!?」
やけに切羽詰まったような表情のトレブルが宿屋の食堂で酒を飲むブーストに勢いよく尋ねた。
「なんだよ?嬢ちゃんはちょっと前に執筆するっつって部屋に行ったっきりで見てねえが」
「さっきから部屋にもどこにもいねえんだよ!」
「は?出てったところも見てねえぞ?」
「だから焦ってんだろうが!フリーダムの仕業かもしれねえ!クソッ!よりによってダンナが外している時に!」
しばらくして......。
「おいオマエ。なにをしている」
街の外れで馬に乗ろうとするローブの者に向かいエレサが声をかけた。
「なにをと言われても......街を出立するだけだが」
その者は静かに答えた。
「そういう意味じゃない。その背負っている娘をどうするんだ?」
エレサはその者が背負っているローブに包まれ眠る者について尋ねた。
「ああこれか?この娘は病気でね。別の街で医者に見せるつもりだ」
「その娘はシヒロという少女だ。返してもらおう」
「お前はこの娘の友人なのか?」
「オマエは何者だ。フリーダムか?」
「この娘の個人的な友人なのか?ダークエルフが魔剣使いの仲間にいるとは聞いていなかったが......」
「やはりオマエは...フリーダムか!」
エレサはその者にバッと飛びかかった。
その瞬間、その者はふわっとシヒロを馬に乗せると同時にパン!と馬を叩いて走らせた。
「おい!シヒロが落馬してケガしたらどうする!」
エレサが怒りの蹴りをローブの者へ放った。
バスッ!と見事に命中。と思いきや、彼女が撃ち込んだのは一枚の衣...すなわちローブのみ。
「ダークエルフ!宿屋にメッセージを残した!魔剣使いに伝えておけ!」
その者はいつの間にか疾駆していた馬に騎乗していた。
襟足の短い髪をした盗賊風の女は、おそろしいほどの腕前で見る見るうちに遠ざかっていく。
「ダメだ。下手に魔法を放てばシヒロが危ない。それにあの女......おそらくかなり強い」
エレサは悔しさを滲ませながら二の足を踏んだ。
夜のサンダースの街外れ......。
ひゅうっと肌寒い風がエレサの砂色の髪を冷たくなでて通りすぎた。
招かれざる訪問者は、まもなく馬の蹄の音とともにシヒロを連れ去って遠い闇に没していった。
☆クロー・ラキアード
主人公の青年。銀髪の魔剣使い。転生前は中年男。
ロットンやサンダースでの強敵との闘いを経て、魔導剣士(世間では魔剣使いと呼ばれている)として日増しに強くなっている。
☆謎の声
クローを異世界に導いたと思われる謎の存在。
アドバイスのみならず、その力で度々クローを手助けする。
謎に満ちたクローのサポーター的存在。
☆シヒロ・モリセット
作家を目指す十六歳の少女。
クローに助けられたことをきっかけに彼の旅に同行することに。
性格は素直で優しく、言葉も丁寧。
まだまだ見た目は幼いが、非凡な魔法の才を持つ。
☆トレブル
背の低い金髪のチンピラ。武器はダガーナイフ。
元々はフリーダムの幹部であるシヴィスの部下だったが、クローに敗れて彼の部下になる。
☆ブースト
スキンヘッドの肥満体系のチンピラ。武器は鈍器。
トレブル同様、シヴィスの部下だったがクローに敗れて彼の部下になる。
☆カレン・ホールズワース
国際平和維持軍(勇者軍)特別部隊隊長。
紅髪の美人魔法剣士で勇者の妹。
強力な魔法剣を行使し、強くも華麗な技を駆使して戦う。
サンダースでのキラースとの闘いではクローと共闘。
その後、クローとの決闘に敗れる。
☆エレサ
砂色の髪に紫色の瞳のダークエルフ。
強力な闇の魔法を使う。
キラースの手により身体に爆破魔術を施され、どうすることもできなかったが、クローに手によって解放される。
☆キラース
〔フリーダム〕の幹部。
狡猾で残忍な紫髪の爆破魔術師。
サンダースにてクロー達と戦うが、不利と見るや早々に退避。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サンダース北端から北西に約百キロ。
ならず者の街、ヘッドフィールド。
そこはギャング組織が支配する街だった。
お世辞にも豊かとは言えないその街には背の低い建物が点在し、風がよく吹き抜けている。
「ボス。本気でやるのか?その仕事」
襟足の短い髪をした盗賊風の女が確認するように言った。
「当然だ。一応オレにも立場ってもんがあるからなぁ」
黒く荒々しい長髪をした屈強そうな男が上半身のタトゥーを鈍く光らせて答えた。
「......気が進まんな」
「まあそう言うな。お前が適任なんだよ。頼むぜ、アイ」
「これが〔狂戦士〕と恐れられるお前が引き受ける仕事なのか?」
「仕方ねえさ。オレも〔フリーダム〕の幹部だしなぁ。まっ、そんなわけだから、元大盗賊のお前の偸盗術でちゃっちゃと拉致ってきてくれや。そのシヒロって小娘ちゃんをよ」
男の言葉にアイは面白くなさそうな顔で了承すると、そそくさと建物を出ていった。
「姉御!」
「アイの姉御!」
「行ってらっしゃいませ!」
アイが街路を歩いていると、部下たちのギャングどもが彼女に敬意を持った声をかけた。
「ああ...」
彼女は素っ気なく返事した。
「姉御...いつにもまして機嫌悪そうだな......」
部下どもは彼女の背中を見ながらヒソヒソと話した。
その日。
アイは夕闇に紛れるように街から姿を消した。
*
数日後。
その夜、クローはある者に呼び出されていつもの宿屋にはいなかった。
そのタイミングで事件は起こった。
「おいブースト!嬢ちゃんは見なかったか!?」
やけに切羽詰まったような表情のトレブルが宿屋の食堂で酒を飲むブーストに勢いよく尋ねた。
「なんだよ?嬢ちゃんはちょっと前に執筆するっつって部屋に行ったっきりで見てねえが」
「さっきから部屋にもどこにもいねえんだよ!」
「は?出てったところも見てねえぞ?」
「だから焦ってんだろうが!フリーダムの仕業かもしれねえ!クソッ!よりによってダンナが外している時に!」
しばらくして......。
「おいオマエ。なにをしている」
街の外れで馬に乗ろうとするローブの者に向かいエレサが声をかけた。
「なにをと言われても......街を出立するだけだが」
その者は静かに答えた。
「そういう意味じゃない。その背負っている娘をどうするんだ?」
エレサはその者が背負っているローブに包まれ眠る者について尋ねた。
「ああこれか?この娘は病気でね。別の街で医者に見せるつもりだ」
「その娘はシヒロという少女だ。返してもらおう」
「お前はこの娘の友人なのか?」
「オマエは何者だ。フリーダムか?」
「この娘の個人的な友人なのか?ダークエルフが魔剣使いの仲間にいるとは聞いていなかったが......」
「やはりオマエは...フリーダムか!」
エレサはその者にバッと飛びかかった。
その瞬間、その者はふわっとシヒロを馬に乗せると同時にパン!と馬を叩いて走らせた。
「おい!シヒロが落馬してケガしたらどうする!」
エレサが怒りの蹴りをローブの者へ放った。
バスッ!と見事に命中。と思いきや、彼女が撃ち込んだのは一枚の衣...すなわちローブのみ。
「ダークエルフ!宿屋にメッセージを残した!魔剣使いに伝えておけ!」
その者はいつの間にか疾駆していた馬に騎乗していた。
襟足の短い髪をした盗賊風の女は、おそろしいほどの腕前で見る見るうちに遠ざかっていく。
「ダメだ。下手に魔法を放てばシヒロが危ない。それにあの女......おそらくかなり強い」
エレサは悔しさを滲ませながら二の足を踏んだ。
夜のサンダースの街外れ......。
ひゅうっと肌寒い風がエレサの砂色の髪を冷たくなでて通りすぎた。
招かれざる訪問者は、まもなく馬の蹄の音とともにシヒロを連れ去って遠い闇に没していった。
0
あなたにおすすめの小説
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる