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ep19 プレゼン
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「ううむ。そうじゃな」
バーバラは顎に手を当てて考えている。
大成は心の中で「よしっ」と気合を入れる。
プレゼン開始。
「魔法による便益は、一部の人間にしか享受できないものです。多くの人間は魔法が使えないし、バーバラさんのような魔導師の数も限られています。かといって魔導具はレアで値段も高い。
そこでです。一般庶民にも簡単に手に入る、安くて便利で使いやすい魔導具があったらどうでしょう?
今、世の中は、まだまだ戦後の大変な時期ですよね。中でもとりわけ一般庶民はそうでしょう。
俺のアイディアを形にして実現できれば、そんな人々の生活を少しでも豊かなものにするために貢献できると思うんです」
これはビジネスのプレゼンというより演説かもな、と大成は自分で思った。
でも、今ここで伝えるのは、こういう内容でいい。
事業の具体的な内容よりも、情熱を伝えるべきなんだ。
「......ふふ。ふふふ。ほっほっほ!」
突然、バーバラが愉快に笑い出した。
大成はきょとんとする。
俺、なんかオカシなこと言ったかな?
「あ、あの、バーバラさん?」
「ほっほっほ。いやいや、つい笑ってしまったわい」
「はあ」
「若さとは財産じゃな」
「ええと、ありがとうございます?」
「果たして未来の大物なのか無謀な馬鹿者か、わしにはわからん」
「はい......」
「しかし、たとえ無謀な馬鹿者だとしても、こんな大変な時代だからこそ、そういう人間が必要なのかもしれん」
バーバラはなぜかビーチャムに微笑みかけた。
「そういうものかな......」
ビーチャムはバツが悪そうに目を逸らした。
そんな彼にバーバラは目を細め、大成に向き直る。
「まっ、やってみたらええじゃろうて」
「バーバラさんにもお手伝いいただけないでないでしょうか。すぐには無理ですが、対価も支払います」
すかさず大成は畳みかけた。
まだバーバラという人物のことはよくわからない。
だけどここはイケると判断したのだ。
「わしにか?」
「そうです」
「わしのことをよう知らんのにか?」
「少なくともバーバラさんにはビーチャム博士との信頼関係がある。違いますか?」
「違わんな」
「今はその事実さえあれば充分です。俺は、これだと思ったことにはとことん突き進む人間なんです」
嘘じゃなかった。
実際、そうやってきて今の自分がある。
大成にはそういう所が多分にあった。
「ほっほっほ!これはまたまた!」
再びバーバラが笑い出した。
どういうわけかとても嬉しそうだ。
「バーバラさん?」
「すまんすまん。タイセーじゃったな。なぜお主がレオの助手になったのか、よーくわかったわい」
「それはどういう意味でしょう?」
「類は友を呼ぶってことじゃ」
「え?」
大成はビーチャムを見た。
ビーチャムは複雑な表情を浮かべていた。
「ま、手伝いぐらいなら構わんよ」
バーバラが不意に言った。
その表情は面白がっているようだった。
「ありがとうございます!」
「さて、わしはそろそろ帰る。次は一週間後に来る。それまで二人で頑張ってみなさい」
「はい!頑張ります!」
「いや、僕はまだ承諾していないぞ」
威勢よく返事する大成に対して、ビーチャムは当惑していた。
「バーバラさんも応援してくれてるんだ。頑張りましょう、ビーチャム博士」
大成は勝ち誇ったように笑いかけた。
バーバラは顎に手を当てて考えている。
大成は心の中で「よしっ」と気合を入れる。
プレゼン開始。
「魔法による便益は、一部の人間にしか享受できないものです。多くの人間は魔法が使えないし、バーバラさんのような魔導師の数も限られています。かといって魔導具はレアで値段も高い。
そこでです。一般庶民にも簡単に手に入る、安くて便利で使いやすい魔導具があったらどうでしょう?
今、世の中は、まだまだ戦後の大変な時期ですよね。中でもとりわけ一般庶民はそうでしょう。
俺のアイディアを形にして実現できれば、そんな人々の生活を少しでも豊かなものにするために貢献できると思うんです」
これはビジネスのプレゼンというより演説かもな、と大成は自分で思った。
でも、今ここで伝えるのは、こういう内容でいい。
事業の具体的な内容よりも、情熱を伝えるべきなんだ。
「......ふふ。ふふふ。ほっほっほ!」
突然、バーバラが愉快に笑い出した。
大成はきょとんとする。
俺、なんかオカシなこと言ったかな?
「あ、あの、バーバラさん?」
「ほっほっほ。いやいや、つい笑ってしまったわい」
「はあ」
「若さとは財産じゃな」
「ええと、ありがとうございます?」
「果たして未来の大物なのか無謀な馬鹿者か、わしにはわからん」
「はい......」
「しかし、たとえ無謀な馬鹿者だとしても、こんな大変な時代だからこそ、そういう人間が必要なのかもしれん」
バーバラはなぜかビーチャムに微笑みかけた。
「そういうものかな......」
ビーチャムはバツが悪そうに目を逸らした。
そんな彼にバーバラは目を細め、大成に向き直る。
「まっ、やってみたらええじゃろうて」
「バーバラさんにもお手伝いいただけないでないでしょうか。すぐには無理ですが、対価も支払います」
すかさず大成は畳みかけた。
まだバーバラという人物のことはよくわからない。
だけどここはイケると判断したのだ。
「わしにか?」
「そうです」
「わしのことをよう知らんのにか?」
「少なくともバーバラさんにはビーチャム博士との信頼関係がある。違いますか?」
「違わんな」
「今はその事実さえあれば充分です。俺は、これだと思ったことにはとことん突き進む人間なんです」
嘘じゃなかった。
実際、そうやってきて今の自分がある。
大成にはそういう所が多分にあった。
「ほっほっほ!これはまたまた!」
再びバーバラが笑い出した。
どういうわけかとても嬉しそうだ。
「バーバラさん?」
「すまんすまん。タイセーじゃったな。なぜお主がレオの助手になったのか、よーくわかったわい」
「それはどういう意味でしょう?」
「類は友を呼ぶってことじゃ」
「え?」
大成はビーチャムを見た。
ビーチャムは複雑な表情を浮かべていた。
「ま、手伝いぐらいなら構わんよ」
バーバラが不意に言った。
その表情は面白がっているようだった。
「ありがとうございます!」
「さて、わしはそろそろ帰る。次は一週間後に来る。それまで二人で頑張ってみなさい」
「はい!頑張ります!」
「いや、僕はまだ承諾していないぞ」
威勢よく返事する大成に対して、ビーチャムは当惑していた。
「バーバラさんも応援してくれてるんだ。頑張りましょう、ビーチャム博士」
大成は勝ち誇ったように笑いかけた。
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