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ep62 利益
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複数の寝息がスースーと響く研究室。
外からは鳥のさえずりが聞こえ、窓からは朝の光が射している。
「起きろ馬鹿ども!!」
寝室から出てきたビーチャムは怒声を響かせた。
三人は重たい瞼を擦りながらゆっくりとひらく。
「あ、レオくん、おはよぉ~」
ナナラが並べた椅子に横になっていた体を起こすと、ビーチャムが怒りの視線を突き刺した。
「泊めるなんて言ってなかったぞ」
「ええー、わたしだけじゃないじゃん」
「そうだな。キース、貴様も早く起きろ」
「す、すいません......」
机に突っ伏していたキースも、マッシュルームヘアーの頭を起こして丸眼鏡をかけ直した。
こうしてやっと客ふたりが欠伸をしながら起き上がる中、未だぐでんと床に倒れたままの男がいる。
「おいタイセー!」
ビーチャムが声を荒げる。
しかし返事がない。
ビーチャムは大きくため息をつくが、すぐに諦めの表情を浮かべる。
「やはり疲れが溜まっていたんだな」
「なんかタイセーにだけやさしくない?」
口を尖らせたナナラからクレームが入るも、ビーチャムは相手にしない。
「あ、あの、ぼく、今日は朝からギルドに行かなければならないので失礼します」
キースはドタバタと帰り支度をして、慌てて帰っていった。
彼に笑顔で手を振っていたナナラへ、改めてビーチャムが睨みつける。
「貴様はいつ帰るんだ」
「わたしももう一員なんだからいいじゃん」
「それとこれとは別だ」
「今日はどうするの?」
「タイセー次第だ」
「じゃあタイセーが起きるまで待ってる」
「じゃあタイセーが起きるまで外で待ってろ」
「いやだ。ここで待つ」
「ダメだ。外で待て」
ナナラとビーチャムは猫のように微妙な距離感で睨み合う。
「......朝からなにやってんだ」
そこへやっと大成が眠たそうに起きてきた。
「やっと起きたか」
「タイセーおはよ~」
大成は眉間に皺を寄せながら重々しく椅子へ腰かけると、親指でこめかみを押さえる。
「つい飲みすぎてしまった......」
「だいじょーぶ?」
正面に座ったナナラが顔を覗き込む。
「てゆーかナナラも結構飲んでたよな」
「飲んでたよ?」
「ナナラは大丈夫なのか」
「わたしはぜんぜんだいじょーぶい!」
ピースサインを作って白い歯を見せるナナラ。
朝から元気いっぱいだ。
後ろに立っていたビーチャムは顔を曇らせるが、大成は今後のことを頭に浮かべて頼もしく思う。
「事業が大きくなって、接待が必要な時は、ナナラにも同席願うか」
「せったい??」
「いや、何でもない」
「で、今日はどうする?」
ビーチャムが切り出した。
「とりあえずその女にメラパッチンの増産を手伝わせるか。体力だけはありそうだからな」
「わたしはナナラだよ。その女じゃない」
ナナラはむぅーっと頬を膨らます。
「そうだな。またいつ反響があるかわからないし、さっそく始めよう。ダニエルさんが欲しがってた分は今日のうちに作って持っていきたいし」
ダルい体を自分で揉みほぐしながら大成はビーチャムに賛同する。
それから簡単に詳細を話し合うと、今日の予定が決まった。
「じゃあ、わたしはいったん宿に戻るね」
ナナラは立ち上がって玄関に向かい歩き出した。
その時。
「あの、タイセー」
急に途中で立ち止まって振り向いた。
「どうした?」
「ひとつ、伝えておかなきゃいけないことがあって......」
なんだろう、と大成は疑問の視線を向ける。
俄かにナナラはもじもじとする。
「わたしね、やっぱりC級の昇級試験は受けようと思ってて......」
「それって、魔導師の昇級試験?」
「そうだ」
大成の疑問にビーチャムが答える。
「魔導師の昇級試験は年に一回行われている。今年の試験は先々月だったから、次回は来年だな」
「ということは、ナナラは来年その試験に受けるってことか。でもそれがどうしたんだ?」
「えっ、だって」
ナナラはあたふたと焦りだす。
「実技もそうだけど、筆記もあるから勉強もしなきゃいけないし?」
「うん。で?」
タイセーはきょとんとする。
「いや、だから、そうなると、ビジネスをできなくなるかもしれないし」
「試験って、難しいのか?」
「C級は難しくないって、みんなは言うけど......わたしには難しいの!」
キーッとなるナナラへ、ビーチャムが冷たい一撃を放つ。
「貴様が馬鹿だからだろ」
「そうだよ!」
頬を紅潮させるナナラ。
「つまり、試験勉強のために仕事ができなくなるかもしれないってことを言いたいんだな?」
大成は落ち着いて確認する。
「うん」
「ここで仕事しながら勉強もすればいいんじゃないか?」
「えっ?」
「なんなら支援したっていい」
「えええ??」
「資格取得支援ってやつだ」
大成はニカッと笑った。
しかしナナラは理解できていない。
「な、なんで」
「ビーチャムにしたって、元々やっていた本来の研究もずっと続けているしな」
大成はビーチャムへ視線を投げた。
「僕が担っているのは基本的に魔導具の研究開発と製作だ。それは僕の研究に繋がるものでもある。両立に問題はない。実際に商品を売るために動いているのはタイセーだしな」
ビーチャムの説明を受け、ナナラは目を丸くする。
「そ、そうなんだ」
「だから、ナナラはナナラで自分自身で持っている目標は大事にしてくれていいんだ」
大成はナナラに歩み寄っていくと、安心させるように微笑んだ。
「な、なんで、そこまでわたしに良くしてくれるの?」
もじもじとしながらナナラは上目遣いで訊く。
大成は揺るぎのない眼差しを向けて言った。
「社員の成長は社会の利益。企業は社会の利益を忘れてはならない。俺の尊敬する師匠の言葉だ。人間が成長して事業も成長する。ナナラの成長は、俺のビジネスの一環だよ」
ナナラは目を見開いた。
次第に胸に熱いものが広がる。
この出会いは、わたしにとってとても重要で、かけがえのないものになるかもしれない。
そしてナナラは思う。
タイセーの進む道に、わたしもついて行ってみたい。
「ありがとう、ございます......」
ナナラはしおらしく言った。
頬はあたたかく染まり、瞳は陽だまりのように光っている。
「本当に、不思議な男だ」
ビーチャムが小声で呟く。
この時、ナナラ以上に感じ入っていたのはビーチャムかもしれない。
外からは鳥のさえずりが聞こえ、窓からは朝の光が射している。
「起きろ馬鹿ども!!」
寝室から出てきたビーチャムは怒声を響かせた。
三人は重たい瞼を擦りながらゆっくりとひらく。
「あ、レオくん、おはよぉ~」
ナナラが並べた椅子に横になっていた体を起こすと、ビーチャムが怒りの視線を突き刺した。
「泊めるなんて言ってなかったぞ」
「ええー、わたしだけじゃないじゃん」
「そうだな。キース、貴様も早く起きろ」
「す、すいません......」
机に突っ伏していたキースも、マッシュルームヘアーの頭を起こして丸眼鏡をかけ直した。
こうしてやっと客ふたりが欠伸をしながら起き上がる中、未だぐでんと床に倒れたままの男がいる。
「おいタイセー!」
ビーチャムが声を荒げる。
しかし返事がない。
ビーチャムは大きくため息をつくが、すぐに諦めの表情を浮かべる。
「やはり疲れが溜まっていたんだな」
「なんかタイセーにだけやさしくない?」
口を尖らせたナナラからクレームが入るも、ビーチャムは相手にしない。
「あ、あの、ぼく、今日は朝からギルドに行かなければならないので失礼します」
キースはドタバタと帰り支度をして、慌てて帰っていった。
彼に笑顔で手を振っていたナナラへ、改めてビーチャムが睨みつける。
「貴様はいつ帰るんだ」
「わたしももう一員なんだからいいじゃん」
「それとこれとは別だ」
「今日はどうするの?」
「タイセー次第だ」
「じゃあタイセーが起きるまで待ってる」
「じゃあタイセーが起きるまで外で待ってろ」
「いやだ。ここで待つ」
「ダメだ。外で待て」
ナナラとビーチャムは猫のように微妙な距離感で睨み合う。
「......朝からなにやってんだ」
そこへやっと大成が眠たそうに起きてきた。
「やっと起きたか」
「タイセーおはよ~」
大成は眉間に皺を寄せながら重々しく椅子へ腰かけると、親指でこめかみを押さえる。
「つい飲みすぎてしまった......」
「だいじょーぶ?」
正面に座ったナナラが顔を覗き込む。
「てゆーかナナラも結構飲んでたよな」
「飲んでたよ?」
「ナナラは大丈夫なのか」
「わたしはぜんぜんだいじょーぶい!」
ピースサインを作って白い歯を見せるナナラ。
朝から元気いっぱいだ。
後ろに立っていたビーチャムは顔を曇らせるが、大成は今後のことを頭に浮かべて頼もしく思う。
「事業が大きくなって、接待が必要な時は、ナナラにも同席願うか」
「せったい??」
「いや、何でもない」
「で、今日はどうする?」
ビーチャムが切り出した。
「とりあえずその女にメラパッチンの増産を手伝わせるか。体力だけはありそうだからな」
「わたしはナナラだよ。その女じゃない」
ナナラはむぅーっと頬を膨らます。
「そうだな。またいつ反響があるかわからないし、さっそく始めよう。ダニエルさんが欲しがってた分は今日のうちに作って持っていきたいし」
ダルい体を自分で揉みほぐしながら大成はビーチャムに賛同する。
それから簡単に詳細を話し合うと、今日の予定が決まった。
「じゃあ、わたしはいったん宿に戻るね」
ナナラは立ち上がって玄関に向かい歩き出した。
その時。
「あの、タイセー」
急に途中で立ち止まって振り向いた。
「どうした?」
「ひとつ、伝えておかなきゃいけないことがあって......」
なんだろう、と大成は疑問の視線を向ける。
俄かにナナラはもじもじとする。
「わたしね、やっぱりC級の昇級試験は受けようと思ってて......」
「それって、魔導師の昇級試験?」
「そうだ」
大成の疑問にビーチャムが答える。
「魔導師の昇級試験は年に一回行われている。今年の試験は先々月だったから、次回は来年だな」
「ということは、ナナラは来年その試験に受けるってことか。でもそれがどうしたんだ?」
「えっ、だって」
ナナラはあたふたと焦りだす。
「実技もそうだけど、筆記もあるから勉強もしなきゃいけないし?」
「うん。で?」
タイセーはきょとんとする。
「いや、だから、そうなると、ビジネスをできなくなるかもしれないし」
「試験って、難しいのか?」
「C級は難しくないって、みんなは言うけど......わたしには難しいの!」
キーッとなるナナラへ、ビーチャムが冷たい一撃を放つ。
「貴様が馬鹿だからだろ」
「そうだよ!」
頬を紅潮させるナナラ。
「つまり、試験勉強のために仕事ができなくなるかもしれないってことを言いたいんだな?」
大成は落ち着いて確認する。
「うん」
「ここで仕事しながら勉強もすればいいんじゃないか?」
「えっ?」
「なんなら支援したっていい」
「えええ??」
「資格取得支援ってやつだ」
大成はニカッと笑った。
しかしナナラは理解できていない。
「な、なんで」
「ビーチャムにしたって、元々やっていた本来の研究もずっと続けているしな」
大成はビーチャムへ視線を投げた。
「僕が担っているのは基本的に魔導具の研究開発と製作だ。それは僕の研究に繋がるものでもある。両立に問題はない。実際に商品を売るために動いているのはタイセーだしな」
ビーチャムの説明を受け、ナナラは目を丸くする。
「そ、そうなんだ」
「だから、ナナラはナナラで自分自身で持っている目標は大事にしてくれていいんだ」
大成はナナラに歩み寄っていくと、安心させるように微笑んだ。
「な、なんで、そこまでわたしに良くしてくれるの?」
もじもじとしながらナナラは上目遣いで訊く。
大成は揺るぎのない眼差しを向けて言った。
「社員の成長は社会の利益。企業は社会の利益を忘れてはならない。俺の尊敬する師匠の言葉だ。人間が成長して事業も成長する。ナナラの成長は、俺のビジネスの一環だよ」
ナナラは目を見開いた。
次第に胸に熱いものが広がる。
この出会いは、わたしにとってとても重要で、かけがえのないものになるかもしれない。
そしてナナラは思う。
タイセーの進む道に、わたしもついて行ってみたい。
「ありがとう、ございます......」
ナナラはしおらしく言った。
頬はあたたかく染まり、瞳は陽だまりのように光っている。
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