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第2章
11話 魔道具の試用
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魔道具の試用
「実際に使ってみるかい?」
メリリは、試したそうに見ているシオンに笑いながらそう言った。
「ぜひお願いします。」
今すぐ使えることにシオンは、目を輝かせすぐさま答える。メリリは、はしゃいでいるシオンを裏にある庭の方に連れていった。
「ここなら、大丈夫だろう。」
メリリも、その魔道具の効果を見たことがなくどんなものかわからないためとてもワクワクしていた。もっとも、シオンのはしゃぎ具合のおかげで全く気付いていなかったが。
「これは、魔力を注げばいいんですか?」
イヤリングを耳につけメリリに聞く。
「多分そうだよ。他の魔道具と一緒なら魔力を込めればいいだけだと思うけど。」
魔道具によっては使用方法が違うものもあるため正直謎が多い。魔道具にも意志があるとは言ったもののここまで頑固な魔道具は珍しい。
「わかりました。」
シオンは、耳につけたイヤリングに集中して魔力を込めた。すると、半透明のガラスみたいなものがシオンを中心に半径2メートルくらいに現れた。
音や風の疎外感は無く、結界としての役割を持っているのか不安になる。そこで、自分が鑑定を持っていることに気が付きイヤリングを鑑定した。その結果がこれだ。
害意の結界(イヤリング)
階級:王級
詳細:害意、敵意を持ったモノすべてを遮断する結界。魔法、物理関係なく遮断する。また、悪意のある人間や魔物に対しても有効。魔力量により範囲が広くなる。一度結界を構築した場合、もう一度結界を構築するまで魔力は必要としない。一度に構築することが出来る結界は3つまで。4つ目を構築すると1つ目の結界が消滅する。
ここで、魔道具の階級について説明しておこう。上から順に神級、帝王級、王級、最上級、上級、中級、下級に分かれていてその力関係は神級>>>>帝王級>>>王級>>最上級>上級>中級>下級となっている。最上級の魔道具が作れれば一人前と言われているレベルである。ちなみに、武器に関しても同様である。
魔法で、結界等は持続し続ける限り魔力が必要となる。それを、必要としないこのイヤリングはとてもいいものだとうかがえる。
カンカンカンカン
イヤリングを試していた時、遠くで大きな鐘が鳴り響いた。
「この鐘は、緊急事態を伝える鐘。メリリ婆ちゃんちょっと外を見てくる。」
「待ちなさい。子供は危ないから...」
シオンは、メリリが止める間もなく走って外へ出た。
“シオンよく憶えておきなさい。貴族は、平民を守る義務があるんだ。だからこそ、体力をつけ武力を持つのだ。それをはき違えないようにな。”アルフレッドに言われたその言葉がシオンの頭の中をよぎった。
音を鳴らしている西門へシオンは急いで向かった。
「実際に使ってみるかい?」
メリリは、試したそうに見ているシオンに笑いながらそう言った。
「ぜひお願いします。」
今すぐ使えることにシオンは、目を輝かせすぐさま答える。メリリは、はしゃいでいるシオンを裏にある庭の方に連れていった。
「ここなら、大丈夫だろう。」
メリリも、その魔道具の効果を見たことがなくどんなものかわからないためとてもワクワクしていた。もっとも、シオンのはしゃぎ具合のおかげで全く気付いていなかったが。
「これは、魔力を注げばいいんですか?」
イヤリングを耳につけメリリに聞く。
「多分そうだよ。他の魔道具と一緒なら魔力を込めればいいだけだと思うけど。」
魔道具によっては使用方法が違うものもあるため正直謎が多い。魔道具にも意志があるとは言ったもののここまで頑固な魔道具は珍しい。
「わかりました。」
シオンは、耳につけたイヤリングに集中して魔力を込めた。すると、半透明のガラスみたいなものがシオンを中心に半径2メートルくらいに現れた。
音や風の疎外感は無く、結界としての役割を持っているのか不安になる。そこで、自分が鑑定を持っていることに気が付きイヤリングを鑑定した。その結果がこれだ。
害意の結界(イヤリング)
階級:王級
詳細:害意、敵意を持ったモノすべてを遮断する結界。魔法、物理関係なく遮断する。また、悪意のある人間や魔物に対しても有効。魔力量により範囲が広くなる。一度結界を構築した場合、もう一度結界を構築するまで魔力は必要としない。一度に構築することが出来る結界は3つまで。4つ目を構築すると1つ目の結界が消滅する。
ここで、魔道具の階級について説明しておこう。上から順に神級、帝王級、王級、最上級、上級、中級、下級に分かれていてその力関係は神級>>>>帝王級>>>王級>>最上級>上級>中級>下級となっている。最上級の魔道具が作れれば一人前と言われているレベルである。ちなみに、武器に関しても同様である。
魔法で、結界等は持続し続ける限り魔力が必要となる。それを、必要としないこのイヤリングはとてもいいものだとうかがえる。
カンカンカンカン
イヤリングを試していた時、遠くで大きな鐘が鳴り響いた。
「この鐘は、緊急事態を伝える鐘。メリリ婆ちゃんちょっと外を見てくる。」
「待ちなさい。子供は危ないから...」
シオンは、メリリが止める間もなく走って外へ出た。
“シオンよく憶えておきなさい。貴族は、平民を守る義務があるんだ。だからこそ、体力をつけ武力を持つのだ。それをはき違えないようにな。”アルフレッドに言われたその言葉がシオンの頭の中をよぎった。
音を鳴らしている西門へシオンは急いで向かった。
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