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第3章
59話 Sクラスと生徒会
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Sクラスと生徒会
シオンたち3人はSクラスの教室に入ったがまだ誰も来ていないみたいで教室は静まり返っていた。席は決まっていないらしく窓側の後ろの方に座ることにした。
シオンが窓側の一番後ろ、その隣がラウル、シオンの前がリーナという感じだ。席に座り少し話をしていると次々とほかの生徒たちも入ってきた。そして、担任らしき先生も入ってきた。
「おう、お前ら席に着け。今日は、自己紹介とこれからの説明をして終わりだからよく聞いておけよ。まず、俺はこのクラスの担任でクローズだ。戦闘系の科目を担当している。じゃあ、主席から順に自己紹介をしてもらおうか。」
そう言って、クローズ先生がこっちを見た。シオンは、クローズの立ち姿や動きに無駄がないことに気づき強者の雰囲気を感じた。
「入学式でも挨拶をしたのですが、シオン・エヴァンズと言います。貴族とか関係なく接してもらえればと思います。よろしくお願いします。」
それから、リーナ、ラウルと順番に自己紹介をしていった。長かったので省略して名前だけ言っていくことにする。
俺、ラウル、リーナ、マリア、アルト、ソフィア、エルザ、クリス、ベルメル、ミーゴだ。なんと、ミーゴもギリギリSクラスに入ることが出来ている。貴族の家は小さいころから家庭教師を雇ったりするのでどうしても平民と差がついてしまうんだとか。Sクラスで貴族じゃないのはラウルだけだ。
「よし、自己紹介が終わったところでこれからのことについて説明するからな。最初に、この学園で権力などで相手を蹴落とそうとする輩は即刻退学にするからそのつもりでいてくれ。それから、この学園は五英傑というものがある。1年から8年までの全生徒の中から強い5人が選ばれる。知力、精神力、そして武力、その3つを兼ね備えたものが選ばれることとなるので頑張るように。最後にSクラスはいろいろな会から勧誘を受けると思うからそのつもりで。ほかに何か質問のある者はいるか?・・・いないみたいだな。それでは、解散だ。」
先生の話が終わり教室を出ようとしたとき、教室の周りにはたくさんの人だかりができていた。
色々な会の勧誘みたいだ。ほんとに色々あるみたいで魔法研究会や、武道研究会、魔道具研究会など面白そうだなと思って聞いているよく知っている人物が声をかけてきた。
「シオンとラウル君とカテリーナさんは生徒会においで。」
「あ、グロス兄様。生徒会というのは?」
グロスが声をかけてきたのだ。
「生徒会というのは、リーダー的存在の会だよ。色々なところで指揮をとったり、みんなをまとめたりするのが主な活動かな。」
シオンは、めんどくさそうだと思って断ろうとしたのだがグロスによって阻止されてしまい断ることが出来なかった。そして、結局生徒会に入ることになってしまった。
「さて、生徒会の部屋はここだよ。」
そう言って、連れてこられたのはとても大きくてきれいな部屋だった。ここだけ凄いお金がかかっているように感じるのだが...。そう思い、グロスを見ると察してくれて説明してくれた。
「元々は第一王子が作った会でこんなに豪華になっているのさ。そしてこの会の顧問は校長である陛下と、1年のSクラスの担任のクローズ先生なんだよ。陛下はわかっていると思うけどクローズ先生も元SSランクの冒険者で今は冒険者を辞めて個々の教師をしているみたい。シオンは知っていると思うけど父さんとエミリア母さんはSSランクの冒険者でしょ?結構親しいらしいよ。」
やっぱりクローズ先生は、強いらしい。ギルマスより断然強い、もしかしたらうちの両親より強いかもしれないと思った。
「この話はこれくらいにして、みんな座ってね。今から自己紹介をしていくよ。」
自己紹介をしているうちにシオンはなんとも凄い会に入ってしまったと思うことになるのだった。
シオンたち3人はSクラスの教室に入ったがまだ誰も来ていないみたいで教室は静まり返っていた。席は決まっていないらしく窓側の後ろの方に座ることにした。
シオンが窓側の一番後ろ、その隣がラウル、シオンの前がリーナという感じだ。席に座り少し話をしていると次々とほかの生徒たちも入ってきた。そして、担任らしき先生も入ってきた。
「おう、お前ら席に着け。今日は、自己紹介とこれからの説明をして終わりだからよく聞いておけよ。まず、俺はこのクラスの担任でクローズだ。戦闘系の科目を担当している。じゃあ、主席から順に自己紹介をしてもらおうか。」
そう言って、クローズ先生がこっちを見た。シオンは、クローズの立ち姿や動きに無駄がないことに気づき強者の雰囲気を感じた。
「入学式でも挨拶をしたのですが、シオン・エヴァンズと言います。貴族とか関係なく接してもらえればと思います。よろしくお願いします。」
それから、リーナ、ラウルと順番に自己紹介をしていった。長かったので省略して名前だけ言っていくことにする。
俺、ラウル、リーナ、マリア、アルト、ソフィア、エルザ、クリス、ベルメル、ミーゴだ。なんと、ミーゴもギリギリSクラスに入ることが出来ている。貴族の家は小さいころから家庭教師を雇ったりするのでどうしても平民と差がついてしまうんだとか。Sクラスで貴族じゃないのはラウルだけだ。
「よし、自己紹介が終わったところでこれからのことについて説明するからな。最初に、この学園で権力などで相手を蹴落とそうとする輩は即刻退学にするからそのつもりでいてくれ。それから、この学園は五英傑というものがある。1年から8年までの全生徒の中から強い5人が選ばれる。知力、精神力、そして武力、その3つを兼ね備えたものが選ばれることとなるので頑張るように。最後にSクラスはいろいろな会から勧誘を受けると思うからそのつもりで。ほかに何か質問のある者はいるか?・・・いないみたいだな。それでは、解散だ。」
先生の話が終わり教室を出ようとしたとき、教室の周りにはたくさんの人だかりができていた。
色々な会の勧誘みたいだ。ほんとに色々あるみたいで魔法研究会や、武道研究会、魔道具研究会など面白そうだなと思って聞いているよく知っている人物が声をかけてきた。
「シオンとラウル君とカテリーナさんは生徒会においで。」
「あ、グロス兄様。生徒会というのは?」
グロスが声をかけてきたのだ。
「生徒会というのは、リーダー的存在の会だよ。色々なところで指揮をとったり、みんなをまとめたりするのが主な活動かな。」
シオンは、めんどくさそうだと思って断ろうとしたのだがグロスによって阻止されてしまい断ることが出来なかった。そして、結局生徒会に入ることになってしまった。
「さて、生徒会の部屋はここだよ。」
そう言って、連れてこられたのはとても大きくてきれいな部屋だった。ここだけ凄いお金がかかっているように感じるのだが...。そう思い、グロスを見ると察してくれて説明してくれた。
「元々は第一王子が作った会でこんなに豪華になっているのさ。そしてこの会の顧問は校長である陛下と、1年のSクラスの担任のクローズ先生なんだよ。陛下はわかっていると思うけどクローズ先生も元SSランクの冒険者で今は冒険者を辞めて個々の教師をしているみたい。シオンは知っていると思うけど父さんとエミリア母さんはSSランクの冒険者でしょ?結構親しいらしいよ。」
やっぱりクローズ先生は、強いらしい。ギルマスより断然強い、もしかしたらうちの両親より強いかもしれないと思った。
「この話はこれくらいにして、みんな座ってね。今から自己紹介をしていくよ。」
自己紹介をしているうちにシオンはなんとも凄い会に入ってしまったと思うことになるのだった。
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