家族もチート!?な貴族に転生しました。

夢見

文字の大きさ
68 / 84
第3章

67話 放課後

しおりを挟む
放課後

「ラウル、学校帰りにギルドに行こうか。」
「おう。」
「3人はどうする?」
リーナたちに聞くとリーナは用事があるため帰ると、ベルメルとソフィアはギルドに行くということだった。
「それじゃあ、リーナまた明日ね。」
リーナと別れて4人でギルドに向かった。

ギルドの中は、相変わらずにぎやかであった。周りの様子をチラ見しながら依頼の紙が貼ってある掲示板の前まで行き4人でどの依頼を受けるか相談することにした。
「オークの討伐とかでいいんじゃない?」
ラウルの提案に誰も意見がないようなので4人でカウンターまで持っていく。そこで、受理してもらいパーティーを組む手続きをしているときだった。
1人の騎士と思われる男性が慌ててギルドに入ってきた。
「ギルマスに至急連絡を頼む。東の森で大氾濫(スタンピード)が発生した。3時間後には、王都に着くそうだ。それまでに、冒険者を集めて守りを固めてほしいと伝えてくれ。今すぐにだ。」
騎士の言葉でギルドの中はより一層騒がしくなった。受付嬢は、すぐにギルマスのところに向かっていった。そして、1分ほどたっただろうか。ギルマスが下りてきて騎士に話しかけた。
「大氾濫の話は分かった。すまないが詳しく聞きたいからついてきてくれ。それと職員は今すぐAランク以上のやつを今すぐ集めてくれ。場所は2階の会議室できるだけ急ぐように言ってくれ。ギルドにいる奴は王都のために戦う意志のやつは残ってくれ、その意志のない者は今すぐ出ていってもらって構わない。」
ギルマスは淡々と話し騎士と一緒に上へあがっていった。
「俺は家族がいるんだ。家族を守るために残るぞ!!」
「俺もだ!!」
みんな冒険者の意地があるのか残るようで、みんなで士気を高めている。
「2人ともごめん。今日は無理みたいだから帰った方がいいと思う。」
ベルメルとソフィアに謝って寮に帰ってもらうことにする。学園なら結界が張ってあるため大丈夫なはずだ。
「うん。別にシオン君たちは帰らないの?」
ベルメルが気になったのか質問してきた。
「ギルマスのところに事情を聞きに行ってくる。内容次第で帰るかどうか決めるから先に帰ってて。」
そう伝えて2人には帰ってもらった。
「それじゃあラウル、ギルマスのところに行こうか。」
2人で2階に上がり会議室の中に入った。中には、ギルマスと騎士の2人しかおらず何やら話し込んでいるようだった。
邪魔にならないよう端の席に座り2人の話が終わるまで待っていることにした。10分もしない間に騎士の人が立って挨拶をしていた。どうやら話も終わり騎士は持ち場に戻るようだ。
「シオンじゃないか。今回の大氾濫は少しおかしいみたいなんだ。できれば参加してほしいと思っている。」
ギルマスがとても真剣な面持ちでしゃべりかけてきた。
「参加する予定なので、大丈夫ですよ。それと、相談なのですがラウルのランクをBぐらいまで上げてもらえませんか?力に関しては俺が保証します。僕と一緒に行動してもらうつもりなのでランク低いままだとめんどくさいので。」
「わかった。この前、担当したシルフィーを覚えているか?あいつに、頼んでおくから会議が終わったら取りに行ってくれ。後20分くらいで集まるみたいだからそれまでここでゆっくりしていてくれ。」
そう言って、会議室から出ていった。少ししてAランクと思われる人たちが2組入ってきたがこちらを探るような目で見てくるのがとても鬱陶しいく早く会議が始まってくれと思うシオンだった。
しおりを挟む
感想 125

あなたにおすすめの小説

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!

ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません? せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」 不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。 実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。 あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね? なのに周りの反応は正反対! なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。 勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。 〜あれ?ここは何処?〜 転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

二度目の勇者は救わない

銀猫
ファンタジー
 異世界に呼び出された勇者星谷瞬は死闘の果てに世界を救い、召喚した王国に裏切られ殺された。  しかし、殺されたはずの殺されたはずの星谷瞬は、何故か元の世界の自室で目が覚める。  それから一年。人を信じられなくなり、クラスから浮いていた瞬はクラスメイトごと異世界に飛ばされる。飛ばされた先は、かつて瞬が救った200年後の世界だった。  復讐相手もいない世界で思わぬ二度目を得た瞬は、この世界で何を見て何を成すのか?  昔なろうで投稿していたものになります。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

処理中です...