家族もチート!?な貴族に転生しました。

夢見

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第3章

72話 その後の話

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その後の話


「日が暮れてきましたが、どうしますか?さすがに、この戦力としては申し分ないと思いますが王女もお疲れでしょうし、ここら辺で野営をするのがいいと思うのですが。」
シオンがエルメスに相談すると、確かにそうだと納得し、野営をすることになった。アイテムボックスからテントを取り出し、設置する。食材や調理器具なども取り出してディアーナによるご飯をお願いした。その間に、エルメスが王女の護衛をシオンが近隣の警戒のため周囲の確認を行った。

それから、1時間くらいして料理は完成し早めの夕食をとることにした。本来であれば、王女に食べてもらい後でシオンたちは食事をするのだが王女の意向でみんなで食事を行った。
「これとても美味しいですね。」
と王女も気に入って食べていた。和やかに食事が進み明日からの話になった。
「私たちは、どうするべきでしょうか。」
王女が、シオンに助言を求めた。エルメスも王の命で来たシオンの指示に従うのが最善だと考えているらしく黙ってこちらが話すのを待っている。
「街の方まで下るべきだと思います。ここよりは安全でしょうし。ただ、街までは少なくとも歩いて数時間かかりますので王女に無理をさせることは出来ません。幸い、エルメス様もいらっしゃるのでもしもの場合も大丈夫でしょう。王女様はどちらがよろしいですか?」
選択肢を与え、その中から決めてもらうことにする。
「そうですね。でしたら、街まで下りましょう。歩きに関しても全く問題ありません。エルメス様もそれで大丈夫ですか?」
王女は、エルメスに話を振る。エルメスさえよければそれで動くようだ。
「はい。王女様の決定に従うだけですので。」
明日の動きも決まり、寝る時間には早いが明日のために王女にはテントで休息をとってもらうことにした。もちろん、ディアーナには、もしもの時のため付き添っていてもらう。

「シオン君と言ったね。君が何者かは聞かないでおくよ。まだ死にたくないからね。」
冗談を言って笑っているが明らか目が笑っていなかった。それから、スッと表情が硬くなる。
「王都では何が起きたんだい?私がいなくとも王城の警備は厳重にしていたはずだ。魔族が出てきたせいでもあるかもしれないが家の連中もそこまでやわじゃなかったはずなんだけどね。」
シオンに聞くと同時に、自分にも投げかけているようであった。シオンは、自分が知っていることを話せる範囲で話すことにする。
「実は、王都周辺で大氾濫が発生しました。そっちに意識が傾いてしまい王城警備がおろそかになったのではないかと考えています。大氾濫は魔族の作りだした人為的なものであり、今回の計画のために事前に準備していたようですね。」
そういうと、エルメスは考え込むように目を瞑る。
「ということは、帝国に関係しているかもしれないということかな。」
さすがは、騎士団の総長なだけありブレイブと同じ答えにあっさりとたどり着く。
「そうだと思います。」
シオンもそれに対し、肯定の意を示す。
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