組長様のお嫁さん

ヨモギ丸

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番宣言

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俺の口の中に一ノ瀬さんの舌がはいり、まるで歯茎から何もかもを舐め回されるようなキスをされた。

キスされた事に驚き、ひぇと声をあげたらブスッと舌が入り俺はそれを押し返そうとしている。多分その姿は客観的に見るとふーふーだな!夫夫(ふうふ)

「んっ、一ノ瀬さん。こんな所でダメです!」

これはこんな所でこんな事をしてはいけない
という意味で言ったものです。ここ注意

「いいじゃん」

「良くねーよ恥ずかしーよ」

恥ずかしいよね?誰かに見られながらふっかいキスするとか地獄だよね。現にそれを見た父を初めとする人達は空いた口が塞がっていない。あーあ!

ここでぇ!俺のメイクを見せるときです

「優、首輪は?どうしたの?」

プチパニックな兄上様

一ノ瀬さんは俺の着流しの共襟に手を入れ思いっきり開いた。内揚げは、腰まで下がり俺の真っ白な肌とメイクが広がる。

うっすらピンクのかかった桃色の乳輪はこれほどまでに実用性はいい!
こりゃ便利じゃい!

「やっ、一ノ瀬さん。酷いですよぉ」

実は噛み跡メイクとキスマークメイクを首と腕、胸板らへんに沢山されていた。これを遠くから見せればいいよ!って宮原さんに言われたからこういう感じでシナリオを考えておいた。だけど、キス…までするとは思わなかった

「もう、いい。お前なんか知らない、せいぜいいい子産め出産は知らせろ。あぁクソッタレめがよりにもよって、一ノ瀬のボンボンか」

父は赤い顔をしながら、兄はというと放心状態で人形が動くようにして帰っていった。組員は『ふぇーいぃ!!ねぇさん!』と口々に言う中、俺はメイクの現実を叩きつける。

「ね、ぇさん…じゃなかった。坊のお顔が見れると期待っしたのに…」

「メイクだよメイク!」

俺のキスマークのネタばらしをした所で、リアルを残念に思われた‥‥っすね。
でも、自分の肌を晒したという事実はどこにも捨てられない。あーあ、せっかく初物ブランド持ってるのに多人数が見たとかなったらブランドに傷が入るかな?ビッチ発言だけど久しぶりに下ネタ言えた気がする。屋敷の頃は『下品です』とか言われるのが目に見えて年頃の男子がやるようなことをやったことがなかった。

『おちんちーん!おっぱぁーい無双』

『うっわ笑きっしょ笑笑笑俺はおたまぁああ』

とか連呼して笑い合う会話にどれだけ憧れていたか‥‥俺にはしょうもない出来事が沢山ある。

脱線しちゃったな、それでとりあえず俺の上半身は公開済みになってしまった。

「おーら帰るぞ、各自持ち場につけ」

「「「おっす」」」

俺の日々はこれからもたいへんカオスになりそうな予感がします。
っとその前に残りの化粧を落とさないと、俺はウエットティッシュをポケットから取り出し胸の辺りのチークを拭いた。

背中はぜんっぜん届かない。微妙な所にありすぎて届かないい、、。俺の背中の面積そんなにデカい?

はい、ごめんなさい。めっちゃ小さいですね‥‥後ろから抱き込めるほどですね、、

「一ノ瀬さん、拭いて」

「はいはい、部屋に戻ってからな。シズが朝からどっかのメーカーと契約結んでグレープジュースのお試し持ってきたような。一緒に飲もうな!」

「いぇす!飲む飲む」

「お前はいつまでも俺の可愛い番候補でいてくれ」

「またまたー女引っ掛けまくれるくせに」
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