【ZODIAC PARADOX EXTREAM/CHAOSPHERE!】 ~戯題・愛のままにわがままに 魔皇少女は異世界に屈しない!~ 

沙波羅 或珂

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【第二章・叛 逆 の 双 星】

Ж-29 英 霊 潜 行 ~Shadow Skill~ ③

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 男女混成、 男二人に女三人。
 やや戦闘バランスが悪い気もするが其れは余計なお世話だろう。
 背後の警戒も解かず追跡を続ける、
移動の際の微かな揺れも樹々のさざめきが掻き消してくれる。
 が傍に居れば 「立体機動!」 「アッ〇ーマン!」 等と騒ぐやも知れぬが
意外に神経を使うのだよ、 余り買い被らんでくれ給え。
 脳裏で布都が 「ぐぬぬ……」 と言っているが了としてくれ、
彼の奔放さには何度も救われているのだ。

「で、 よう、 知ってるか?
最近この森の何処かに “ハンミミ” の 『隠れ里』 が在るって噂」

 意図せずに尖る双眸、 待ち兼ねた言葉だがやはり気分は悪い。

「いっつも、 いっつも止めなさいって言ってるでしょう!
“ハンミミ” じゃなくて 『ハーフ・エルフ!』
何度か見た事あるけどエルフとも人間私達とも
何も変わらない人達よ!」 

 今度は虚を突かれる、 当たり前の言葉だが
今までが今までだっただけに新鮮に感じる。

狼人族ライカン・スロープはがさつだからニャ~。
悪気はないから許してやってくだちぃ、 セリナ」





 とても小柄な、 耳の生えた少女が
背の高い女性に無垢な口調で言う。
 他種族混成、 二人を除いて全員 『種族』 が違う。

「悪かったよ、 そーゆー意味じゃなくてさ。 
ギルドの 【裏クエスト依頼】 でハンミ、 じゃなくて
『ハーフ・エルフの隠れ集落を探せ』 ってのが在るってのを聞いて、
ガラの悪いのがうろついてるって話だぜ」

「最ッッッ悪ね! ハーフ・エルフには
保護を受ける 『星界憲章せいかいけんしょう』 が無いからって、
捕まえて奴隷にしようだなんて! 
一体何をどうしたらそんな考えに行き着くのかしら!?」

「オレに怒ってもしょーがねーだろーが。
オレだってハーフ・エルフの奴等を “ざり物” だなんて思ってねーよ。
何度かサポート・メンバー補助人員に入ってもらった事があるが、
みんな気の良いヤツらだったぜ。 ちょっと静か過ぎるけどな」

皆で仕向けたんでしょう!?
何も悪い事はしてないのに “ハイ・エルフ” の勝手な意向で
『迫害』 されたんじゃ誰も信じられなくなるわよ!」

「だからオレに言ってもしょーがねぇーつーのッ!
オレら 『獣人族』 だって白い目で見られるのは
少なくねーんだから、 どっちかっつったらなんだよ!」

「じゃあなんで “ハンミミ” なんて言葉が出てくるのよ!」

「だから謝っただろ! 最近どいつもこいつもそう言ってやがるから
知らない内に移っちまったんだよ!」

「ニャ~ッ! ケンカは止めてくださりませぇ~!
『奇襲』 喰らったら対処出来ないニャ~!!」

――悪い者達ではない、 のか?
 歩みを止めてまだ私の下で口喧嘩をしているが。
 だからといって姿を現すのは早計だと想うが。
 だがどこか懐かしいような雰囲気を感じ
想わず口元が緩む。
 
 その刹那だった――!





 NEXT PHANTASM…Ж



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