【シン・ライトノベルによくあるパターン:||】

『叶わぬ願い』 【リクエスト】

＊何故こうまで「異世界接待モノ」が世に蔓延るのでしょうか？
意見をお聞かせください。
～『外訪楠』様～


　人間は、堪え難い精神的苦痛を被った時、
“ありもしない幻想” を心の中に生み出して
精神の均衡を保とうとする『防衛機制』が在る。
「虐待」などを受けた子供が、ソレでも〇〇のような毒親を憎まず
あまつさえ「庇おう」とまでするのは、
この『精神防衛機制』が働いてるからだと云われている。
（「本当は優しいお母さん、お父さん」「仲良く出来たら幸せだろうな」等）　

　世に云う【異世界接待モノ】が無くならないのは
正にコレが『理由』
　作者と読者、彼らが全員「虐待」や「虐め」を受けていたとは言わないが、
【現実と戦いたくない】という意味では『共通』しているであろう。
　ソ・コ・に・居・た・い・のだ、過酷な現実よりも甘美な妄想の中に。
　努力する事よりも、現実を変える事よりも、「その方」にずっと価値が在る。
　最早ここまで来ると「憐れみ」すら浮かんで来るので
もう好きにしなさいしか言い様が無い。
　しかしそのような『妄想』を【不快】に想う人もまた多いので、
その人の「心」はアナタと同様、
その人だけのモノだというのは自覚しておいて欲しい。
　アナタが他人に強いられるのが嫌なように、
他人もアナタに強いられるのは嫌なのだ。