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【戦いごっこ】

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 何も当該事象を全否定するつもりはサラサラない。
 日曜の早朝にやっている「戦隊モノ」などで、
『殴られたり蹴られたりしてるのに
血が出ないのはオカシイ!』
とか抜かしていたら言ってるソイツがオカシイのである。
 あくまで幼年向き、『低年齢層』の児童が見る作品に
リアリティーを求めても仕方がない。
 しかしソレより上の世代、
何なら大人もターゲットにした作品であるなら、
ソレが【戦いごっこ】では逆にお話にならないのである。
 所謂『大きな子供』しかソレを持て囃さない、
一定の羞恥心を持つ者は観る事すら出来ない。
 そもそも『本格的バトル作品』と謳っておきながら
ソレが【戦いごっこ】だったらただの詐欺であろう。
 SNSでの【炎上】待った無し、
庇う者は作者以外誰もいない。
更に作品内でキャラに『言い訳』させていれば
最早付ける薬無し、と云った処であろう。

 だからそのような三文芝居を読者は誰も評価せず、
スゴイとも何とも言って貰えないから作中で
「なんて、凄い戦い……!」「これが本当の戦いか……!」
とか入れる羽目になるのである。
「初戦」「初陣」であるにも関わらず
妙にキャラが落ち着いていて余裕があるのは、
ソレが『戦い』ではなく【戦いごっこ】だからだ。
 幼稚園児がやるその拙い遊戯で緊張する莫迦はいない、
ソレが取りも直さず作者の “幼児性” を示していると云って良いだろう。
見た目が幼子でましてや女の子が日本刀振るってるような
浅薄な話なら尚更である。
(そもそもいい齢こいた大人が【戦いごっこ】やるなよ、
という話であるが……('A`))

 以前も云ったが、そのような話では使う
“武器の種類” も全く意味を成さなくなる。
 長い刀だろうが三又の鉾だろうが
中身はスッカラカンの『魔法ステッキ』に
過ぎなくなるからだ。
 ソコから「炎」や「雷」が出てどうしてその『必然性』が在る。
 え? ギリシア神話で海王ポセイドンが?
舞台は「現代」で使ってるのは「女子高生」ではないか。
大昔の神話は全く関係ないであろう。
 ともあれ、子供向けに【戦いごっこ】を書くなら良いが、
【戦いごっこ】を『本当の戦い』と言って売りつけるのは
ただの詐欺だ。
 見分けるのは簡単で、主人公も作者も【言い訳がましかったら】
読んでるそれがソレである……('A`)
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