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【説得力のない言葉】

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 普段ズボラでいい加減で無責任な人間が、
偉そうに他人を『批判』していたらどう想うであろう?
ソレに幼稚で白痴で無恥で不遜が加わったらもう致命的である。
例え『正論』であったとしても
【おまえに言われたくない】
という不快感が先行して主人公だろうがヒロインだろうが
読者には徹底的に嫌われるであろう。
 例えが悪いが「風俗」で一発〇った後
「説教」垂れるオヤジと一緒で、
正に【どの面下げて】という表現がピッタリくる。

『正しい事』はとは限らない。
 時代、状況、環境、など、あらゆる要素で千変万化するモノだ。
 それは『ソレを言う人間』でも同じ事である。
 故に作品に於いてはこの【説得力】という要素が重要となってくるのであり、
普段【醜態】ばかり晒している主人公に
いきなり「キリッ」とかされても、
読者にページへワンパンブチ込まれるのが関の山である。

【普段ダメでいざという時はやる主人公】
 古典的なテンプレだがコレは意外に難しく、
一歩間違うと上記のような「例」になってしまう
“リスク”を孕むので注意が本当に必要である。 
昼行灯ひるあんどん』は成り立つ「設定」であり、
“作者の分身”であるダメ人間をご都合主義的に活躍させても
読者に溜まるのはヘイトのみだ。
「原作」と「作画」が分かれている作品にもよく見られる傾向であり、
コレは「原作者」が主人公である事に酔った
【醜悪なナルシズム】とも云える。

 最初は「自分なんて~」と下手に出ていても
“人気が出たら” 調子に乗って醜態を晒す、
場合によっては「事件」なども起こしてしまう、
コレは「芸能界」のみならず『創作』の世界でも
起こってしまう事象なのだ。
起こるから
余計にタチが悪いとも云える。

 ともあれ、作品を読んでくれる【読者】を第一に考えるなら、
上記のような行動は慎むべきであろう。
 読者は『作品』が読みたいのであって、
別に“アンタ作者”が見たいわけではないからだ。
 そもそもアンタ、俳優でもモデルでもないだろう?
なのに何でそこまで自惚れられるのだ?
 ソレが全部『キャラ』を通しているのである。
 不必要にしゃしゃり出る所とか、一言どころからその数倍は
「余計な事」が多い所とか……('A`)
 着替えを覗くのも風呂を覗くのも女性の身体に触るのも、
なのだ。
 そんな人間に『正義』だの『使命』だの
ましてや『愛』等と語って欲しくないだけである。
 えぇ? 【〇〇〇〇のおっさんK N O
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