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【超過剰自己意識】

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『現実』にもいるのではないだろうか?
莫迦で無能のクセにやたら“自己主張”してくる人間が。
本当に嫌なのは「やる気のない莫迦」ではなく
【やる気がある莫迦】
頼みもしないのにいちいちしゃしゃってきて、
ソレで他人をトコトン不快にして迷惑を掛けていれば
その被害は甚大なモノとなる。
 所謂“空気が読めない”というヤツで
ソレは自分を『客観視』出来ていないという事である。
「俺はいつかデカイ事をする!」
まだ何の結果も出せてないのに
このような事を言ってしまう輩などその典型であろう。 

「ライトノベル」にも弱くて〇〇の役にも立たないのに
人外のバケモノの戦闘に首突っ込んでくる莫迦は後を絶たない。
そうしないと「美少女の好感度」が上がらないからかも知れないが、
その『下心』が見え見えなのでその作者の心性も含めて
こちらの不快度はMAXを振り切る。
しかし作中ではそのキャラが「批難」されるコトはなく、
寧ろ『良い奴』として描かれていたりするから
その【欺瞞】と【改竄】と【捏造】に読者の心は荒れに荒れ、
最終的にそのキャラが喋っているだけで殺意が沸いてくる始末となる。
本人が一切“悪びれない”処がソレに更に拍車を掛けるであろう、
「悪気がない」=『他人に嫌われない』という方式は決して成り立たない。
【〇〇〇〇のおっさん】など全員自分を聖人君子だと想っているからだ。

 またそういう下劣な人間に限って自尊心を満足させる為に
他人を侮蔑し攻撃し出したりするから始末に負えない。
莫迦は相手が「無抵抗」なら調子に乗る、
というヤツで元は卑怯者の臆病者なのだから
常にと自身の『自我』が保てないのだ。
故に無駄に“精力的”だったりもする、
肝心な事は何もしないし出来ないクセに。
要するに『虚勢』と『虚栄』と『虚心』が
その精神の大部分を占めているわけであり
常に誰かの「評価」を受けていないと
その精神が保てないワケである。
最早こうなると『ミュンヒハウゼン症候群』や
『代理ミュンヒハウゼン症候群』の症状すら
垣間見えてくるが、いずれにせよ『高い自意識』など
他人にとっては【大迷惑】なだけである。
他人はアンタの“自己愛撫”の道具ではない。

 いずれにせよ、『キャラクター』を構築する際、
読者に【ウザイ】と想われない事が肝要だ。
 自分を『客観視』出来ていないから
周囲から嫌われている“自分を”主人公にしてしまったりする。
 そうなると作者と読者の意識に著しい
齟齬と乖離が生じ、その主人公は嫌われるし
ソイツを叩きのめす【悪役】に人気が出てしまったりするのである。
 ソレは最早『作品』では無いであろう……('A`)


PS
書き綴りながら何度も【おまえもそうだろ?】
という言葉が過ったが、
人間誰しも表題のような『傾向』は在ると想う。
そして“堕ちる”時はあっという間。
気を付けて
往きたいモノである……('A`)

【完】
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