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episode 5
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「逃げたぞ!」
「そっちだ!」
バタバタバタバタッ!
オリーブドラブ色の戦闘服を着た兵士達が、慌ただしく走り回る。
「絶対に外には出すな!」
「見つけたら直ぐに頭を撃て!」
「いや! 撃つだけでは駄目だ!燃やしきらないと!」
あちらこちらで大声が上がり、ハンズフリーの小型無線で細かいやり取りがなされているものの、どの兵士の顔にも皆、一様に焦りと緊張が見える。
バタバタババタバタッ!
ダダダダダダダダッ!!
そこら中で多くの足音が響き渡る。
「D−5の方に向かったぞ!」
「第6ゲートの扉を閉めろ!それ以上は進ませるな!」
「「「ハッ!」」」
そんな怱々たる空気の中、廊下の奥の暗闇から悠々と歩く一つの影があった。
カツンカツンカツン……と革靴の音が冷ややかに響く。
「一体何の騒ぎですか?」
左腕に付けられた階級章には、小さな星が三つに下線二本。
兵士達の中でも、大佐。
いわゆる連隊長に位置する者であろう男の背後に立ち、静かに。
それでいて、どこか威圧的な口調でその影は尋ねた。
前方と耳に掛けたハンズフリーイヤホンマイクにばかり、注意がいっていた大佐は、その声にギクリと振り返った。
「ハッ! 所長!」
姿勢を正し、即座に敬礼をするところから、この“所長”と呼ばれた人間が、ここでの全ての責任者なのであろう。
大佐は顔を強張らせながら、所長の次の言葉を待っている。
「挨拶はいいんです。それよりも。この騒ぎは一体何事なのかと聞いているのですが?」
穏やかな口調とは裏腹に、どこか冷たさを感じさせる声。
きっちりと整髪料で七三に整えられた黒髪に、知的ではあるが、爬虫類のように無表情な顔。
白衣を着、シンプルでいて上質なシルバーフレームの眼鏡を掛けており、そのグラスの奥には、鋭く、小さな誤魔化しすら許さない目が光っていた。
そんな所長の問い掛けに、大佐はあたふたしながら、しどろもどろといった感じで答える。
「も、申し訳ありません!PS−9が、どういう事か拘束衣を破り、更には、隔離保管室から脱走を……」
「それはいけませんねぇ……PS−9が、どれだけ特殊なものか。扱いを慎重にと、きつく言った筈ですよ?」
「ハッ! 申し訳ありません!」
「それで? 警護及び、管理していた兵士は?」
「PS−9の目的は、外への脱走だけのようでして、兵士達には目もくれず……」
「脱走だけが、目的な訳ないでしょう?よく、お考えなさい。ま、兵士達には指一本触れなかったというのは、興味深い事ですねぇ」
静かな話し方の中に、冷酷で獰猛な声色が混じっている事を、大佐は理解していた。
この大きなミスは間違いなく、後々自分の身に大きな災いを齎す事になるであろう。
しかし。
今はまず、被害を最小限に抑える事の方が先決である。
大佐は意を決し、所長に言った。
「PS−9は、危険です! 捕獲ではなく、焼却処分の命令を下しました。」
その言葉にピクリと眉を動かし、小さく息を吐きながら肩を落とす。
「なんと、愚かな。“アレ”がどういうものか、全く分っていらっしゃらないようですねぇ。これだから、軍人は、脳まで筋肉だと言われてしまうのですよ。」
少し顎を上げ、見下したように視線を送りながら、尚も言葉を続けていく。
「P−N達とは、全く違う個体。PS達こそ、我々の……。いいえ。我が国の希望に成り得るものなのです。それを、あなた達のミスで脱走したからと、焼却処分するだなんて……。馬鹿も休み休み言いなさい」
「し、しかし! それでは……」
「捕獲。これ以外は認めませんよ? もし、犠牲が出たとしても、たかだか下っ端の兵士の一人や二人で収まる事でしょう。それもまた……軍人として、この研究に携わる者として。役に立てる事なのですから。」
「あ……あなたと言う人は……」
「全ては。あなた達の大好きな言葉……“お国の為”ですよ?」
わなわな震えながら、未だ所長の言葉に反論しようとする大佐に向けて、これ以上話す事は無いと言わんばかりに、静かに、そして、低く威圧的に言うと最後に、こう告げた。
「早く、兵士達に命令を下さしなさい。これ以上、何かを言うようでしたら……」
決して荒ぶる事なく、淡々と言葉を発しているだけだと言うのに、この男の声は、地底の奥から這い上がってくるかのような恐怖を覚えさせる程の冷酷さを持っている。
言葉の最後までは口にしなかったものの、彼の言わんとする事は、鋭く、心臓を射抜くような視線から安易に想像出来た。
その為、大佐は、これ以上は自分の身に危険が及ぶと判断した。
情けない事ではあるが、自分も人の子。
妻や子。
家族がいる身だ。
まだ、生まれて間もない我が子の顔が頭の中に過ると、堅く目を瞑り口元をキュッと締めた後、所長の意に従い、マイクに向かってこの状況に対応している部下達全員に告げた。
「第6ゲートに向かったB班に告ぐ。PS−9の焼却処分から捕獲へ変更。特殊防護服とフルメット着用したC班をそちらに向かわす。B班は全員、その場で待機の後、C班到着後、補佐へ回れ。A班は、もしも、何らかのトラブルが発生し、PS−9がB班、C班を潜り抜け、第5ゲートに後退してきた時の為、バリケードを張り、捕獲出来る準備に入れ。」
目の前で告げられる命令に、満足気に唇の両端を上げると、「後で、きちんとした報告をしてください。PS−9は、通常管理では無理なようですから、特別保管室に収容してくださいね」と、穏やかな口調で言った後、“あっ!”と思い出したかのような顔をし、白衣のポケットからネックレスのような物を取り出して、大佐に差し出した。
チャラリと音を立てて、大佐の差し出した右手に乗せられたネックレスを見ると、ずっしりとした重さがあり、チェーンの一部が少し厚めなプレート状になっていた。
「これは……?」
「PS−9の首に取り付けてください。どのみち、捕獲する時に、管理用ヘルメットは取り付けるのですから、その後でしたら、あなた達も安心して取り付けられる筈です。」
「はぁ……」
「これは、GPSと、もしもの時の小型爆弾がついているネックレスなのです。ですから今後また、“何かがあった時”には、役に立つでしょう?」
厭味を含ませた、その言い方が鼻に付くものの、確かに、そのような物があれば、今後、何かあった時には助かる。
「それでは、全検体に……」
「何を言っているんです? これを取り付けるのはPSだけです。P−Nは、所詮……」
そこまで言うと、口元を妖しげに歪ませながら言った。
「使い捨てにすぎませんから」
その言葉がまるで、自分達にも当て嵌まるかのように胸にズシンと突き刺さる。
大佐は身震いするのを感じながら、受け取ったネックレスを握りしめ、一礼すると、その場を立ち去った。
“少しのミスでも、この男にとっては許されない”
そんな恐怖を抱きながら……
「さて。私も、このネックレスを全てのPSに取り付けなくてはいけませんねぇ……。PSは特別ですから。」
焦り、慌てる兵士達とは違い、呑気な話し方で呟くものの、その顔には、冷酷で光のない、真っ黒な闇を宿していた。
クルリと物音一つ立てずに、綺麗なターンを決めると、彼は、元来た道をゆっくりと、悠々と歩いていった。
カツン、カツン、カツン、カツン……
通路に響くその足音は、これから始まる恐怖を暗示させる鐘の音のようであった。
「そっちだ!」
バタバタバタバタッ!
オリーブドラブ色の戦闘服を着た兵士達が、慌ただしく走り回る。
「絶対に外には出すな!」
「見つけたら直ぐに頭を撃て!」
「いや! 撃つだけでは駄目だ!燃やしきらないと!」
あちらこちらで大声が上がり、ハンズフリーの小型無線で細かいやり取りがなされているものの、どの兵士の顔にも皆、一様に焦りと緊張が見える。
バタバタババタバタッ!
ダダダダダダダダッ!!
そこら中で多くの足音が響き渡る。
「D−5の方に向かったぞ!」
「第6ゲートの扉を閉めろ!それ以上は進ませるな!」
「「「ハッ!」」」
そんな怱々たる空気の中、廊下の奥の暗闇から悠々と歩く一つの影があった。
カツンカツンカツン……と革靴の音が冷ややかに響く。
「一体何の騒ぎですか?」
左腕に付けられた階級章には、小さな星が三つに下線二本。
兵士達の中でも、大佐。
いわゆる連隊長に位置する者であろう男の背後に立ち、静かに。
それでいて、どこか威圧的な口調でその影は尋ねた。
前方と耳に掛けたハンズフリーイヤホンマイクにばかり、注意がいっていた大佐は、その声にギクリと振り返った。
「ハッ! 所長!」
姿勢を正し、即座に敬礼をするところから、この“所長”と呼ばれた人間が、ここでの全ての責任者なのであろう。
大佐は顔を強張らせながら、所長の次の言葉を待っている。
「挨拶はいいんです。それよりも。この騒ぎは一体何事なのかと聞いているのですが?」
穏やかな口調とは裏腹に、どこか冷たさを感じさせる声。
きっちりと整髪料で七三に整えられた黒髪に、知的ではあるが、爬虫類のように無表情な顔。
白衣を着、シンプルでいて上質なシルバーフレームの眼鏡を掛けており、そのグラスの奥には、鋭く、小さな誤魔化しすら許さない目が光っていた。
そんな所長の問い掛けに、大佐はあたふたしながら、しどろもどろといった感じで答える。
「も、申し訳ありません!PS−9が、どういう事か拘束衣を破り、更には、隔離保管室から脱走を……」
「それはいけませんねぇ……PS−9が、どれだけ特殊なものか。扱いを慎重にと、きつく言った筈ですよ?」
「ハッ! 申し訳ありません!」
「それで? 警護及び、管理していた兵士は?」
「PS−9の目的は、外への脱走だけのようでして、兵士達には目もくれず……」
「脱走だけが、目的な訳ないでしょう?よく、お考えなさい。ま、兵士達には指一本触れなかったというのは、興味深い事ですねぇ」
静かな話し方の中に、冷酷で獰猛な声色が混じっている事を、大佐は理解していた。
この大きなミスは間違いなく、後々自分の身に大きな災いを齎す事になるであろう。
しかし。
今はまず、被害を最小限に抑える事の方が先決である。
大佐は意を決し、所長に言った。
「PS−9は、危険です! 捕獲ではなく、焼却処分の命令を下しました。」
その言葉にピクリと眉を動かし、小さく息を吐きながら肩を落とす。
「なんと、愚かな。“アレ”がどういうものか、全く分っていらっしゃらないようですねぇ。これだから、軍人は、脳まで筋肉だと言われてしまうのですよ。」
少し顎を上げ、見下したように視線を送りながら、尚も言葉を続けていく。
「P−N達とは、全く違う個体。PS達こそ、我々の……。いいえ。我が国の希望に成り得るものなのです。それを、あなた達のミスで脱走したからと、焼却処分するだなんて……。馬鹿も休み休み言いなさい」
「し、しかし! それでは……」
「捕獲。これ以外は認めませんよ? もし、犠牲が出たとしても、たかだか下っ端の兵士の一人や二人で収まる事でしょう。それもまた……軍人として、この研究に携わる者として。役に立てる事なのですから。」
「あ……あなたと言う人は……」
「全ては。あなた達の大好きな言葉……“お国の為”ですよ?」
わなわな震えながら、未だ所長の言葉に反論しようとする大佐に向けて、これ以上話す事は無いと言わんばかりに、静かに、そして、低く威圧的に言うと最後に、こう告げた。
「早く、兵士達に命令を下さしなさい。これ以上、何かを言うようでしたら……」
決して荒ぶる事なく、淡々と言葉を発しているだけだと言うのに、この男の声は、地底の奥から這い上がってくるかのような恐怖を覚えさせる程の冷酷さを持っている。
言葉の最後までは口にしなかったものの、彼の言わんとする事は、鋭く、心臓を射抜くような視線から安易に想像出来た。
その為、大佐は、これ以上は自分の身に危険が及ぶと判断した。
情けない事ではあるが、自分も人の子。
妻や子。
家族がいる身だ。
まだ、生まれて間もない我が子の顔が頭の中に過ると、堅く目を瞑り口元をキュッと締めた後、所長の意に従い、マイクに向かってこの状況に対応している部下達全員に告げた。
「第6ゲートに向かったB班に告ぐ。PS−9の焼却処分から捕獲へ変更。特殊防護服とフルメット着用したC班をそちらに向かわす。B班は全員、その場で待機の後、C班到着後、補佐へ回れ。A班は、もしも、何らかのトラブルが発生し、PS−9がB班、C班を潜り抜け、第5ゲートに後退してきた時の為、バリケードを張り、捕獲出来る準備に入れ。」
目の前で告げられる命令に、満足気に唇の両端を上げると、「後で、きちんとした報告をしてください。PS−9は、通常管理では無理なようですから、特別保管室に収容してくださいね」と、穏やかな口調で言った後、“あっ!”と思い出したかのような顔をし、白衣のポケットからネックレスのような物を取り出して、大佐に差し出した。
チャラリと音を立てて、大佐の差し出した右手に乗せられたネックレスを見ると、ずっしりとした重さがあり、チェーンの一部が少し厚めなプレート状になっていた。
「これは……?」
「PS−9の首に取り付けてください。どのみち、捕獲する時に、管理用ヘルメットは取り付けるのですから、その後でしたら、あなた達も安心して取り付けられる筈です。」
「はぁ……」
「これは、GPSと、もしもの時の小型爆弾がついているネックレスなのです。ですから今後また、“何かがあった時”には、役に立つでしょう?」
厭味を含ませた、その言い方が鼻に付くものの、確かに、そのような物があれば、今後、何かあった時には助かる。
「それでは、全検体に……」
「何を言っているんです? これを取り付けるのはPSだけです。P−Nは、所詮……」
そこまで言うと、口元を妖しげに歪ませながら言った。
「使い捨てにすぎませんから」
その言葉がまるで、自分達にも当て嵌まるかのように胸にズシンと突き刺さる。
大佐は身震いするのを感じながら、受け取ったネックレスを握りしめ、一礼すると、その場を立ち去った。
“少しのミスでも、この男にとっては許されない”
そんな恐怖を抱きながら……
「さて。私も、このネックレスを全てのPSに取り付けなくてはいけませんねぇ……。PSは特別ですから。」
焦り、慌てる兵士達とは違い、呑気な話し方で呟くものの、その顔には、冷酷で光のない、真っ黒な闇を宿していた。
クルリと物音一つ立てずに、綺麗なターンを決めると、彼は、元来た道をゆっくりと、悠々と歩いていった。
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