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家具
第五話【トルコ椅子】
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ちょっとぉ~!
お客さん!
最近、超コワな目にあったんですけどぉ。
聞いてくれますぅ?
ぶっちゃけ、まじ、パネェっすよ?
あ。
せっかく指名してくれたのに、こんな話題嫌ですよね?
せっかくの雰囲気、台無しですよねぇ?
え?
大丈夫?
マジっすか?
ちょ!
お客さん!
神!
マジ、神っす!!
実はね。
あたし、某市にある、有名な公園にある、」“トルコ椅子”っていう、心霊スポットに行ったんですけどぉ。
あ。
知ってますぅ?
あそこ、マジやべぇんっすよ!
肝試しがてら、皆で行ったんですけどね?
あそこ。
トルコ椅子の中でも、真ん中に座ると……“視える”って言うじゃないですか!
で、ギャーギャー言いながら座ったんですけど。
え?
誰が座ったかって?
勿論、あたしっす!
で、初めは、「何にも起こんないじゃん!」とか、言ってたんですけどぉ。
徐々に、なんだか、寒気がしてきて……気が付いたら病院で!
周りの皆が言うには、突然、真っ青になったかと思ったら、いきなり暴れ出して意識を失ったらしくって。
そんな事、普通、有り得ないっしょ!
まじ、あそこ、ヤベェっすよ!
お客さんも、絶対、行かない方がいいですよ!
……あ!
すみません。
そうですよね?
こんな話ばっかしてたら、時間ばっかり過ぎちゃいますもんね。
さ。
まずは、お風呂に……
え?
いいえ。
そんな訳には行きませんよ!
これも、ウチのサービスですから。
さ。
私が脱がしちゃいますよぉ~……
え?
あ。
ご自分で脱ぎたいんですね?
照れ屋なんですね。
じゃぁ、大丈夫なようでしたら、お声掛けくださいね。
……はぁい!
じゃぁ。
入りますね?
あら。
本当に、照れ屋なんですね?
バスタオルなんて、巻いちゃって。
さ。
私に任せて……え……?
きゃぁぁぁぁぁぁぁ!
――この時、私は、トルコ椅子よりも恐ろしい目に遭い、その場で失神した。
そう。
私は、お風呂屋嬢。
勤務していたお店のサービスで、お客様全員に、全身洗身サービスがついているのだけれど……
あの日のお客様。
見た目は紳士で、私の馬鹿な話にも付き合ってくれた、すごくいい人だったんだけどさ。
スケベ椅子に座り、バスタオルを腰に巻いていたのを剥いで見たら……
ほら。
スケベ椅子って、真ん中にくぼみがあるじゃない?
何故って……そりゃ……洗い易いように……ね?
そこにさ……お客様のナニの姿は見えなくて。
え?
違うわよ!
その人は正真正銘の【男】よ。
性転換も何もしていないし、冷やかしのお客でもないわよ!
じゃあ、何だって?
そう。
ナニの代わりに……
女の人の顔が、彼の股間に食らい付いたまま、こちらを睨みつけていたの。
え?
そんな窪みになんて、女の人の頭なんて入らないって?
だからよ!
だから怖いのよ!
幽霊なら、まだ、ネタに出来たわよ!
あんた達、信じる??
その窪みに入るぐらいの、ちっちゃいオバチャン!
それが、咥えてたの!
ちっちゃいオジチャンが、都市伝説でよく言われてるけど……
まさか、ちっちゃい痴女に、出会うとは思ってもみなかったわよ!
しかも、「み~た~な~……」っていう、恨めしそうな顔をして。
そりゃぁ、心霊現象よりも、怖いでしょ?
だって。
リアルよ!
リアル!
お陰で、失神するは、お客様にもお店にも迷惑かけるは……散々だったけど……
でもさぁ。
アレを見たらさ。
なんか。
自分のやってる事が惨めに思えてね……
あの日以来、“バイトといえど、あんな事、二度とするもんか!”って、思うようになったものの……
これから付き合った彼氏に、バター犬ならぬ、ちっちゃい痴女がついていたらと思うと……ねぇ。
二度と、男なんて懲り懲りって思う自分もいるのよね。
なんだかなぁ……はぁ。
ところでさ。
あの、ちっちゃい痴女って。
あのお客に憑いてるのか、スケベ椅子に憑いてるのか。
どっちなんだろう?
お客さん!
最近、超コワな目にあったんですけどぉ。
聞いてくれますぅ?
ぶっちゃけ、まじ、パネェっすよ?
あ。
せっかく指名してくれたのに、こんな話題嫌ですよね?
せっかくの雰囲気、台無しですよねぇ?
え?
大丈夫?
マジっすか?
ちょ!
お客さん!
神!
マジ、神っす!!
実はね。
あたし、某市にある、有名な公園にある、」“トルコ椅子”っていう、心霊スポットに行ったんですけどぉ。
あ。
知ってますぅ?
あそこ、マジやべぇんっすよ!
肝試しがてら、皆で行ったんですけどね?
あそこ。
トルコ椅子の中でも、真ん中に座ると……“視える”って言うじゃないですか!
で、ギャーギャー言いながら座ったんですけど。
え?
誰が座ったかって?
勿論、あたしっす!
で、初めは、「何にも起こんないじゃん!」とか、言ってたんですけどぉ。
徐々に、なんだか、寒気がしてきて……気が付いたら病院で!
周りの皆が言うには、突然、真っ青になったかと思ったら、いきなり暴れ出して意識を失ったらしくって。
そんな事、普通、有り得ないっしょ!
まじ、あそこ、ヤベェっすよ!
お客さんも、絶対、行かない方がいいですよ!
……あ!
すみません。
そうですよね?
こんな話ばっかしてたら、時間ばっかり過ぎちゃいますもんね。
さ。
まずは、お風呂に……
え?
いいえ。
そんな訳には行きませんよ!
これも、ウチのサービスですから。
さ。
私が脱がしちゃいますよぉ~……
え?
あ。
ご自分で脱ぎたいんですね?
照れ屋なんですね。
じゃぁ、大丈夫なようでしたら、お声掛けくださいね。
……はぁい!
じゃぁ。
入りますね?
あら。
本当に、照れ屋なんですね?
バスタオルなんて、巻いちゃって。
さ。
私に任せて……え……?
きゃぁぁぁぁぁぁぁ!
――この時、私は、トルコ椅子よりも恐ろしい目に遭い、その場で失神した。
そう。
私は、お風呂屋嬢。
勤務していたお店のサービスで、お客様全員に、全身洗身サービスがついているのだけれど……
あの日のお客様。
見た目は紳士で、私の馬鹿な話にも付き合ってくれた、すごくいい人だったんだけどさ。
スケベ椅子に座り、バスタオルを腰に巻いていたのを剥いで見たら……
ほら。
スケベ椅子って、真ん中にくぼみがあるじゃない?
何故って……そりゃ……洗い易いように……ね?
そこにさ……お客様のナニの姿は見えなくて。
え?
違うわよ!
その人は正真正銘の【男】よ。
性転換も何もしていないし、冷やかしのお客でもないわよ!
じゃあ、何だって?
そう。
ナニの代わりに……
女の人の顔が、彼の股間に食らい付いたまま、こちらを睨みつけていたの。
え?
そんな窪みになんて、女の人の頭なんて入らないって?
だからよ!
だから怖いのよ!
幽霊なら、まだ、ネタに出来たわよ!
あんた達、信じる??
その窪みに入るぐらいの、ちっちゃいオバチャン!
それが、咥えてたの!
ちっちゃいオジチャンが、都市伝説でよく言われてるけど……
まさか、ちっちゃい痴女に、出会うとは思ってもみなかったわよ!
しかも、「み~た~な~……」っていう、恨めしそうな顔をして。
そりゃぁ、心霊現象よりも、怖いでしょ?
だって。
リアルよ!
リアル!
お陰で、失神するは、お客様にもお店にも迷惑かけるは……散々だったけど……
でもさぁ。
アレを見たらさ。
なんか。
自分のやってる事が惨めに思えてね……
あの日以来、“バイトといえど、あんな事、二度とするもんか!”って、思うようになったものの……
これから付き合った彼氏に、バター犬ならぬ、ちっちゃい痴女がついていたらと思うと……ねぇ。
二度と、男なんて懲り懲りって思う自分もいるのよね。
なんだかなぁ……はぁ。
ところでさ。
あの、ちっちゃい痴女って。
あのお客に憑いてるのか、スケベ椅子に憑いてるのか。
どっちなんだろう?
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