9 / 15
本編
充 ⑤
しおりを挟む
貴方のせいよ
貴方のせいで苦しんで……
女性の声。
ナイフのように尖っていて、
俺を追い詰めていく。
ごめんなさい
ごめんなさい
貴方が好きになんてならなかったら
そう、俺が……好きになってしまった。
俺が無理矢理関係を持って、ここに縛りつけて……
お願いそれだけは
それだけは持っていかないで
それだけは………
目を開けると自分が泣いていることに気がついた。
ソファーの上に丸くなって、先ほどまで見ていた悪夢を思い出そうとしたが、霧のように消えてしまった。
こんなことがよくある。
仕事中は気を張っていて何も考えずに没頭できるのだが、一人になるとだめだ。
こんな風に明け方に悪夢を見て飛び起きるなんてこともよくあった。
そんな時、何が現実で何が夢なのか全てが曖昧になってしまう。
今の俺が現実だと思って生きているのは夢の中なのかもしれない。
日置さん
深海の声が頭に響いた。
深海は優しい瞳で包み込むように俺を見てくる。
その優しさに慣れてしまったからだろうか。
最近は道彦の顔すらぼやけてしまう時がある。
だめだだめだ。
しっかりしないと。
俺は道彦が好きで、道彦の帰りを待っている。
そうじゃなきゃいけない。
そうじゃなきゃ……
週末に深海が遊びに来るのはもう当たり前になった。
時間なんて特に約束しなくても、深海はやってきて、最近では土日続けていることもある。
インドアな俺に合わせて、いつも家でまったりしているが、本当にそんなことで楽しいのか疑問しかない。
深海から告白された。
未来のない想いなど抱いて欲しくなくて、なんとか会社で一週間避け続けた。
同じ部署に深海の同期がいるので嫌でも深海の話が聞こえてくる。
何やらミスを連発して大目玉を食らったらしい。
誰もが珍しいと言って不思議がっていた。
深海は仕事は特に慎重で丁寧にやるタイプらしい。上からの評価も高くて期待されている。
そんな男が荒っぽいミスなんて何かあったのか?
みんなが不思議がっていて俺は居心地が悪かった。
これは逃げてばかりじゃいけないと思っていた週末、やはり深海は訪ねてきた。
仕方なく家に上げたら、切ない胸の内をぶつけられた。
道彦に片想いしていた頃の自分の姿と重ね合わせてしまった。
女が好きでもいい。
友達でいさせてくれ。
嫌わないでくれ。
そう繰り返していた自分と対峙しているかのようだった。
そんな姿を否定することができなかった。
いや、俺自身、深海が来てくれる生活が楽しみになっていた。
今手を放したらまた孤独な冷たい日々に戻ってしまう。
寂しいから自分を好きでいてくれる人の弱みにつけ込んで、一緒にいてもらう。
心を利用している。
俺はつくづく最低な男だ。
ルールを決めた。
会うのは週末。
会社では必要以上に話しかけない。
お互い無断で触れてはいけない。
好きな人ができたら、もしくはそのチャンスがあればそちらを優先すること。
薄氷の上にあるような関係。
それでもいいと言って深海は受け入れてくれた。
「これ、絵葉書ですか?」
食事が終わって片付けをしていたが、テレビを見ていると思っていた深海から声がかかった。
何の話だと振り向くと、写真立てのコーナーに置いてあったものを深海が手に取っていた。
家にあるものは好きに触っていいと言っているので、俺はそうだと返した。
「道彦がくれたんだよ。付き合う少し前かな…、その花が俺によく似てるって……」
「へぇ……、絵まで描けるなんて多才な人ですね。この絵の花はなんていう名前ですか?」
「サイネリア、そこの鉢植えのがそうだ。道彦がフラリと買ってきたんだよ。青色が俺のイメージなんだってさ、言うことが芸術的家らしいだろう」
「…………」
自分から話を振ってきて深海は沈黙してしまった。嫌なら聞かなければいいのにと思いながら、沈黙も嫌なので話を続けることにした。
「深海は家に花を飾るタイプじゃないだろう。俺も……花は苦手なんだ」
俺の話になったからか、深海はそうなんですかと言いながら、絵葉書を置いてキッチンに戻ってきた。
「水切りってやったことあるか?」
深海がブンブンと首を振ってスツールに座ったので俺は話を続けた。
「花瓶に飾る前に花を長持ちさせるために、水中につけた状態で斜めにハサミでカットするんだ。確か水圧の関係で水を吸い込みやすくなる、だったか…、道彦に教えてもらったんだ」
二本の指をハサミのようにして、水の中でパチンと切るような仕草をすると深海は興味深そうに見てきた。
「……初めてそれをやった時、怖かったんだ」
「怖かった?」
「まるで命を切り落としているみたいで……、花が悲鳴をあげてる……みたいな想像までしちゃって……。バカだろう、同じ命ならスーパーで買ってきた肉を切るのと一緒なのに、花だけ怖いなんてさ。差別しているわけじゃないけど……って変な話してごめん」
今話したのは花は苦手だと言った俺に、道彦が言った言葉だった。
命はみんな同じなんだから、充の考えはおかしいと。
「食べるか食べないかの違いじゃないですか?」
「……は?」
「肉は変な話ですけど、自分の胃の中に入れて最後まで面倒見るじゃないですか。花は飾ったとしても見て楽しむだけで、最後は枯れてしまったら捨てるだけですから。何というか、俺も花の美しさを愛でるほどの審美眼を持ってないし、俺には贅沢だなって思っちゃって苦手です」
深海の素直すぎるシンプルな意見に心が震えた。
道彦に価値観がおかしいと言われて、萎んでいた心に水をかけてもらったみたいだ。
「命は同じってのはもちろんそうだと思いますけど、それをどう感じるかは人それぞれでしょう。恥じたりする必要ないですよ、日置さんなりに命に向き合ってそう思ったんですよね」
「……そうだ」
「それならいいじゃないですか。日置さんはやっぱり優しい人だ」
深海は目を細めてふわりと微笑んだ。
俺は一瞬何を言われたのか分からなくて、目をぱちぱちと瞬かせた。
深海の目に俺はそんな風に見えているのか。
信じられなくて驚いたが、胸に落ちてくるとじんわりと温かくなった。
そんな風に言ってくれる人がこの世にいるなんて、心地よくて、嬉しかった。
優しげに細められた目元に触れてみたかった。
どんな感触なんだろう。
そのまま顔を滑らせて形のいい唇を指でなぞりたい。
都合のいい妄想が浮かんできて、慌てて目を閉じた。
繁忙期が過ぎて社内はやっと落ち着きを取り戻した。
昼食はいつものコンビニ飯だ。
今までサラダとお茶ですませていたが、よく食べるようになったので、おにぎりも追加で買うようになった。
お気に入りのシーチキンが残っていたので、ちょっと明るい気分になって外へ出た。
会社に戻る交差点まで来たところで目の前から歩いてきた女性と目が合った。
女性は俺と目が合うとひどく驚いた顔になって目を見開いた。
知り合いかなと思いながらどこで会った人が思い出そうとした。
「……こんなところで会うなんて、会社はこの近くなの?」
思い出す前に女性が話し始めてしまった。
頭に白いものがあり顔に刻まれたシワから、歳はとっていそうだと分かったが老いていても綺麗な女性だった。若い頃はきっとかなりの美しさを誇っていただろう。
こんな印象的な人を忘れるなんてと、まだ頭がうまく働かない。
「あ…あの……」
「今更かもしれないけど、謝りたいと思っていたのよ。あの頃は気が動転していて……私は冷静になれなかった。後悔しているの、私はちゃんとあの子を愛せなかった。その後悔を誰かのせいにしたくて……貴方に当たってしまった……」
この人は何を言っているのだろう。
理解できない。
誰かと間違えているのではないか……
何の話? 愛した? あの子?
いったい誰のこと?
「あの……、どこかでお会いしたのでしょうか?」
「え? まさか……忘れてしまったの?」
「あの…、すみません、仕事関係の方でしたら、大変失礼を……」
「貴方……日置充さんよね?」
「はい、そう…ですが……」
次に女性から出てきた言葉を聞いて俺は体を震わせた。
聞き間違いかもしれないと思いながら、何度も頭の中で繰り返した。
「道彦の母です。五年前……一度だけお会いしましたよね?」
パリンッ!!
頭の中で何かが割れる音がした。
貴方のせいよ!
男と暮らすなんて……だからあんなことに……
すみません
ごめんなさい
ごめんなさい
貴方が殺したようなものね
返して
私の道彦を返して!!
手に下げていたビニール袋が落ちて、中身が地面に飛び出した。
その様子が目に入ったのが最後、目の前が真っ暗になった。
□□□
貴方のせいで苦しんで……
女性の声。
ナイフのように尖っていて、
俺を追い詰めていく。
ごめんなさい
ごめんなさい
貴方が好きになんてならなかったら
そう、俺が……好きになってしまった。
俺が無理矢理関係を持って、ここに縛りつけて……
お願いそれだけは
それだけは持っていかないで
それだけは………
目を開けると自分が泣いていることに気がついた。
ソファーの上に丸くなって、先ほどまで見ていた悪夢を思い出そうとしたが、霧のように消えてしまった。
こんなことがよくある。
仕事中は気を張っていて何も考えずに没頭できるのだが、一人になるとだめだ。
こんな風に明け方に悪夢を見て飛び起きるなんてこともよくあった。
そんな時、何が現実で何が夢なのか全てが曖昧になってしまう。
今の俺が現実だと思って生きているのは夢の中なのかもしれない。
日置さん
深海の声が頭に響いた。
深海は優しい瞳で包み込むように俺を見てくる。
その優しさに慣れてしまったからだろうか。
最近は道彦の顔すらぼやけてしまう時がある。
だめだだめだ。
しっかりしないと。
俺は道彦が好きで、道彦の帰りを待っている。
そうじゃなきゃいけない。
そうじゃなきゃ……
週末に深海が遊びに来るのはもう当たり前になった。
時間なんて特に約束しなくても、深海はやってきて、最近では土日続けていることもある。
インドアな俺に合わせて、いつも家でまったりしているが、本当にそんなことで楽しいのか疑問しかない。
深海から告白された。
未来のない想いなど抱いて欲しくなくて、なんとか会社で一週間避け続けた。
同じ部署に深海の同期がいるので嫌でも深海の話が聞こえてくる。
何やらミスを連発して大目玉を食らったらしい。
誰もが珍しいと言って不思議がっていた。
深海は仕事は特に慎重で丁寧にやるタイプらしい。上からの評価も高くて期待されている。
そんな男が荒っぽいミスなんて何かあったのか?
みんなが不思議がっていて俺は居心地が悪かった。
これは逃げてばかりじゃいけないと思っていた週末、やはり深海は訪ねてきた。
仕方なく家に上げたら、切ない胸の内をぶつけられた。
道彦に片想いしていた頃の自分の姿と重ね合わせてしまった。
女が好きでもいい。
友達でいさせてくれ。
嫌わないでくれ。
そう繰り返していた自分と対峙しているかのようだった。
そんな姿を否定することができなかった。
いや、俺自身、深海が来てくれる生活が楽しみになっていた。
今手を放したらまた孤独な冷たい日々に戻ってしまう。
寂しいから自分を好きでいてくれる人の弱みにつけ込んで、一緒にいてもらう。
心を利用している。
俺はつくづく最低な男だ。
ルールを決めた。
会うのは週末。
会社では必要以上に話しかけない。
お互い無断で触れてはいけない。
好きな人ができたら、もしくはそのチャンスがあればそちらを優先すること。
薄氷の上にあるような関係。
それでもいいと言って深海は受け入れてくれた。
「これ、絵葉書ですか?」
食事が終わって片付けをしていたが、テレビを見ていると思っていた深海から声がかかった。
何の話だと振り向くと、写真立てのコーナーに置いてあったものを深海が手に取っていた。
家にあるものは好きに触っていいと言っているので、俺はそうだと返した。
「道彦がくれたんだよ。付き合う少し前かな…、その花が俺によく似てるって……」
「へぇ……、絵まで描けるなんて多才な人ですね。この絵の花はなんていう名前ですか?」
「サイネリア、そこの鉢植えのがそうだ。道彦がフラリと買ってきたんだよ。青色が俺のイメージなんだってさ、言うことが芸術的家らしいだろう」
「…………」
自分から話を振ってきて深海は沈黙してしまった。嫌なら聞かなければいいのにと思いながら、沈黙も嫌なので話を続けることにした。
「深海は家に花を飾るタイプじゃないだろう。俺も……花は苦手なんだ」
俺の話になったからか、深海はそうなんですかと言いながら、絵葉書を置いてキッチンに戻ってきた。
「水切りってやったことあるか?」
深海がブンブンと首を振ってスツールに座ったので俺は話を続けた。
「花瓶に飾る前に花を長持ちさせるために、水中につけた状態で斜めにハサミでカットするんだ。確か水圧の関係で水を吸い込みやすくなる、だったか…、道彦に教えてもらったんだ」
二本の指をハサミのようにして、水の中でパチンと切るような仕草をすると深海は興味深そうに見てきた。
「……初めてそれをやった時、怖かったんだ」
「怖かった?」
「まるで命を切り落としているみたいで……、花が悲鳴をあげてる……みたいな想像までしちゃって……。バカだろう、同じ命ならスーパーで買ってきた肉を切るのと一緒なのに、花だけ怖いなんてさ。差別しているわけじゃないけど……って変な話してごめん」
今話したのは花は苦手だと言った俺に、道彦が言った言葉だった。
命はみんな同じなんだから、充の考えはおかしいと。
「食べるか食べないかの違いじゃないですか?」
「……は?」
「肉は変な話ですけど、自分の胃の中に入れて最後まで面倒見るじゃないですか。花は飾ったとしても見て楽しむだけで、最後は枯れてしまったら捨てるだけですから。何というか、俺も花の美しさを愛でるほどの審美眼を持ってないし、俺には贅沢だなって思っちゃって苦手です」
深海の素直すぎるシンプルな意見に心が震えた。
道彦に価値観がおかしいと言われて、萎んでいた心に水をかけてもらったみたいだ。
「命は同じってのはもちろんそうだと思いますけど、それをどう感じるかは人それぞれでしょう。恥じたりする必要ないですよ、日置さんなりに命に向き合ってそう思ったんですよね」
「……そうだ」
「それならいいじゃないですか。日置さんはやっぱり優しい人だ」
深海は目を細めてふわりと微笑んだ。
俺は一瞬何を言われたのか分からなくて、目をぱちぱちと瞬かせた。
深海の目に俺はそんな風に見えているのか。
信じられなくて驚いたが、胸に落ちてくるとじんわりと温かくなった。
そんな風に言ってくれる人がこの世にいるなんて、心地よくて、嬉しかった。
優しげに細められた目元に触れてみたかった。
どんな感触なんだろう。
そのまま顔を滑らせて形のいい唇を指でなぞりたい。
都合のいい妄想が浮かんできて、慌てて目を閉じた。
繁忙期が過ぎて社内はやっと落ち着きを取り戻した。
昼食はいつものコンビニ飯だ。
今までサラダとお茶ですませていたが、よく食べるようになったので、おにぎりも追加で買うようになった。
お気に入りのシーチキンが残っていたので、ちょっと明るい気分になって外へ出た。
会社に戻る交差点まで来たところで目の前から歩いてきた女性と目が合った。
女性は俺と目が合うとひどく驚いた顔になって目を見開いた。
知り合いかなと思いながらどこで会った人が思い出そうとした。
「……こんなところで会うなんて、会社はこの近くなの?」
思い出す前に女性が話し始めてしまった。
頭に白いものがあり顔に刻まれたシワから、歳はとっていそうだと分かったが老いていても綺麗な女性だった。若い頃はきっとかなりの美しさを誇っていただろう。
こんな印象的な人を忘れるなんてと、まだ頭がうまく働かない。
「あ…あの……」
「今更かもしれないけど、謝りたいと思っていたのよ。あの頃は気が動転していて……私は冷静になれなかった。後悔しているの、私はちゃんとあの子を愛せなかった。その後悔を誰かのせいにしたくて……貴方に当たってしまった……」
この人は何を言っているのだろう。
理解できない。
誰かと間違えているのではないか……
何の話? 愛した? あの子?
いったい誰のこと?
「あの……、どこかでお会いしたのでしょうか?」
「え? まさか……忘れてしまったの?」
「あの…、すみません、仕事関係の方でしたら、大変失礼を……」
「貴方……日置充さんよね?」
「はい、そう…ですが……」
次に女性から出てきた言葉を聞いて俺は体を震わせた。
聞き間違いかもしれないと思いながら、何度も頭の中で繰り返した。
「道彦の母です。五年前……一度だけお会いしましたよね?」
パリンッ!!
頭の中で何かが割れる音がした。
貴方のせいよ!
男と暮らすなんて……だからあんなことに……
すみません
ごめんなさい
ごめんなさい
貴方が殺したようなものね
返して
私の道彦を返して!!
手に下げていたビニール袋が落ちて、中身が地面に飛び出した。
その様子が目に入ったのが最後、目の前が真っ暗になった。
□□□
12
あなたにおすすめの小説
【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
キミと2回目の恋をしよう
なの
BL
ある日、誤解から恋人とすれ違ってしまった。
彼は俺がいない間に荷物をまとめて出てってしまっていたが、俺はそれに気づかずにいつも通り家に帰ると彼はもうすでにいなかった。どこに行ったのか連絡をしたが連絡が取れなかった。
彼のお母さんから彼が病院に運ばれたと連絡があった。
「どこかに旅行だったの?」
傷だらけのスーツケースが彼の寝ている病室の隅に置いてあって俺はお母さんにその場しのぎの嘘をついた。
彼との誤解を解こうと思っていたのに目が覚めたら彼は今までの全ての記憶を失っていた。これは神さまがくれたチャンスだと思った。
彼の荷物を元通りにして共同生活を再開させたが…
彼の記憶は戻るのか?2人の共同生活の行方は?
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
【完結】俺はずっと、おまえのお嫁さんになりたかったんだ。
ペガサスサクラ
BL
※あらすじ、後半の内容にやや二章のネタバレを含みます。
幼なじみの悠也に、恋心を抱くことに罪悪感を持ち続ける楓。
逃げるように東京の大学に行き、田舎故郷に二度と帰るつもりもなかったが、大学三年の夏休みに母親からの電話をきっかけに帰省することになる。
見慣れた駅のホームには、悠也が待っていた。あの頃と変わらない無邪気な笑顔のままー。
何年もずっと連絡をとらずにいた自分を笑って許す悠也に、楓は戸惑いながらも、そばにいたい、という気持ちを抑えられず一緒に過ごすようになる。もう少し今だけ、この夏が終わったら今度こそ悠也のもとを去るのだと言い聞かせながら。
しかしある夜、悠也が、「ずっと親友だ」と自分に無邪気に伝えてくることに耐えきれなくなった楓は…。
お互いを大切に思いながらも、「すき」の色が違うこととうまく向き合えない、不器用な少年二人の物語。
主人公楓目線の、片思いBL。
プラトニックラブ。
いいね、感想大変励みになっています!読んでくださって本当にありがとうございます。
2024.11.27 無事本編完結しました。感謝。
最終章投稿後、第四章 3.5話を追記しています。
(この回は箸休めのようなものなので、読まなくても次の章に差し支えはないです。)
番外編は、2人の高校時代のお話。
花いちもんめ
月夜野レオン
BL
樹は小さい頃から涼が好きだった。でも涼は、花いちもんめでは真っ先に指名される人気者で、自分は最後まで指名されない不人気者。
ある事件から対人恐怖症になってしまい、遠くから涼をそっと見つめるだけの日々。
大学生になりバイトを始めたカフェで夏樹はアルファの男にしつこく付きまとわれる。
涼がアメリカに婚約者と渡ると聞き、絶望しているところに男が大学にまで押しかけてくる。
「孕めないオメガでいいですか?」に続く、オメガバース第二弾です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる