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第一章
⑤無垢
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「アンタはいい目をしているなぁ。歳を重ねれば色んなものを見て、知らず知らずのうちに淀んでいくモンだ。でもアンタの目にはそれがない。見ていて心が洗われるような気持ちになる」
いつだったか、俺を買ってくれた客がそんなことを言ってくれた。
ろくに性技もできなかった俺を、贔屓にして何度も買ってくれた人だったけど、しばらくしたら結婚することなったと言ってきた。
もう会いにくるなよと言って笑顔で送り出した。
それ以来会うことはなかったけど、彼の目に自分がどう映っていたのか、時々ふと思い出しては懐かしさと苦い気持ちが胸に広がる。
好きだったわけではないと思う。
ただ、自分を少しでも綺麗な存在だと言ってくれた人に会いたくなるのだ。
今の俺はどう見えるのか、変わらないと……言って欲しかった。
公爵邸最上階の日当たりが良く見晴らしのいい部屋。
それが、マクシミル家公爵令嬢メイズの部屋だった。
重厚で磨き上げられた扉の前には二人の逞しい騎士が立ち、邪な気持ちを持つ者は通さないという強い視線を感じた。
執事のサイラスがノックをすると、すぐにハイという玉を転がすような声が聞こえた。
失礼しますと言いながら、サイラスに続いて部屋に入ると、ふわふわとした金色の長い髪が窓辺で風に吹かれてぶわっと広がった。
「あら、この方が新しい方かしら」
社交界の白百合、そんな風に聞いていたけれど、俺にはただの花ではなく、天から舞い降りた女神のように見えた。
腰の下まで長く、波のようにうねって広がっている髪は、金色だが俺とは違って白金に近く、手入れされた上質なシルクの糸のようだった。
透き通るような肌と、アメジストような紫の大きな瞳は、本当に宝石のように光り輝いていた。スっと通った鼻筋に、形のいいぷっくりとした唇と薔薇色の頬は、誰が見ても心を奪われるほどの美しさだった。
「ええ、そうです。トールス男爵家の子息で名前はミケイド。昨日到着しましたが、今日から見習いとしてメイズ様の専属になります」
惚けて立ち尽くしていたのでサイラスに肘で突かれた俺は、ハッと気がついて頭を下げた。
「ミケイド・トールスです。精一杯お仕えさせていただきます。どうか厳しくご指導いただけるようお願い申し上げます」
「こちらこそよろしくね、ミケイド。あなたが来てくれて助かるわ」
首を傾けながらメイズは微笑んだ。人間離れした美しさで、本当に花が咲き出しそうな微笑みだった。
失礼しましたと言ってサイラスと部屋を出ると、自分は今までどこにいたのだろうと不思議な感覚で俺は胸を押さえた。現実感がなく、まるで夢の中にいたみたいだった。
「ミケイド、あなたの前にも何人か雇いましたが、全員途中で辞めていただきました。人が続かない理由は……お分かりになりましたでしょう」
サイラスの言葉が何を言わんとしているかはすぐに気がついた。
あの美しさだ。普通の男なら心を奪われて骨抜きになってしまう。強靭な精神でもなければ、そのまま普通に仕事など出来るはずがない。
もしくは、そういう対象で見ることのない男でない限りは……。
「……はい。同じ人間だとは思えないくらい。美しい方でしたから……どういう事かは分かりました」
同じ人間と言った俺の言葉に、何か意味ありげな目をしたサイラスだったが、フッと笑ってからもとの真面目な顔に戻った
「分かっていただけたらそれで結構です。あの方には恋心など抱かぬように。誰にでも優しい方なので勘違いしてはいけませんよ」
「はい、分かりました」
侍従見習いになるのは十代の若い男が多い。もちろん結婚もまだで、恋人はいるかもしれないが、それでもメイズのような女性に優しくされたら、よからぬ思いを抱いてしまうのは想像できた。
女性を性的には見ることがない俺でさえ、あの波打つ髪に触れてみたいという誘惑に駆られた。
考えれば女性のいる環境でほとんど生きてこなかったので、メイズにどう近づいたらいいのか、美しすぎる本人を前にしてもっと分からなくなって途方に暮れてしまった。
侍従見習いとして働き始めてニ週間が経った。
不安しかないスタートだったが、思った以上に順調に仕事を覚えて、使用人として上手く馴染んでいった。
朝、朝食が終わったメイズの部屋に行き、その日の用事を伝えられる。
だいたいが、手紙の代筆と、欲しいものを用意することなので大したものではない。
毎日色々な家庭教師が来るので、俺も授業に参加して、メイズの進み具合などを報告書にまとめて提出する。
後は時々庭を散歩するメイズに騎士と共に付いて行き、話し相手になる。
その繰り返しだった。
空き時間は他の使用人と話したりしながら過ごして休憩できるので、心配していたほど大変な仕事でもなく拍子抜けするくらいだった。
それに最初はかなり警戒されていたが、騎士達とも少しずつ話すようになった。
公爵家の騎士達は鉄壁の精神でメイズの護衛にあたっているようだが、本心はやはりメイズに心酔しているようだった。
初めは前の見習い達のように度が過ぎた気持ちを持っているのではないかと、始終睨まれながら過ごしていたが、一週間もすれば態度が変わらない俺を見てようやく安心してくれるようになった。
挨拶を交わすようになり、今は待ち時間などに冗談を言い合うくらいの関係になってきた。
まずは一歩、うまく溶け込まなければこの任務は成功しない。
二人きりになれるような場面は今のところなく、それがいつになるのかがポイントになりそうだと感じていた。
「お兄様ったら、パーティーで誰とも話すななんて言うのよ。そんなこと出来るわけないじゃない。本当に困った人なのよ」
庭園を散歩しながら、若草色のドレスを風に揺らして、メイズは眉を下げて本当に困っていますという顔をしていた。
「ミケイドは妹はいるの?」
「いえ、私は六男で一番下ですのでありません」
トールス男爵家には、話が通っていて、実際は六男はいないのだが、いることになっている。
男爵はあちらこちらに子供を作っていて、目眩しに利用できると考えたようだ。
もちろんロドリゴが書いたシナリオ通りだが、俺は設定を思い出しながらミケイドをなんとか演じていた。
「まぁ…六男、そんなに兄弟がいるのね。上のお兄様達でうるさく言う方はいないの?」
「私は男ですから…。それに体が弱くて外に出ることがなかったので、あまりうるさく言われた記憶はありません。でももし妹がいたらと想像したら、心配になる旦那様の気持ちも分かります」
実際は俺には妹がいる。
今は元気で暮らしていることを祈るばかりだが、もし結婚するのなら、幸せにしてくれる相手をと望むのは家族ならみんなそうだろう。
だが、確かにメイズの話を聞くと、兄であるカルセインという男はずいぶんと過保護であると感じた。
「ミケイドもお兄様の味方なのね。この屋敷には私の味方は一人もいないわ」
メイズはムッとした顔で口を尖らせて可愛い仕草をしていた。メイズの歳を考えると、少し幼く思えるのだが、それはこの屋敷の人間達が彼女をそういう風に扱っているからだろうと思われた。
「そんなことはありません。私はメイズお嬢様の味方です。専属ですし、お恐れながら旦那様にはまだお会いしておりませんので、どういう方か存じ上げません。今私が心からお仕えしているのはメイズお嬢様です」
「ミケイド…、あなたはとっても人の心を掴むのが上手いのね。新入りなのに、すっかり私のお気に入りよ」
「それは光栄です。では、そろそろ次の授業が始まりますので、どうぞ一緒に参りましょうか」
恭しく胸に手を当てて頭を下げると、メイズはぷっと噴き出して、おかしそうに笑った。
「あなたって…本当、可愛い人ね。私、初めて見た時、ミケイドの目が気に入ったのよ。純粋で汚れのない色をしていたから」
そう言って笑ったメイズは、ダンスのレッスンは疲れるのよねと言いながら屋敷の中へスタスタと歩いて行ってしまった。騎士達が後を追っていく後ろ姿を見ながら、ずっと前に俺にそんなことを言ってくれた人を思い出していた。
俺の目はメイズにどう映ったのか。
自分がメイズにこれからやろうとしていることを考えると、動揺して膝から崩れ落ちてしまいそうだった。
その時、後ろからザクッと地面を踏みしめる音が聞こえて、俺はビクッと体を揺らした。
ボケっとしていたら、庭園に誰かが来てしまったらしい。
もしサイラスなら、早く持ち場に戻れと怒られそうなので先に謝ろうと思った。音のした方に振り返った俺は目に飛び込んできた光景に言葉を失った。
そこには男が立っていた。
男もまた、振り返った俺と目が合うと、驚いたような顔になって息を呑む音が聞こえてきた。
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いつだったか、俺を買ってくれた客がそんなことを言ってくれた。
ろくに性技もできなかった俺を、贔屓にして何度も買ってくれた人だったけど、しばらくしたら結婚することなったと言ってきた。
もう会いにくるなよと言って笑顔で送り出した。
それ以来会うことはなかったけど、彼の目に自分がどう映っていたのか、時々ふと思い出しては懐かしさと苦い気持ちが胸に広がる。
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ただ、自分を少しでも綺麗な存在だと言ってくれた人に会いたくなるのだ。
今の俺はどう見えるのか、変わらないと……言って欲しかった。
公爵邸最上階の日当たりが良く見晴らしのいい部屋。
それが、マクシミル家公爵令嬢メイズの部屋だった。
重厚で磨き上げられた扉の前には二人の逞しい騎士が立ち、邪な気持ちを持つ者は通さないという強い視線を感じた。
執事のサイラスがノックをすると、すぐにハイという玉を転がすような声が聞こえた。
失礼しますと言いながら、サイラスに続いて部屋に入ると、ふわふわとした金色の長い髪が窓辺で風に吹かれてぶわっと広がった。
「あら、この方が新しい方かしら」
社交界の白百合、そんな風に聞いていたけれど、俺にはただの花ではなく、天から舞い降りた女神のように見えた。
腰の下まで長く、波のようにうねって広がっている髪は、金色だが俺とは違って白金に近く、手入れされた上質なシルクの糸のようだった。
透き通るような肌と、アメジストような紫の大きな瞳は、本当に宝石のように光り輝いていた。スっと通った鼻筋に、形のいいぷっくりとした唇と薔薇色の頬は、誰が見ても心を奪われるほどの美しさだった。
「ええ、そうです。トールス男爵家の子息で名前はミケイド。昨日到着しましたが、今日から見習いとしてメイズ様の専属になります」
惚けて立ち尽くしていたのでサイラスに肘で突かれた俺は、ハッと気がついて頭を下げた。
「ミケイド・トールスです。精一杯お仕えさせていただきます。どうか厳しくご指導いただけるようお願い申し上げます」
「こちらこそよろしくね、ミケイド。あなたが来てくれて助かるわ」
首を傾けながらメイズは微笑んだ。人間離れした美しさで、本当に花が咲き出しそうな微笑みだった。
失礼しましたと言ってサイラスと部屋を出ると、自分は今までどこにいたのだろうと不思議な感覚で俺は胸を押さえた。現実感がなく、まるで夢の中にいたみたいだった。
「ミケイド、あなたの前にも何人か雇いましたが、全員途中で辞めていただきました。人が続かない理由は……お分かりになりましたでしょう」
サイラスの言葉が何を言わんとしているかはすぐに気がついた。
あの美しさだ。普通の男なら心を奪われて骨抜きになってしまう。強靭な精神でもなければ、そのまま普通に仕事など出来るはずがない。
もしくは、そういう対象で見ることのない男でない限りは……。
「……はい。同じ人間だとは思えないくらい。美しい方でしたから……どういう事かは分かりました」
同じ人間と言った俺の言葉に、何か意味ありげな目をしたサイラスだったが、フッと笑ってからもとの真面目な顔に戻った
「分かっていただけたらそれで結構です。あの方には恋心など抱かぬように。誰にでも優しい方なので勘違いしてはいけませんよ」
「はい、分かりました」
侍従見習いになるのは十代の若い男が多い。もちろん結婚もまだで、恋人はいるかもしれないが、それでもメイズのような女性に優しくされたら、よからぬ思いを抱いてしまうのは想像できた。
女性を性的には見ることがない俺でさえ、あの波打つ髪に触れてみたいという誘惑に駆られた。
考えれば女性のいる環境でほとんど生きてこなかったので、メイズにどう近づいたらいいのか、美しすぎる本人を前にしてもっと分からなくなって途方に暮れてしまった。
侍従見習いとして働き始めてニ週間が経った。
不安しかないスタートだったが、思った以上に順調に仕事を覚えて、使用人として上手く馴染んでいった。
朝、朝食が終わったメイズの部屋に行き、その日の用事を伝えられる。
だいたいが、手紙の代筆と、欲しいものを用意することなので大したものではない。
毎日色々な家庭教師が来るので、俺も授業に参加して、メイズの進み具合などを報告書にまとめて提出する。
後は時々庭を散歩するメイズに騎士と共に付いて行き、話し相手になる。
その繰り返しだった。
空き時間は他の使用人と話したりしながら過ごして休憩できるので、心配していたほど大変な仕事でもなく拍子抜けするくらいだった。
それに最初はかなり警戒されていたが、騎士達とも少しずつ話すようになった。
公爵家の騎士達は鉄壁の精神でメイズの護衛にあたっているようだが、本心はやはりメイズに心酔しているようだった。
初めは前の見習い達のように度が過ぎた気持ちを持っているのではないかと、始終睨まれながら過ごしていたが、一週間もすれば態度が変わらない俺を見てようやく安心してくれるようになった。
挨拶を交わすようになり、今は待ち時間などに冗談を言い合うくらいの関係になってきた。
まずは一歩、うまく溶け込まなければこの任務は成功しない。
二人きりになれるような場面は今のところなく、それがいつになるのかがポイントになりそうだと感じていた。
「お兄様ったら、パーティーで誰とも話すななんて言うのよ。そんなこと出来るわけないじゃない。本当に困った人なのよ」
庭園を散歩しながら、若草色のドレスを風に揺らして、メイズは眉を下げて本当に困っていますという顔をしていた。
「ミケイドは妹はいるの?」
「いえ、私は六男で一番下ですのでありません」
トールス男爵家には、話が通っていて、実際は六男はいないのだが、いることになっている。
男爵はあちらこちらに子供を作っていて、目眩しに利用できると考えたようだ。
もちろんロドリゴが書いたシナリオ通りだが、俺は設定を思い出しながらミケイドをなんとか演じていた。
「まぁ…六男、そんなに兄弟がいるのね。上のお兄様達でうるさく言う方はいないの?」
「私は男ですから…。それに体が弱くて外に出ることがなかったので、あまりうるさく言われた記憶はありません。でももし妹がいたらと想像したら、心配になる旦那様の気持ちも分かります」
実際は俺には妹がいる。
今は元気で暮らしていることを祈るばかりだが、もし結婚するのなら、幸せにしてくれる相手をと望むのは家族ならみんなそうだろう。
だが、確かにメイズの話を聞くと、兄であるカルセインという男はずいぶんと過保護であると感じた。
「ミケイドもお兄様の味方なのね。この屋敷には私の味方は一人もいないわ」
メイズはムッとした顔で口を尖らせて可愛い仕草をしていた。メイズの歳を考えると、少し幼く思えるのだが、それはこの屋敷の人間達が彼女をそういう風に扱っているからだろうと思われた。
「そんなことはありません。私はメイズお嬢様の味方です。専属ですし、お恐れながら旦那様にはまだお会いしておりませんので、どういう方か存じ上げません。今私が心からお仕えしているのはメイズお嬢様です」
「ミケイド…、あなたはとっても人の心を掴むのが上手いのね。新入りなのに、すっかり私のお気に入りよ」
「それは光栄です。では、そろそろ次の授業が始まりますので、どうぞ一緒に参りましょうか」
恭しく胸に手を当てて頭を下げると、メイズはぷっと噴き出して、おかしそうに笑った。
「あなたって…本当、可愛い人ね。私、初めて見た時、ミケイドの目が気に入ったのよ。純粋で汚れのない色をしていたから」
そう言って笑ったメイズは、ダンスのレッスンは疲れるのよねと言いながら屋敷の中へスタスタと歩いて行ってしまった。騎士達が後を追っていく後ろ姿を見ながら、ずっと前に俺にそんなことを言ってくれた人を思い出していた。
俺の目はメイズにどう映ったのか。
自分がメイズにこれからやろうとしていることを考えると、動揺して膝から崩れ落ちてしまいそうだった。
その時、後ろからザクッと地面を踏みしめる音が聞こえて、俺はビクッと体を揺らした。
ボケっとしていたら、庭園に誰かが来てしまったらしい。
もしサイラスなら、早く持ち場に戻れと怒られそうなので先に謝ろうと思った。音のした方に振り返った俺は目に飛び込んできた光景に言葉を失った。
そこには男が立っていた。
男もまた、振り返った俺と目が合うと、驚いたような顔になって息を呑む音が聞こえてきた。
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