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サイファ ~君は僕の宝物~
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「サイファ、デゼル様を湯あみさせて頂けますかな」
「えっ……!?」
マリベル様がそう仰られた時には、すごく、びっくりして。
すごく、顔が熱くなったから、たぶん、真っ赤になっていたんじゃないかと思う。
だけど、そう――
もう、一週間近く、デゼルはお風呂に入れていないし。
そうだよね、僕が頑張らなくちゃ。
「デゼル、ひとりで入れないよね?」
可哀相に、少しやつれたデゼルの横顔に手をそえて聞いたら、デゼルはやっぱり一人じゃ入れないみたいで、答えられなかった。
きっと、僕に遠慮してるんだ。
だから、僕は使命感を感じて、デゼルをお姫様だっこで抱き上げた。
恥ずかしいとか、そんなのは、つらそうなデゼルを見ていたら吹き飛んだから。
吹き飛んだはず、だったんだけど。
運ぶ間、デゼルが心地好さげに僕の胸に頭をもたせてきて、胸がすごく甘く疼いて、その場で抱き締めてキスしたいって――
衝動を抑えるのが、すごく、大変だった。
デゼルって、どうしてこんなに可愛いんだろう。デゼルに頼られると、びっくりするくらい胸が甘いもので満たされるんだ。
自分が自分でなくなりそうなくらいに。
だけど、病み上がりのデゼルに負担をかけたらいけないから。
デゼルが体を冷やさないように、脱衣所でバスタオルと着替えを整えてから、なるべく手際よく脱がせるようにしたんだけど。
デゼルの真っ白な肌が眩しくて、つい、見とれそうになった。
だめ、だめ。
へんなこと、考えてちゃ。
「デゼル、おいで。洗ってあげる」
デゼルが動かないから、白くて細い手をつかんで、ぐいっと引っ張った。
「きゃ」
デゼルの可愛い悲鳴に、とくとく、とくとく、鼓動が速くなったけど。
「もぉ。デゼル、突っ立ってたら冷えるでしょ。僕が一緒に入った意味がなくなるよ」
誤魔化せたかな。
デゼルが身体を冷やしちゃうのもあるけど、あんまり見てたら、僕の理性が飛びそうだったから。
だって、綺麗だし、可愛いし、デゼルが恥じらう仕種とか……。
いけない、早く洗ってあげなくちゃ。
「えっ……!?」
マリベル様がそう仰られた時には、すごく、びっくりして。
すごく、顔が熱くなったから、たぶん、真っ赤になっていたんじゃないかと思う。
だけど、そう――
もう、一週間近く、デゼルはお風呂に入れていないし。
そうだよね、僕が頑張らなくちゃ。
「デゼル、ひとりで入れないよね?」
可哀相に、少しやつれたデゼルの横顔に手をそえて聞いたら、デゼルはやっぱり一人じゃ入れないみたいで、答えられなかった。
きっと、僕に遠慮してるんだ。
だから、僕は使命感を感じて、デゼルをお姫様だっこで抱き上げた。
恥ずかしいとか、そんなのは、つらそうなデゼルを見ていたら吹き飛んだから。
吹き飛んだはず、だったんだけど。
運ぶ間、デゼルが心地好さげに僕の胸に頭をもたせてきて、胸がすごく甘く疼いて、その場で抱き締めてキスしたいって――
衝動を抑えるのが、すごく、大変だった。
デゼルって、どうしてこんなに可愛いんだろう。デゼルに頼られると、びっくりするくらい胸が甘いもので満たされるんだ。
自分が自分でなくなりそうなくらいに。
だけど、病み上がりのデゼルに負担をかけたらいけないから。
デゼルが体を冷やさないように、脱衣所でバスタオルと着替えを整えてから、なるべく手際よく脱がせるようにしたんだけど。
デゼルの真っ白な肌が眩しくて、つい、見とれそうになった。
だめ、だめ。
へんなこと、考えてちゃ。
「デゼル、おいで。洗ってあげる」
デゼルが動かないから、白くて細い手をつかんで、ぐいっと引っ張った。
「きゃ」
デゼルの可愛い悲鳴に、とくとく、とくとく、鼓動が速くなったけど。
「もぉ。デゼル、突っ立ってたら冷えるでしょ。僕が一緒に入った意味がなくなるよ」
誤魔化せたかな。
デゼルが身体を冷やしちゃうのもあるけど、あんまり見てたら、僕の理性が飛びそうだったから。
だって、綺麗だし、可愛いし、デゼルが恥じらう仕種とか……。
いけない、早く洗ってあげなくちゃ。
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